カウコン8年ぶりのMC起用が意図するもの
「カウコン」開催の発表を光一に託し、司会を8年ぶりにキンキに委ねたのは、「ジャニフェス」とキンキコンサートで折り合いが悪くなっていたところ、2人のご機嫌をなだめるためのようにも思える。
それまで公に苦言を呈してきたのは光一だったが、剛も今月7日放送のラジオ「KinKi Kids どんなもんヤ!」(文化放送)で、つい本音を漏らした。「ジャニフェス」と「カウコン」の告知をしたのち、キンキCDデビュー25周年目となる来年のスタートについて、
「いろいろと二転三転四転五転六転七転ぐらいしながらずーっとああだこうだしてたんですけれども」
と複雑な経緯があったことを前置きし、「元日、KinKi Kidsとしてコンサートを急きょ開催させていただくということになりました」と報告した。
「急に決まっているもんですから、その中で作り上げていく元日になります。でも、会場にいらっしゃるみなさんと一緒に過ごせる最高の幸せな時間を作るというのは変わりありません」と前向きな姿勢であることを伝えた剛。ただ、言葉の端々に、“もっと早くGOを出してくれていたのなら”という思いが感じとれた。
ジャニーズ事務所の凄まじい“若手重用”
ジャニーズ事務所では19年に創始者・ジャニー喜多川氏が逝去して体制が変わって以来、ポストSMAPやポスト嵐になるグループ育成が最重要課題かのように、King & Prince、Snow Man、SixTONESや先日デビューしたなにわ男子、またジャニーズJr.内の人気グループの売り出しに全力を注いでいる。それがイコール、ベテラン軽視にもつながっているように見える。
“冷遇”されたV6は解散、森田剛は退所
それで思い出されるのが、20年の「カウコン」開催と出演グループが同年の「FNS歌謡祭2020 第2夜」生放送で発表された翌日のことだ。当時V6だった三宅健(42)が事務所内ブログを更新し、「FNS歌謡祭で今年はカウコンに出演しないという事実を知る」「テレビでお知らせ頂くこの不条理…。あれ? 私、ジャニーズですよね!?」と、出演陣にV6の名前が無いことを視聴者と同じタイミングで知らされたことに不満をあらわにした。「カウコンの(グッズの)団扇も撮影していたので、私も出るものだと思って楽しみにしていたのに残念」とも綴った。
これを機に、当時からV6が事務所を離れるのではないかと憶測されていた。結果的に森田剛(42)が俳優業に専念するため退所することを最大の理由としてV6は先月解散したが、他の残ったメンバーが事務所をどう思っているかは不明だ。
重要な「報連相」すら欠くベテランへの不義理は若手に意識が行きすぎたためか、“あえて”何か意図する結果へ導こうとしているのか。ただ、今若手グループが大成功を収めているのも、V6やキンキら大先輩の功績があってこそだと思うが……。
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