マンションを購入しようと思ったときに、必ず確認する間取り図。間取り図を見ているだけでなんだかワクワクしますよね。
実はこの間取り図から色々なことが読み取れることをご存知ですか。簡単にご説明しますので参考にしてくださいね。
間取り図からわかる2つのこと
1. 住戸の向き(方位)や形がわかる
間取り図から、部屋の向きや形がわかります。
たとえばこの間取り図だと、北を示すNorth の「N」が上方向を指しているので、バルコニーは日当たりのよい「南向き住戸」というのが読み取れます。
また、バルコニー面(間口)が短辺の長方形のお部屋で、柱の出っ張りなどが少なく家具が配置しやすいというのもわかります。
この住戸の形は、低層~高層の外廊下型マンションの真ん中住戸によく見る形で、角住戸などはもう少し複雑な形をしていることが多いものです。
2. リビングや寝室など部屋の数や広さがわかる
間取り図から、各部屋の広さもわかります。一帖(畳)や平米(㎡)の単位で明示されています。
たとえば、この間取り図の洋室6.5帖は、10.725㎡の広さになります。一帖(畳)は、1・65㎡とされ、6.5帖✕1・65㎡で計算できます。またよく聞く1坪とは、二帖(畳二枚)のことです。もし和室で帖より畳の枚数が多く見える場合は、一枚当たりの畳の大きさが基準より小さいなどの理由が考えられます。
略語と意味を覚えよう
また、間取り図で見る「3LDK」という「数字+ アルファベット」は、居室の数とそれ以外の場所を示す略語を組み合わせたものです。「L」はリビング(居間)、「D」はダイニング(食事室)、「K」はキッチン(台所)を表します。3LDKなら、3部屋+リビングダイニングキッチンのお部屋ということです。
そのほか「N」「S」「DEN」などの略語もよく使用されます。
「N」は納戸、「S」はサービスルーム、「DEN」は書斎や仕事部屋、趣味などを楽しむために使う多目的の小部屋です。いずれも建築基準法上の採光・換気の基準を満たさないため、居室とは認められていないですが、明確な区別はありません。
また「MB」は、電気・ガスなどのメーターボックスで、検針のため、共用廊下の玄関近くに設けられ、専有面積には含まれません。水回りを移動するような大がかりなリフォームを行う予定のある方は、この「PS」パイプスペースの位置が重要になります。
次に「SK」スロップシンクは、バルコニーに設けられることが多く、ガーデニングの水やりや掃除の際に便利な蛇口と深いシンクがセットになっている設備のことです。
「DK」や「LDK」の広さに注意
ただし、ここで注意したいのは、「DK」や「LDK」の広さについてです。
2011年11月不動産公正取引協議会連合会が最低限の基準を定めるまでは、不動産会社によって広さが異なるなどの問題が生じていました。
現在では、たとえば「2DK」なら2つの居室と6帖以上のDK、「2LDK」なら2つの居室と10帖以上のLDKという間取りの基準ができています。中古マンションの築年数によって「DK」や「LDK」の広さが違うので、注意しましょう。
次回もマンションの間取り図から読みとれることをご説明します。お楽しみに。
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