第23週「ぼくらは無力だけれど」#113
週刊誌の漫画コンクールのページを目にした嵩(北村匠海)は、のぶ(今田美桜)に勧められ、その懸賞に挑戦することに。
結果よりも描きたい漫画を描くことに意味があると言うのぶに、自分にもプライドがあると言って何日も仕事部屋にこもる嵩。心配するのぶの前で、嵩はこれがダメだったら漫画家をやめると宣言する。
【本日のツボ】
羽多子さんのロールパン
※※以下、ネタバレあります※※
独創漫画派のメンバーから世界旅行に誘われなかった嵩。なにやら落ち込んでいましたが、その悔しさを懸賞漫画にぶつける模様です。
それにしても、長年、漫画と向き合ってきたはずの嵩ですが、いざ描くとなると、またイチからのスタートなのが不思議でなりません。長年温めてきたネタとか、キャラクターとか、そういうのがまったくないのは驚きです。
結局、締切間際に、のぶが父の形見の帽子を被って掃除機をかけているのを見て、「ボオ氏」なるキャラを思いつくわけですが、これも、のぶのおかげで閃いたとするために創作したエピソードだとしたら、なんだかなあ、です。
「ボオ氏」誕生の経緯はわかりませんが、のぶをヒロインとして輝かせるために、嵩を漫画家になりたいと言っておきながら、そのために何もやっていない、口だけ人間のように描くのは本末転倒ではないでしょうか。
結局、締切ギリギリになって完成し、嵩が出版社に届ける流れに。これも、そこそこ有名人のやないたかし先生自ら持ってきた作品を、邪険に扱えるわけがない、と思ってしまいます。仮に、大賞を獲ったとしても、忖度が働いたのでは? などと邪推してしまう人もいるのでは。
やなせたかし先生があの世でいじけていて、のぶさんに「たかし、たっすいが~はいかん」と怒られているのではと心配になります。
そして、我らが蘭子(河合優実)です。のぶたちのマンションの下の階に引っ越ししてきました。
蘭子、八木(妻夫木聡)の会社に入り浸って、経理なども手伝っていたので、てっきり仕事がないのかと思っていましたが、「てのひらを太陽に」の作詞印税やなんやかんやで、かなり儲けていたと思われるやない先生と同じマンションに住めるほどには儲かっていたのですね。
それにしても、妹の引っ越しを手伝いもしないのぶ。羽多子さんがロールパンを焼けるのも意外でした。あんぱん以外も作れるんだったら、戦後、「朝田パン」も営業再開できたのにね、と。
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