15周年のKAT-TUNに「波物語」の火の粉が…
先月29日に愛知県常滑市で開催された音楽フェス「NAMIMONOGATARI2021」(波物語)は参加者に29人以上の新型コロナ感染が確認され(8日現在)、クラスター認定を受けた。同フェスでは8000人が“密”状態で参加し、演者の煽りに呼応しマスク無しで声をあげたり、県の要請に反し酒類も提供され、感染拡大に繋がるのではと大批判を浴びていた。
同フェスにより思わぬ形で飛び火を受けたのが、今年15周年を迎えたKAT-TUNだ。今月8日発売のシングル曲「We Just Go Hard feat. AK-69」は、“密フェス”で大炎上したヒップホップアーティストAK-69が楽曲提供したものだった。
AK-69は同フェス直後に謝罪文を出したものの、出演前に「NAMIMONOGATARIでカマシあげにいくか」「ライブの格の違い魅せたるわ」とツイートしていたり、YouTube動画でも「コロナは風邪」といった主旨を話していたことも拡散され批判を浴びることに。どちらも後に削除され「謝罪は形だけ」と炎上を加速させた。
グループ初の“feat.”なのにアピールできず
AK-69は今月1日以降、一部活動自粛に追い込まれたが、KAT-TUNは6日に音楽番組で「We Just Go Hard feat. AK-69」を予定通り披露。フェス以前はAK-69提供曲であることや、初の“feat.”というコラボ曲であることを大々的に打ち出していたが、当然、楽曲披露時にはそこに触れることは無かった。
しかし、曲名自体にAK-69と記載があり「周年なのに大炎上中の人とコラボってタイミングが悪すぎる……」と良くない印象を持ったファンも少なからずいたようだ。
ジャニーズのコロナ禍でのイベントは…
今回の楽曲自体に罪は無いが、KAT-TUNやジャニーズのコロナ禍でのイベントについて思い起こさせるきっかけにもなった。昨年最初に発令された緊急事態宣言以降、ジャニーズは無観客配信ライブを中心にしてきたが、長引くコロナ禍で今年に入り、アリーナクラスの会場で収容制限を設けながら有観客ライブを再開。KAT-TUNも今年3月からのツアーでは緊急事態宣言下の東京公演を中止したものの、4月初旬には宮城で地方公演をスタートさせた。
「(コロナ感染という)置き土産が無いことを願う」
しかし、4月末の新潟公演前に、新潟県から「感染拡大地域から多くのファンが訪れる可能性がある」として、イベント後の飲食を伴う会合や路上・公園での飲酒などを控えるよう要請された。
これまでにジャニーズのイベントでのクラスターは確認されていないものの、県境をまたぐ移動の自粛が呼びかけられている中で、県からこうした要請がでること自体、当該地域の住民にとっては恐怖を感じるのも仕方のないことだ。「(コロナ感染という)置き土産が無いことを願う」といった書き込みもネット上で見られた。
またKing & Princeは「NAMIMONOGATARI2021」の数日前の先月25日、26日に緊急事態宣言下の愛知県でツアー公演を開催。ジャニーズはイベントに際し徹底した感染対策を施してきたが、マナーを守らないファンも多い。
無償で配布している飛沫感染防止用の“スマイルアップシールド”も「メンバーが見えづらい」と着用しないファンが続出したり、メンバー登場時や曲の合間などの歓声もすごいという。
愛知県内のコロナ感染者数が初の全国最多に
King & Prince愛知公演から約2週間後、「NAMIMONOGATARI2021」から約1週間後には愛知県内のコロナ感染者数が1000人を優に超え、東京や大阪を抜き初めて全国で最多となった。
新型コロナの潜伏期間は1日~14日ともいわれており、「愛知が全国最多とか波物語だけのせい? キンプリ関係ないよね?」と疑問視するファンも出てきた。
また今月6日から帝国劇場で開催されているジャニーズの舞台「DREAM BOYS」には、コロナに感染しながらも観劇したと思われるファンの「めちゃくちゃ見やすかった!!」「わたしコロナになって声ガスガスになり、まだハスキーなんだけど初めて話す人はわたしがこの声だと思うんだよな」といったツイートが拡散され炎上。投稿者はTwitterアカウントを削除したが、「波物語のニュースとか見ただろうに…」「感染してるのに何やってるの? バカなの?」とファンの間で議論の的となった。
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