小さくても効果絶大!ブルースターは男の子のラッキーカラー

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-10-27 06:01
投稿日:2021-10-27 06:00

「ブルースター」ってなんですか?

「ブルースター」とは、水色のなんとも可愛らしい、温暖な地域を好む南米原産のガガイモ科のツル性のお花のことでございます。

 花期は初夏から9月あたりまでで、初夏には花鉢としても流通いたしますが、多くは切り花として流通しております。和名は「ルリトウワタ」と申しますが、あまりこの名前で呼ばれることはなく、花の形がまるで青い星のような形をしていることから「ブルースター」と呼ばれております。

 しかも、この呼び名は日本だけ。英名では「オキシペタラムセルリアン」(青い色の尖った花弁)と言い、日本の流通では切り花だと「ブルースター」、花鉢だと多くは「オキシペタラムオキシぺラルム)」で、出回っておりますな。

 つまりは、本当の名前ってなんなのかしら……というような、お花でございます。

ブルースターは冠婚葬祭に使えるマルチプレイヤー

 とはいえ、小さい子供に「花の絵を描いてみて」というと、だいたいこのフォルムだよね〜というお花の形。一目見れば、みなさん無条件で「この花ずいぶんカワイイねぇ!」と言うくらい人気者なブルースター。

 触ってみるとマフマフとした柔らかな布のような触感が、フォルムの可愛らしさとマッチングしております。

 冠婚葬祭どんなシーンにも使え、花束やアレンジメントにはちょっとしたアクセントフラワーとしても大活躍!

 特に、ブライダルで幸せな新婦になるための必須アイテム「サムシングフォー」のひとつ「サムシングブルー」として、新婦が持つウェディングブーケに使用する機会が多く、ブライダル商材としても人気のお花なのでございます。

 花言葉も数々あれど「信じ合う心」「幸福な愛」など、幸せな2人を祝う門出にはピッタリの花言葉。ゆえに、割と通年手に入ります。

 欧米では人生の門出とともに贈られる特別な花としても知られている「ブルースター」。

 この花の青い花びらは「ベビーブルー」とも呼ばれ、男の子のラッキーカラーとして出産祝いにプレゼントされるお花としても海外では大人気! 言われてみれば、ベビー服のブルーってブルースターの色と同じ優しい青色ですわ。

 ブルースターと一口にいっても、実は種類もいろいろございます。花色もブルーのほかに、白なら「ホワイトスター」、ピンクなら「ピンクスター」と呼んでおります。

 その中でも細かい種類があって、花弁や葉が細かったり丸かったり、花の大きさや形、咲き方も微妙に違ってまいりますが、共通なのがブルースターの唯一のお困りポイント「切ると白い汁が出る件」でございます。

白い乳液は完全に拭き取るべし

 ブルースター唯一の「お困りポイント」といっても、処置の方法を知ればたいした問題ではないのではございますが、ブルースターは茎を切ると白い乳液が出ます。茎のどこを切っても出ます。

 この乳液が腕の内側などの皮膚の柔らかいところなどに付着してしまうと、痒くなったり、かぶれたりする可能性がございますので、速やかに水で洗い流してくださいませ。

 そして、この汁は固まってしまう習性を持っております。

 カットした茎の切り口から乳液は出てまいりますが、そのまま使うと道管を塞ぎ、やがては萎れる原因になります。

 完全に拭き取るか、あるいは水中で洗い流すなどの処置を取ることを、オススメいたします。

 あとは、フラワーベースにて飾る場合は深水(花瓶半分より上の水)に入れていただければ、これからの時期でも2週間以上楽しめるロングライフなお花なのでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


ゴクリ…日本最大級“にゃんたま”様に出会ってしまった。撮影困難な生きる伝説にひれ伏す!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大切な“お盆”は何を供える? 花屋がオススメする4選。ホオズキにはご先祖様を導く願いが
 もうすぐお盆がやって参ります。  お盆の時期は地方によって7月か8月に分かれますが、お盆とは、仏教でいうところの...
中年の会話は「あれ、あれ」のオンパレード。それでも“物忘れ”は悪くないと感じた女同士のとある会話
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
この夏「帰省しない」派は4割。理由は“夫の態度”にある? 妻が悩む2つのケース
 大型連休になると訪れるイベント、“義実家への帰省”。せっかくのお休みなのに、「帰省のことを考えるだけで憂鬱」という声は...
1時間の「孫を見せて~」攻撃がキツ…。電話魔の義母に妻がついた“大胆なウソ”
 令和を迎えた今の時代にも、姑の行動に深刻な不快感を示す妻もチラホラ…。一方、激しい対立をするほどの事柄ではなくても妻が...
神か? タクシーが来ず大ピンチ→おばちゃん登場! 25歳の女性が海外で救われた話
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
【芸能クイズ】ある“美人女優”の発言、兄の恋人に「お前が挨拶しろよ」と言ったのは誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
90分間、尿意と戦った女性の悲劇。どこも“使用不可”…我慢できるか!? 日本と違う海外のトイレ事情
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
島のスター!にゃんたま「小虎」に密着。その視線の先には何があるの?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場での“ため息”が気になる…かまってちゃん? SOSのサイン? 心理状態と空気を乱さない対処法
 職場で後輩がたびたびため息をついていると、「大丈夫かな?」と気になったり、「職場の空気が悪くなる…」とモヤモヤしたりし...
「どうにかなる!」自己肯定感つよつよ女の口癖8つ。根拠のない自信はどこから?
 自分の存在や状況、感情を認めてあげられる自己肯定感が高い人は、明るく前向きですよね。そんな人が羨ましくて「私もそうなり...
付録のレベル超えてる!「VOCE」9月号の“デパコス高級アイテム”で夏を過ごせるのだが
 最近メイクすらしない日々だったのですが、不意に撮られた写真に愕然…。あ、せめてちゃんとメイクしよう。そういえば美容雑誌...
セクシー女優のドレスで炎上。ウェディングフォト市場に“課金”する花嫁の心境とは。100万円プランも存在
 7月末、Ⅹで大きな波紋を呼んだのは、一般女性の投稿だった。結婚式の後撮りで着用予定だったウェディングドレスを元AV女優...
見た目は熟女、心は小学生。アドレナリン全開踊り子の夏休み初日。
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
にゃんたま、悩殺の毛づくろいタイム…!「にんげんもちゃんと、整えてるか?」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
結局、暑いの平気な花ってどれ? 花屋が激推しする「夏の花」5選。ユリは日持ちとコスパの良さに文句なし!
「暑い!」というより「痛い!」が正しいような気がする今年の夏。  外に出かけようものなら「命懸けかい?」と、ためら...