2.多汗の原因とリスク
汗が多すぎる「多汗」の原因と、リスクを紹介します。
2-1.多汗の原因
多汗は外気温の高さや、過度な運動だけが原因ではありません。たとえば、緊張やストレスによって自律神経が興奮すると、エクリン汗腺が活性化して多汗につながります。面接などで緊張すると手汗や脇汗が増えるのは、これが原因だと考えられます。
その他にも、月経周期や更年期に伴う女性ホルモン「エストロゲン」の変動が汗腺の感受性を高めることも。生理前になると、普段よりも寝汗の量が増える人もいます。
不規則な生活や慢性的な睡眠不足によって自律神経のバランスが乱れて「常に汗が止まらない」という状態になることもあるでしょう。
こういった原因が重なることで、気温はそれほど高くなく、あまり運動もしていないのに、汗をかき続ける悪循環に陥ることもあります。
2-2.多汗のリスク
大量の発汗は「恥ずかしい」以外にもさまざまなデメリットがあります。たとえば、汗によって服が黄ばんだり悪臭を放ったりして、漂白剤でも対処できず服を買う頻度が高くなり、経済的な負担になることがあるでしょう。
肌トラブルにも注意が必要です。肌が湿った状態が長く続くと角質層がふやけ、摩擦や雑菌の繁殖によって、かぶれやニキビを誘発します。とくに、自分では汗を拭きにくい背中にニキビが増えることも。
こういったことから「近づかれたら臭うかも」「汗染みを見られるのが恥ずかしい」と、人との距離を取る人もいます。自然と外出や運動を避けるようになり、体力低下や趣味の喪失につながり、生活の質が低下してしまうこともあります。
健康面のリスクも見逃せません。滝のように汗をかくということは、体液が急速に失われるということです。水分だけを摂取してナトリウムやカリウムの摂取を怠ると、頭痛や倦怠感が生じることもあります。
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