神話で悲劇の恋の花は金運にも効果あり!春の風と“アネモネ”

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-02-17 06:13
投稿日:2021-02-17 06:00

 花好きなワタクシの母、通称「ママちゃん」は、ワタクシが物心ついた頃にはもうすでに植物まみれの生活を送っておりました。

 まったく花に興味がなかったワタクシの子供の頃、「花を育てる」ことに心血を注いでいた彼女が、事あるごとに上手な花の育て方について話してくれたことを覚えております。まさか将来、自分の娘がお花屋さんになるだなんて思ってもいなかった「ママちゃん」が、お花屋さんで働くワタクシを見て喜んでいたのは言うまでもございません。

 そんな「ママちゃん」が、春になると「お天気花」と呼んでいたお花がございました。

「おひさまが照って暖かくなるとお部屋の中でぱぁ~と咲くけど、寒くなるとまた閉じちゃうんだよね。ママ、この花大好き!」と言って、鉢で可愛らしく咲くその花に向かってよく話しかけておりました。

 あらゆる花に向かって話しかける彼女のことが、当時はワタクシちょっぴり不気味でございましたが……。(笑)

 ママちゃん! 今ではよくわかりますよ、その気持ち。

 ということで、今回は「伝説の花 アネモネ」の解説でございます。

「アネモネ」ってどんなお花?

「アネモネ」は、おもに地中海沿岸に分布するキンポウゲ科の球根植物でございます。

 色どりも鮮やか。園芸品種として、そして切り花として、早春の訪れを爽やかな風とともに告げるお花でございます。

 学名でもある「アネモネ」という名前は、ギリシャ語の「anemos(風)」という言葉と「one(子)(娘)」という言葉が語源と言われ、イギリスでは「wind flower」とも呼ばれております。

 それは早春の風に吹かれて咲いている花の様子から名付けられたのか、あるいは、ふかふかで長い毛がついたアネモネの種が風に吹かれて遠くまで飛んでいくからなのか……。

 日本では昭和の初め頃から「紅花翁草(ベニバナオキナグサ)、花一華(ハナイチゲ)、牡丹一華(ボタンイチゲ」といった和名で、親しまれて来たのでございます。

 なんだか任侠映画の主題歌みたいにロマンある名前で、どちらかといえばワタクシ、「アネモネ」より和名の方が好きでございます。

 アネモネは“悲劇的な恋”や“禁断の恋の花”として、ギリシャ神話やローマ神話、伝説に登場してくるお花でございます。

 花言葉も失恋にまつわるようなものが多いですが、色別だと途端に前向きな恋の花言葉に変化いたします。

 それだけ、昔から恋をする人の心を惹きつけて止まないお花だということなのでございましょう。

古〜いアネモネの歴史

 アネモネが世界中に認知されるようになったのは、中世ヨーロッパの「十字軍の遠征」がきっかけと言われております。

 イスラム教から聖地「エルサレム」奪還をめぐって、およそ200年もの間続いたキリスト教徒の遠征でございますが、当時パレスチナに自生していたアネモネを、遠征ついでにヨーロッパに持って帰っちゃったヤツがどうやらいるらしい、とのこと。

 そういえば、秋の遠足は山歩きと決まっていた子供の頃。行列の最終部隊でブラブラ歩いていたヤツは、大概ススキの穂やなんだかわからない植物を身体中に装着しながら山歩きをしておりました。こういうのって時代を経ても世界共通なんだな?と、勝手な想像をしてしまうワタクシでございます。

 そして、ヨーロッパへ持って帰ったアネモネはその後品種改良が繰り返され、現在100種類を超える品種が作り出された……とのことでござんすよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


義母vs実母の“初孫”バトル勃発! マウント合戦に巻き込まれた新妻の叫び「私たちは代理戦争の駒じゃない」
 幸せなはずの新婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
おやつにワクワク♡ 猫の尻尾がピン♪ “にゃんたま”の勝利ポーズが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どもを思うほど胸が痛い…ひとり親家庭が抱える“見えない苦労”。差別や偏見とどう向き合う?
 2024年に離婚した夫婦の数はなんと18万組にのぼるのだそう。なかには「ひとり親家庭」となる人もいるでしょう。子どもと...
コンクリ貫通の生命力!「タカラジェンヌ」が由来の高貴なお花、寒さに弱いはずが“3度の冬”を越えたわけ
 今年の夏も暑かった!、我がお花屋の店先では、暑さにめっぽう強い見上げるほど大きく育った「南国生まれの貴婦人」が見ごろを...
効いてくれよ、スタバ1杯分! 更年期女がすがる心のお守り。すべてはプラシーボ効果と気づいても
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
この夏もやらかした! 女たちの“反省エピ”7選。「自分史上最も夏を無駄にした」「大出費でクレカを直視できない」
 毎年のことながら、終わってから「もっとこうしておけば…」と思うのが夏休み。今年も例に漏れず、反省を抱えたまま日常に戻っ...
「逃げたら干されるぞ」若手芸人が踏み込んだ“後戻りできない”選択。大金と引き換えに失ったキャリア
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。  現在は清浄化...
「我が子を可愛いと思えない」産後に心が壊れかけた経験談。私は母親失格だ…なんて思わないで
 出産してから「なんだか最近自分が自分じゃないみたい」などと異変を感じている人は、先輩方の声を参考にしてみるとよいかもし...
義母「うちの子そっくり」にザラつく…。“孫フィーバー”の裏、無視され続けた嫁の叫び。私は透明人間じゃない!
 私の友人サエ(32歳・銀行員)が第一子を出産したのは昨年の冬。待望の赤ちゃんが誕生し、夫婦で新しい生活を始めた矢先、彼...
芸術の秋!美少年“にゃんたま”の曲線美と薔薇にうっとり♡ まるで絵画みたいじゃない?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
騙された!一見“仕事デキる風”…でも実は? 有能ぶったLINEにご用心。“能ある鷹”の逆パターンも
 世間では仕事ができない風に見えるLINEを送ってくるのに、実は超有能な人材だった話もよくあります。その一方で、本当は無...
【漢字探し】「鰯(イワシ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
母が急病、社長の「帰りなさい」に涙…一生ついて行くと決めたLINE3選。元カレの言葉にホッ
「この人だけはどんな自分も受け入れてくれる」「この人だけは失いたくない」など、絶対的な信頼や必要性を感じる人に出会えると...
【マジかよ】ごま油×ミルクコーヒーに反響。老舗メーカーの“推しレシピ”にネット困惑「ヤバそう」「勇気でない」
「金印純正ごま油」などで知られる老舗メーカー「かどや製油」。企業公式X(旧Twitter)が2025年10月1日に投稿し...
「夜職だって立派な仕事」それ、本気で言ってる? 水商売への “本心”に気付いてしまったスナック嬢の独白
 最近は本当に“キラキラ夜職”が表に出る時代になりましたね。が、私は本当に危ないと思っています。 「そんなことない...
私が『愛の、がっこう。』に重ねた親との苦しい関係。振り返ってわかる“完璧じゃない”からこそ得られたもの
 フジテレビ系で放送されたドラマ『愛の、がっこう。』を観ながら、ふと「わたしの親も、今で言えば“毒親”だったのかもしれな...