急に泣きたくなる…30代以降は“情緒不安定”に注意。不安定な心を整える3つのセルフケア【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-10-02 11:45
投稿日:2025-10-02 11:45

2. 30~40代は情緒が乱れやすい時期

「レイさん、落ち着いて。さっき、思春期じゃないのに…って言ってたけど、実は30代後半以降は情緒不安定になりがちな年代だといわれているの」

「…え? もう大人なのに、ですか?」

「そうよ。30代後半になると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が少しずつ減っていくの。このエストロゲンというホルモンは、感情を安定させるセロトニンの分泌にも関係しているホルモンだから、分泌量が減ると落ち込みやすくなったり、不安や怒りっぽさが増したりするといわれているわ」

 目を丸くして聞いているレイさんに、えりのボスは優しく続けます。

自律神経の乱れも影響

「それに、自律神経が乱れて情緒が不安定になることもあるの。

 レイさんの年代って、仕事や家事、趣味や人間関係で忙しいでしょ? その結果、交感神経が優位なままになって、脳もからだも十分に休めず、疲れがたまりやすいの。そうすると、些細なことで泣いたり怒ったりしてしまうことがあるのよ」

「そんな…でも、周りも同年代なのに…」

「そうよ。でも、そうやって自分を責めすぎちゃだめ。そういう罪悪感や自己嫌悪によって、自己肯定感が低下すると、ますます人と関わることに緊張してしまうわ。それで、本来の自分らしさを失ってしまうこともあるの。

 自分から人と距離を置いて孤立してしまうこともあるのよ」

 えりのボスの説明を聞き、レイさんは不安そうに言います。

「そんな! 私、友達や彼氏と距離を置くなんて嫌です。こういうとき、どう乗り越えればいいんですか?」

「今から、乱れた情緒を整えるためのセルフケアを紹介するわね」

3. 情緒を整えるセルフケア

 30代後半以降は、仕事での責任が増したり家庭が忙しくなったり、自分の趣味を充実させたくなったりと、無意識に緊張状態が続いてしまうこともある年代です。そんなときに試したい、情緒を整えるセルフケアを3つ紹介します。

3-1.ひとりの時間を作る

 誰かといると疲れてしまうと感じたときは、無理に人と会わずに感情をクールダウンさせる時間を作りましょう。カフェでぼーっとしたり、スマホを見ない時間を作ったりするだけでも構いません。

 少し時間に余裕がある場合は、38度くらいのぬるめのお湯にじっくり浸かるのもおすすめ。

 15~20分程度浸かると、副交感神経が刺激されて精神的なリラックス効果が得られます。また、深部体温を1度上げると、入眠時間に深部体温が下がり、睡眠の質も高まりますよ。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


今季のプチプラは大当たり! 大人も“盛れる”目元・口元・肌の新作コスメ3選。「キャンメイク」で老け感を一掃♡
 今季のプチプラが、ものすごく「当たり!」です。コスメの進化は著しく、もはやデパコス要らずの実力!? とざわついてしまう...
女性の6割が悩む「生理前の便秘」痔やイライラ悪化の原因に? 放置せず試したい改善法4つ【医療従事者監修】
 生理前の便秘に悩む女性は、6割もいるといわれています。「でも生理が終われば治る」「便秘くらい、大したことはない」こんな...
流行りの「耳つぼジュエリーダイエット」信じていいの? 貼るだけで楽痩せできる噂の真相【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【再現メイク】今田美桜になれるか!? 大人世代が3つのポイントを真似してみた。“への字眉”でぐっと近づく
 これまではキュートで華やかなイメージが強かった今田美桜さん。しかし今放送中のドラマ『あんぱん』では40代の役柄に挑戦し...
暑くて無理~! “ドライヤー”キャンセル界隈に捧ぐ、お風呂上りの汗だくを回避する6つの方法
 お風呂上がり、せっかくすっきりしたのにドライヤーをかけてるうちにまた汗だくに…。こんな経験、ありますよね。  髪...
30歳から「骨活」のススメ。将来の“寝たきり”リスクを防ぐため大切な3つの対策【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
健康診断でわからない「隠れ貧血」のリスク。 だるさ、イライラの原因は年齢以外にあり?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ブルドッグ顔におさらば! 3秒でできる若見え“メイク”テクニック。コンシーラー1本で激変するコツ【美容家解説】
 夏の疲れが、顔に出ていませんか? 鏡を見て、「なんだか不機嫌そう…」と感じるなら要注意! 年齢を重ねると、どうしても顔...
37℃の熱がダラダラ続くのなぜ? たかが微熱と放置しないで。日常に潜む「体温が上がる」生活習慣【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
えっ、納豆にタピオカも!? 実は“カロリーお化け”な食材4選。じゃあ、美容効果バツグンなおやつは?
 ダイエットの大敵といえば、「おいしい食べ物」ですよね。でも、完全に我慢するのは逆にストレス…。多くの人はできるだけ低カ...
汗が止まらない→頭痛や倦怠感の原因に。実はリスクだらけの多汗、自宅でできるセルフケア【医療従事者監修】
「服の汗染みが恥ずかしい」「毎日タオルが手放せない」こんな滝汗に悩んでいませんか? 汗はからだの正常な働きですが、多すぎ...
日焼け止めも日傘もめんどくさい! ズボラ女に捧ぐ夏の「美肌キープ」対策。高級コスメより大切なことって?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
そのダイエット、骨格タイプに合ってないかもよ。診断別に“理想の痩せ方”がある? ナチュラルは全身運動が◎【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
女性は“脱水リスク”が高い理由。猛暑で「喉が渇いた」時にはもう遅いって知ってた?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
髪の日焼け、忘れてない? 夏の紫外線対策とヘアケア方法をおさらいしましょ
 夏の強い紫外線が、肌だけでなく髪の毛にもダメージを与えるのをご存じですか? 毎日しっかりスキンケアしていても、髪がパサ...
ギリギリ…恥ずかしい“歯ぎしり”どうすればいいの~!? 睡眠不足や肩凝り、4つのリスクと対処法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...