無理してませんか? 人生で最も言うのに勇気がいる言葉とは

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-06-04 06:00
投稿日:2021-06-04 06:00
 あなたは何か解決しなければいけない問題を抱えているとき、周りの人に「助けて」と言えますか? たぶん自立心の強い人ほど、言えない傾向にあるのではと思います。私も同じで、なかなか言い出せません。どろんぱでは飲み過ぎで立てなくなったコミに、ママが何やらお説教中。

「助けて」は勇敢な言葉であることを忘れないで

 アメリカ・イギリスで100万部を超える大ベストセラーとなった『ぼく モグラ キツネ 馬』という本があります。この本の中に「あなたが言ったこれまでで一番勇敢な言葉は?」と問いかける一節があるのですが、この答えこそ「助けて」なのです。

 例えば今、あなたがとても困っていたら誰かに「助けて」とすぐに言えるでしょうか。私はとてもじゃないですが、今までもそうだったようにやっぱり言えないと思います。トラブルを抱えていることが恥ずかしい、助けを乞うなんてみっともない、他人に迷惑をかけたくない……。いろんな気持ちが混じり合って、言葉が喉につかえて出てこない。その気持ちは本当によくわかります。

 私もこれまでにたくさんそんな経験をしてきましたが、もしあの時「助けて」と言えたなら、もっと楽に生きられたのかもなぁと考えます。だからこそ「助けて」の言葉は決して恥ずかしいものではないことは覚えておきたいのです。どんな人でも生きていれば苦しい時もある。それはみんな同じなのだから、その時は助け合えればいいのではと思います。

 自分の周りを見渡しても、自立心が強い頑張り屋さんな人ほど、ヘルプと言ってくれないような気がします。でも逆の立場ならどうでしょう。親しい人が困っていたら助けたいのは、みんな同じではないでしょうか。すぐには難しいかもしれません。でも「助けて」が勇敢な言葉であることは、頭の片隅にいつも忘れずにいたいですね。

登場人物紹介

コミ
どろんぱのホステス。仕事はできるが酒に溺れる傾向あり。ベロベロなのに「酔ってない」と言い張る強がりな面も。

ママ
どろんぱのママ。お酒にはめっぽう強く、誰も酔った姿をみたことがない。良くも悪くも金勘定はキッチリしている。営業終わりに店でコミとよく飲む。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...