柄本佑が語る!<前>映画人なら腐るほど役者さんを観ないと…

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-09-10 20:23
投稿日:2021-09-08 06:00

 黒木華さん(31)と柄本佑さん(34)が夫婦役で初タッグを組んだ映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(ハピネットファントム・スタジオ配給)が、9月10日より全国公開。黒木さん演じる漫画家の早川佐和子の夫であり、不倫中の俊夫を演じた柄本さんのインタビューを、前後編でお届けします。前編となる今回は、作品の話だけではなく、仕事に対する考え方や意外な特技についても気さくに語っていただきました。

共演した女優3人の「素敵」ポイントは?

 ――最初に本作で共演した黒木華さんや風吹ジュンさん、奈緒さんの「女性として素敵だな」と思ったところを教えていただけますか。

柄本佑(以下、柄本) 黒木さんは以前、うちの弟(柄本時生さん)と共演後に交流が続いていたので、勝手に親近感を持っていました。だからでしょうか。今回初めての夫婦役での共演だったのですが、僕自身もすごく楽だったという印象があります。

 控え室でお互い無言でも大丈夫という、フラットな雰囲気でいてくださったので構えずに済んだ。相手を気楽な気分にしてくださるのは、人としてすごいことですよね。勝手に感じたことではありますが、空気感も似ている感じがしました。

 黒木さん演じる(早川)佐和子の母、下條真由美役の風吹さんは、実は僕の同級生のお母さんなんです。昔の映画や最近の作品も拝見させていただいていますが、ずっと変わらずおキレイですよね。品があって、本当に素敵な女性だと、共演させていただき改めて感じました。

 感性もお若いですし、どうしたらこんな素敵な人になれるのだろう、と思いながら一緒にお芝居をさせていただいたんです。性別を超えて憧れるというか、カッコイイ方だなと思いました。

 奈緒さんは、本当にチャーミングな方でした。映画やテレビで観るままのかわいらしさがあるので、今回の小悪魔的な役はハマり役かなと。撮影で一番楽しい位置にいるのは奈緒さんだと、現場でもみんなで話していました。

 奈緒さんが演じた(桜田)千佳は、黒木さん演じる漫画家の(早川)佐和子の担当編集者である上に、僕が演じた佐和子の夫、(早川)俊夫と不倫しています。「本来は有責者なのに、なんの責任も感じていない役だよね」と言ったら、ヘラヘラと笑っていました(笑)。

老若男女楽しめる上質かつ王道のストーリー

 ――奈緒さんの役柄は、たしかに(笑)。近年は原作ありきで映画化される作品が多い中、本作はオリジナル脚本です。初めて脚本を読んだときの感想を教えていただけますか。

柄本 脚本も執筆された堀江貴大監督が、サスペンスあり、恋愛あり、コメディありといろいろな要素が組み込まれている、“ザ・エンターテイメント”という作品を作ろうとしている意思を感じました。

 老若男女誰でも楽しめる、お客さんを選ばない王道のストーリーが、ウエルメイド(上質)な形で落とし込まれているな、という印象です。

 台本の中に描かれていた、どこまでが漫画でどこからが現実なのかわからないギミックは、演じている僕自身も作品が完成してからではないとわかりませんでした。撮影中から完成作を観るのが楽しみでもあり、気になってもいましたね。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


土屋太鳳の“裏アカ”疑惑は他人事じゃない? いまや約3割が所有…恐怖の「誤爆ケース」4連発
 女優の土屋太鳳(30)の“裏アカ”流出疑惑が波紋を呼んでいます。いまや芸能人だけではなく、一般人も“裏アカ”を持つのが...
言いすぎー! 思春期な“我が子”のトンデモ暴言集。「うるせえ、スメアゴル」に笑っちゃったよ
 子どもから大人へと移行する時期と言われる思春期は、子育ての修羅場。私たち親も「反発したい年頃よね」と分かっているけれど...
元タレントが見た過酷な現実。芸能界で“誰かのお気に入り”になった女と拒んだ女の分かれ道
 世間を揺るがす芸能界の黒い噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われている芸...
ありえない“パワハラ職場”経験談6選。「先輩の指示で話せないの」って小学生かよ!?
 パワハラが問題視される時代ですが、今もなおパワハラが原因で退職に追い込まれている人が少なくないようです。今回はパワハラ...
43歳、推し活でお金は減った。でも後悔はない。“推し”と過ごしたあの頃の私を誇りに思う
 アラフィフに差しかかる少し前、私はK-POPの“推し”と出会いました。これまでも長くオタ活を続けてきましたが、その出会...
芸能人も公表…パニックに陥ったら「ダメな人間だ」と責めないで“怖い”と思っていい。今の自分を受け入れる大切さ【専門家監修】
 2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレ...
魅惑の“にゃんたま”ツーショット♡ 2匹の背比べ、真の勝者は意外なところに?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】連載特別編「春山先生 幼少期の思い出」
【連載特別編】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場!  11月下旬発...
【女名の植物クイズ】夏の花で「あの有名映画の主人公」と同じ名前の品種があるのは?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
理解不能すぎ!義実家の謎ルール6選。「トイレの水は3回分ためて流す」ってありえる?
 家事のやり方、生活の仕方、人付き合い……それぞれの家庭ごとに存在する「謎ルール」ってありますよね。それが義実家の謎ルー...
花火大会の“有料化”が増えた背景。3万円の高級席も…若者世代は「お金を払って見る」が当たり前?
 今夏も花火大会が大盛り上がり。特に日本三大花火大会の長岡花火は、開催直後のSNSでは観客が撮ってアップした写真や動画が...
まだまだ帰省したくない…私が使った言い訳LINE集。“本当にありそう”な絶妙なウソで切り抜けた!
 この夏、義実家や実家に帰省したことを後悔している人もいるでしょう。「帰省せず1人でゆっくりしたい…」と願う皆さんのため...
めんどくさ! 意味不明な“ママ垢”ルールにゲンナリ…。「成長自慢は禁止」ってなんでよ?
 妊娠出産が初めてだったりママ友がいなかったりすると心細いですよね。そんな中「情報がほしい」「仲間がほしい」と、SNSで...
スナックに「客が来なくなる理由」はどこに? バブル時代とは違う、令和のシビアな現実
 みなさん、ぜひスナックに行ってください! 絶対楽しいから大人になったら一軒くらい行きつけのスナックを…!!  と...
ギャー! 旅行先での恐怖体験6選。友人が車窓を見て真っ青に…満面の笑みを浮かべる人物が
 楽しいはずの旅行で、身の毛もよだつような恐怖体験をしたことはありますか?   この記事では、夏の暑さを吹き飛ばす...
大昔から「究極のモンスターペアレント」は存在した!? 激怒した親がトンデモ行動に…盲目的な愛が生んだ悲劇
 職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人...