厄介な義母の対応を丸投げ…夫に不信感を募らせる妻の苛立ち

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-07-10 06:07
投稿日:2021-07-10 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、義母の態度に困惑するも、そんな関係に対して無関心すぎる夫に苛立つ女性の心中をお届けします。

テレワークをいいことに義母からの電話が急増

「調子のいい義母には、毎日のようにイライラさせられているんです!」

 開口一番、苛立ちを隠せない様子のNさんは、40代前半の既婚女性。4歳年上の夫とのあいだに子どもはおらず、お互いに再婚同士で結婚しました。

「義母は新幹線で1時間の距離にいるので、住まいは離れているんですけど……。

 毎日のように電話をしてきて、調子のいいことばかり言ってくるし、何かと私に対して指図をしてくるので、本気でイライラします」

 コロナ禍になりテレワーク中心になっているNさんのことを、義母は「家にいてお給料をもらっている身分」と言い切り、勤務時間中でもお構いなしに連絡をしてくるのだそう。

「もうすぐ会議がある」と伝えても、自分が言いたいことを言い終えない限りは電話を切ってくれることもなく、“嫁”の立場として苦慮しているのだとか……。

夫に相談しても無関心

「しかも、楽しい話ならいいですけどね。9割は文句か愚痴だし、家族のことや親戚の話になっても、何かと調子のいいことばかり言って、自分は何もしないし。

 最近では、話しているだけでイライラが止まらず、つい先日は、義母からの電話を切ったあと、強烈な腹痛に見舞われて寝込んだほどです」

 そもそも義母とは相性が悪いと感じているというNさん。それでも、夫の母親だからと丁寧な対応をしてきた結果、相手が調子に乗ってきたと思っているとのこと。

「夫には何度も相談していますが『ふーん』という対応。もともと義母と夫の仲は、そこまで仲良くもないので、関わりたくないって感じなんです。

 だけど、妻が自分の母親の行動に対して困り果てているんだから、もうちょっと親身になってもらいたいし、なんらかの対策をしてくれてもいいんじゃないのってイライラします」

どうして対応してくれないの?

 夫が、自分と義母とのあいだに入ってくれれば、状況の改善が見込めるのではないかと考えているNさん。しかし、頼みの綱である夫が「頼りにならなすぎて……」と、ため息をつきます。

「このままだと義母の態度はまったく改善されないでしょうし、それどころか最近では、調子に乗っているかのような発言も多くてウンザリです。そのくせ親戚の問題には知らん顔で、こっちに押し付けてばかりだし。あんな口ばっかりの人は、これまでに見たことがありません。

 それに、困っているのにまったく助けようとしない夫の態度にもウンザリ。最近では、自分の夫への愛情も冷めてきているのを感じます。夫からは『距離を置けば?』って言われますけど、義母は義母でしつこいし、簡単に距離を置けるような相手ではないんです。

