接待で出会った銀座ホステス
結婚後は、実父とともに実家のクリニックで働く日々。忙しいが、親の期待に応えられた安堵感もあった。二代目医師として地元紙のパンフレットに掲載され、講演の依頼が舞い込むこともあった。
「一方で、子供が授からないプレッシャーが重くのしかかりました。夫婦で検査しても異状なし。不妊治療もしましたが、結果は出なくて…そのうち、自然と夫婦の会話は減っていったんです」
結婚十年目、転機は思わぬ形で訪れた。
製薬会社の接待で、六本木や銀座、地元のクラブやスナックに足を運ぶようになったのだ。そこで出会ったのが、銀座の高級クラブのホステス・麗子さん(当時27)だった。
「華やかな美貌に、上品な話し方。何より、相手を立てるのが本当に上手で…気づけば、麗子に会いたくて、プライベートでも一人で通っていました」
それまで遊びを知らなかった和文さんは、月に数百万円を飲食代に費やすようになる。母はすでに他界し、父も隠居状態。経済的な自由はあった。子供ができない負い目からか、妻は和文さんの外出に口を出さなかった。
地元スナックで新たな出会い
しかし、どれだけ通っても、麗子さんが男女の関係に応じることはなかった。
「麗子には『素敵な奥さまがいるのに、浮気はダメよ』って、明るくかわされるんです。僕が『じゃあ、離婚したら真剣に付き合ってくれる?』と聞いても、『それが本気なら、独身になってから口説いてね』と笑顔で返されて…それでも、努力すれば報われると信じていました。家の土地を売ってまで店に通ったのも、その一心です」
三年が過ぎた頃、地元のスナックで新たな出会いがあった。ママの美奈さん(当時35歳/バツイチ・シングルマザー)だ。
「麗子と違って、美奈は最初から距離が近い。『カズちゃんって呼ぶわね』って、初日からですよ(笑)。2カ月ほどで男女の関係になりました」
三年通っても一線を越えなかった銀座のホステス・麗子さん。
出会って2カ月で不倫関係になったスナックママ・美奈さん――和文さんは、次第に美奈ママにのめり込んでいく。
「スナックは金額も安いし、何より男として認められている感じがしました。でも、美奈は『結婚したい』と言うようになって…正直、迷いました」
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