更新日:2021-10-08 11:43
投稿日:2021-10-08 06:00
深夜の裏切りに涙
――続けて下さい。
「その後、A美はお酒の量を控えてくれました。酔いさえしなければ、暴言は無いので安心なのですが――。
でも、それもすぐに裏切られました。
ある晩、私が寝ていたらLINE電話がかかってきて、出るとA美がろれつの回らない声で話してきたんです。
かなり酔っているようでした。『大丈夫?お酒吞んでるの?』と訊くと、『寂しいから二丁目のレズバーで一人で呑んでる』と言うんです。時刻は0時を過ぎていました。
私が『もう遅いし、心配だから早く帰って』言うと、信じられない言葉が返ってきたんです。
『ねえ、今度ダンナとセックスしなよ。私、アンタがダンナとエッチしていると思うと興奮するからさ。ふふっ』。
ショックでした。
せっかく改心してくれたと思ったのに、また暴言を浴びせられて……。
夫とは何年もセックスレスですし、今さらしたいとも思いません。家族としては大切ですが、今はA美が好きだと何度も言っているのに――。
私が電話口で泣くと『あ、そうだ。セックスしてる時、LINE電話をオンにしてよ。アンタがダンナに抱かれてるヨガリ声を聞きたいからさ』と、さらに畳みかけられて……。
私は通話を切り、声を殺して泣きました。
翌日は、朝七時から総菜屋のパートがあったのですが、一睡もできないまま向かいました。
――その後、W子さんはさらなる地獄を味わうこととなる。続きは次回。
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