 どうにかしてもらいたいけれど、夫が真剣に取り合わない理由がわからず、本当にイライラが止まらないですね」

 Nさんにとって義母との関係は日々の大きなストレスになっています。では、そこまで妻が悩んでいるのに、知らん顔を貫く夫の真意とは? 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「昔の僕は若かったなって感じですよ」愛のない結婚生活6年目、浮気相手との未来を語る34歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.232〜女性編〜」では、自ら懇願して結婚した夫の浮気に気付きつつ、自分が捨てられることに強い...
並木まき 2025-02-08 06:00 ラブ
「一か八か。避妊なしの一夜で授かり婚したのですが…」結婚生活の終焉を恐れるゆるキャリ38歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-02-08 06:00 ラブ
休日にLINEを送って失敗した3人の女。職場の男性へ“攻め”のお誘いしたのに盛大に誤爆…!
 職場の男性に片思いしている場合、休日にLINEを送って距離を縮めたいと思う人は多いはず。  でも、いざLINEを...
恋バナ調査隊 2025-02-08 06:00 ラブ
夫との子作り卒業。30代で性生活が無くなるのが不安です(38歳パート、2児のママ)
 38歳2児(10歳と8歳)のママです。週3回パートにでています。41歳の夫は会社員時代の職場の上司部下で、10年前に結...
植草美幸 2025-02-07 06:00 ラブ
アラフォー・アラフィフ世代のマチアプ恋愛。彼との関係が長続きする女性がやっている“単純”なこと
 せっかくマッチングアプリで知り合ったのに、実際に会ったら何を話したらいいのかわからなくて沈黙ばかりだった…。そんな経験...
内藤みか 2025-02-06 06:00 ラブ
“女の可愛い”に騙された男たち。「女性の可愛いは信じられない」発言につながる3つの原因は?
 男性と女性では、考え方や重要視しているポイントが違うことがあります。とくに男たちが声を揃えるのが「女の可愛いは当てにな...
恋バナ調査隊 2025-02-06 06:00 ラブ
不倫発覚で人生詰んだ女たちのドロドロLINE6選。え、わざと? 些細な匂わせでピンと来た!
 不倫をしている女性って「絶対にバレない」という謎の自信がある人が多いようですが、匂わせ発言や些細やりとりで不倫の事実が...
恋バナ調査隊 2025-02-05 06:00 ラブ
義実家嫌い界隈で注目される「死後離婚」のリアル。知っておきたいメリット&デメリットは?
 皆さんは「死後離婚」という言葉を聞いたことがありますか? 実は今、死後離婚を考える人が増えているというのです。今回は、...
恋バナ調査隊 2025-02-04 06:00 ラブ
墓場まで持っていく!「私だけの秘密」こそ夫婦円満の秘訣かもしれない
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
豆木メイ 2025-02-04 06:00 ラブ
「大人バレンタインのグルマン系香り術」【調香師が解説】貴女の脳を満たす甘い香りはどれ?
 女子にとって2月のイベントといえばバレンタインデー! 本命がいてもいなくても、チョコレートのような甘~い香りで気持ちを...
太田奈月 2025-02-04 06:00 ラブ
「女子会」なのに彼氏を連れてくる人の目的と心理。ねえねえ、一体なにがしたいの?
 その名の通り、女子だけが集う女子会。なのに彼氏を連れてくる人がいると、正直テンションが下がりますよね。「え⁉ なんで連...
恋バナ調査隊 2025-02-04 06:00 ラブ
“ダメ男製造機”女性の特徴7つ。どんな原因が? 男運の悪さを嘆く前にチェックしたい
「私は男運が悪い…」と嘆く女性の中には、男をダメにする“ダメ男製造機”が存在している場合も…。そんな女性は、自分の行動や...
恋バナ調査隊 2025-02-03 06:00 ラブ
パパ友がちらつかせる「好意」のサイン8つ。“ほぼ確”で女性としてロックオンされている質問は?
 子ども同士の繋がりで広がるママ友パパ友の世界。ですが、単なる友達ではなく“異性”として気になったり好きになったりするケ...
恋バナ調査隊 2025-02-03 06:00 ラブ
「被害者ヅラ? どうぞ一人で生きていって」実父の妻へのセクハラ疑惑をスルーする47歳男の事情
「冷酷と激情のあいだvol.231〜女性編〜」では、夫の父親、つまり義父からセクハラまがいの行動を繰り返されている真里さ...
並木まき 2025-02-01 06:00 ラブ
「義父の私を見る目が妙なんです…」セクハラめいた言動に離婚を考える42歳バリキャリ女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-02-01 06:00 ラブ
寂しくないの? 長続きする不倫カップルのLINEをチラ見してみた。暗号、トーク非表示、ルール徹底…
「彼とずっと一緒にいたい」と思いながら、既婚男性と関係を持っている女性は必見! 今回は、長続きしている不倫カップルのLI...
恋バナ調査隊 2025-02-01 06:00 ラブ