交際6年の彼女がいても…浮気を繰り返してしまう男の言い分

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-02-13 05:52
投稿日:2021-02-13 05:40
「冷酷と激情のあいだvol.31〜女性編〜」では、浮気を繰り返す彼氏の真意が分からない女性・Aさんの苦悩をご紹介しました。さて、そんなAさんと交際をしているFさんは、Aさんとの交際や将来について、どんなふうに考えているのでしょうか?

誠実な恋人ではない自覚はある

「Aとは、完全に“腐れ縁”って領域に入ったと思っていますね(笑)。出会いは知人の紹介で、それから何度も別れたりくっついたりを繰り返しちゃっています。

 俺は、Aじゃなくてもいいんですけど……、Aが俺のことを好いてくれているのがわかるし、他の女性たちよりも、Aは俺の良い理解者だなっていうのはあります」

 過去には同棲をしてみたものの、一つ屋根の下で異性と暮らすのは「性に合わない」と感じたというFさん。Aさんとの同棲中にも、別の女性と浮気をしてしまうなど、Aさんに対して誠実な恋人ではないという自覚はあるそうです。

女好きなのかもしれない

「Aのことは好きですし、浮気はしちゃいけないことだっていうのもわかっています。でも、酒が入るとふらふらと女性と関係を持ってしまうことも多くて……。

 そんな自分がダメだっていうのはわかっているんですけど、意思が弱いんでしょうね。浮気をしない自信がないから、結婚にも踏み切れないのかもしれません」

 自営業で、コロナ禍な今はテレワークがメインというFさんですが、最近は、SNSを通じて親しくなった女性が何人かいるのだとか。

「俺、本当にAが言うように、みんなよりも女好きなのかもしれないですね。コロナ禍で飲み会が減ったから、SNSで友達の知り合いの女の子と知り合って、メッセージのやりとりとかするんですけど、そんなことをしているうちに『あなたのこと、好きかも』とか言われちゃって、俺もその子のことを『いいな』って思ってしまう。

 先日は、そういう感じで知り合った女の子とデートして、関係をもったことがAに知られて修羅場でした」

完全に消えてしまった方がいいのかも

 浮気をやめられない理由について、自分なりに分析してみた結果、「たぶん、女好きってだけだと思う。だから、Aに対して生涯を通じて責任を負う自信がない」と語り出したFさん。

「Aが悪い訳ではないと思います。単純に、俺の意思が弱いだけ。だから、本当ならAには俺のことなんて忘れてもらって、誠実な男性と結婚してもらいたいなって考えています。Aは俺のことを好きだから、ここまで6年も付き合ってくれているけれど、正直なところ、そんなAの気持ちに誠実に応えられる自信がありません。

 Aも知っていますが、俺、過去にも結婚しているんですけど、別れた理由はやっぱり俺の浮気なんです。それで普通の男なら懲りて、今後は浮気なんてしないで、ひとりの女性をちゃんと愛していこうってなると思うんですけど、自分でもよく分からないけれど、俺の場合はそうならなかったんです。

 だから、Aには『こんな俺と関わらせちゃって、申し訳ないな』って気持ちですね。でも、だからと言って、Aに誠実になることができないんです。

 Aが俺くらい不真面目だったら、俺と付き合いながらも別の出会いを求めるんでしょうけど、彼女はすごく真面目な子。だから、俺が近くにいる以上は、待ち続けるんだと思っています。

 そんな関係を続けていてもAのためにならないし、どこかで俺がAの前から完全に消えたほうがいいのかなぁ……って気がしていますね。いつ、そうするかはわからないけれど、結婚できないから、彼女の気持ちを奪っておくのが申し訳ないってのが本音です」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


浮気男に制裁! 街中で壮絶な修羅場…からのプロポーズにえっ? 怒涛の急展開に妊婦が下した決断
 出会いのきっかけとしていまや定番のマッチングアプリ。近年ではその出会いが結婚につながることも多いそうで、純粋な恋愛に活...
くらげ 2025-08-12 11:45 ラブ
浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ
「君は夜空に浮かぶ光」夢追いヒモ男にブチギレ! 追い出された彼氏のポエミーな反論。魂が…って何それ?
「人は夢を追うべきだ」――そんな言葉は一見美しい。だが、それが現実逃避と紙一重であることに気づくのは、いつも巻き込まれた...
おがわん 2025-08-06 11:45 ラブ
自覚あり!私が「結婚に向かない」ワケ6選。理想が高くて何が悪い?
 結婚していない女性の中には、「その原因は自分にある」と自覚している人もいるようです。その理由を聞いてみました。
恋バナ調査隊 2025-08-06 08:00 ラブ
初キスの後に仰天! 鼻毛がチョロリしていたよ…今だから話せる恋愛「黒歴史」エピソード
 誰にだってできれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑って話せるエピソー...
恋バナ調査隊 2025-08-05 08:00 ラブ
遠距離恋愛、大歓迎!「むしろ嬉しい」派が話す5つの理由に納得。旅行もできてお得じゃん♪
 遠距離恋愛は寂しい思いをしたり、付き合っている実感が持てなかったりするため、「私にはムリ!」という意見が多い傾向にあり...
恋バナ調査隊 2025-08-04 08:00 ラブ
え、付き合ってないよね? 勘違い男の暴走LINE「俺だから理解できる」にゾ~ッ
 なんとも思っていない男性に「付き合ってる」と勘違いされることほど迷惑な話はないですよね。いきすぎた言動には「ウザ!」と...
恋バナ調査隊 2025-08-13 15:29 ラブ
実父のセクハラに「騒ぐほどでもないでしょ」と他人事。37歳男性が“静観”を続ける家族の深い理由
「冷酷と激情のあいだvol.257〜女性編〜」では、実母にセクハラを繰り返す義父に不快感を抱く妻・英里さん(仮名)の苦痛...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
「価値観が昭和なんですよ」義父のセクハラが不快すぎる。止めない夫にも憤る39歳女性の嫌悪感
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
妻「どんだけ出来る人なんですかぁぁ!」家事しない夫の“やる気”を刺激する技アリLINEテク
 夫が家事をしてくれず、不満を抱えている女性もいるでしょう。「なんで私ばっかり!」とイライラもしてきますよね。でも、夫へ...
恋バナ調査隊 2025-08-02 09:10 ラブ