中島健人は石川遼も輩出した杉並学院高校から“情報発信”を学ぶために明治学院大社会学部へ
【続・あの有名人の意外な学歴 】#12
中島健人(timelesz)
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「キムタクのような圧倒的な存在感があれば別だが、そうしたジャニタレはもう出てこないし、今はある程度の教養がなければ生き残れない」
最近のアイドル事情をこう話すのは制作会社のプロデューサー。「おバカ芸で一瞬売れても、間もなく消えていく。ビジュアルに加え、頭脳も不可欠な時代」だという。旧ジャニーズも見た目と知性を兼ね備えたタレントが増えている。その代表格の一人がSexy Zone(現timelesz)を昨春に卒業した中島健人(31)だ。
各美男子ランキングで常に上位。王子様キャラを貫くお笑いセンスも持ち合わせている。もうひとつがインテリタレントとしての顔。2017年3月に明治学院大社会学部を卒業した際には、朝日新聞の同大の全面広告に中島の写真とインタビューが載った。その反響は大きく、翌年と翌々年も中島が起用された。
「この広告によって知性派のイメージが世代を超えて定着。バラエティー番組で高学歴タレントが座る椅子をゲットした」(前出のプロデューサー)
小学校は千葉県香取市、中学は浦安市の公立に通った。学年が一緒の山田涼介に憧れ旧ジャニーズ事務所に履歴書を送ったのは中2の時。オーディションを経て3年に上がるとすぐに入所した。高校は杉並学院に進学。かつては女子校だったが、中島が入る9年前に共学化している。男子が入学するようになってからは有名プロゴルファーを何人も輩出。男子ツアー優勝世界最年少記録(15歳245日)を持つ石川遼選手も同校の出身だ。
中島は高3の秋に結成されたSexy Zoneに加わる。09年にNYC boysのメンバーとして紅白歌合戦出場を果たしているが、「中山優馬、山田涼介、知念侑李のためにつくられたユニット」(芸能記者)であり、ポジションはサブ的性格が強かった。中島にとってはSexy Zoneが実質的なメジャーデビューだった。
この決定がジャニー喜多川社長から伝えられて間もなく、中島は明治学院大のAO入試の1次選考に出願。そのまま2次選考に進んでいる。メジャーデビューに浮かれることなく、以前から考えていた大学進学の意志を貫いたのである。
「17歳の誕生日の2日前に東日本大震災が起きた時、正確な情報が伝わらない様子を目の当たりにして危機感を持ったという。情報発信のノウハウを学ぶために、大学に行かなければという思いを強くしたそうなんです」(前出の芸能記者)
明治学院大に入学する頃にはSexy Zoneの人気はますます高まっていた。2年に上がる直前から初の全国ツアーがスタート。多忙をきわめたが、授業には極力出席。5年かけて卒業した。
「朝日だけでなく、大学のパンフレットにも登場するなど、貢献度は抜群」と話すのは同窓会(校友会)の役員も務めた70代OG。「今後も明治学院の顔として頑張ってほしい」とエールを送った。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)
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