寝顔を盗み撮りするしたたかさ
――わかります。続けて下さい。
「だから、僕はR美さんに伝えました。
『妻と接触した以上、しばらく僕たちは逢わないでいよう』と。
彼女、びっくりしていました。そして、拒絶されました。
『あんなに激しく愛し合ったのに、なぜ? 奥さんとは単なる女子トークで盛り上がっただけだし、あなたとの関係は一切話していない。なのに、なぜ逢えないの?』と。
彼女が興奮しだしたので、僕は言い方を変えました。
『逢わないのは少しの間だけだよ。しばらく間を置こう』という感じです。
この段階ではもう、『この種の女はマズい』という警告センサーが鳴っていたんです。
でも、僕の提案は彼女を逆上させました。
すぐさま『しばらくってどのくらい? 一週間? 半月? 一カ月なんて待てないわよ!』と、今までになく激しい口調で言われたんです。
もう興ざめです。もっと大人の女性だと思ったんですが……。
言い方は失礼ですが、とんだ事故物件ですよ。
しかし、僕は甘かったです。彼女はスマホをバッグから取り出し、僕の前につきつけました。
前回のセックス後、僕がうたた寝したすきに、寝顔を撮られていたんです。
眠る僕の隣で、ピースサインをしてにっこり笑うR美さんとのツーショット写真を見せつけられました。
そのうえ、『もう逢わないというなら、この写真を奥さんに見せる。店も名前も住所も全部知っている。アナタの会社に送ってもいい』と言われて……」
脅迫…さらに強引なフェラチオ
――それって、脅迫じゃないですか。
「はい、まさに脅迫です……。
僕が言葉を失っていると、彼女、急に泣き出して……『お願い、逢えないなんて言わないで……私、Wさんに尽くすから』と、抱き着かれました。
そして立ちすくむ僕のズボンのベルトを素早く外し、トランクスごとズボンをおろしたんです。
僕は『やめろ!』と言いましたが、彼女の力は強かった。
退こうとする僕の下肢に抱きつき、真正面から股間を見つめてきたんです。
ペニスはしぼんでいました。とても興奮なんてできない。
でもR美さんは『ねえ、いつものようにさせて』と、ペニスを握り、唇をOの字に広げて咥えこんだんです。
ジュブジュブ……と唾音を響かせながら舌を絡められると、ペニスは徐々に口内で硬さを増していったんです。
ダメだ……この女とは縁を切らなきゃマズい……と思っても、体が動けずにいた。
彼女のフェラチオはいつにも増して練達で、僕の感じる部分を的確に刺激してきました。
甘く鼻を鳴らしながら『ほうら、だんだん硬くなってきた……嬉しい』なんて囁きながら、吸いしゃぶるんです。
快楽と別に、大きな不安もありました。
先ほど見せつけられた寝顔の写真が、もし妻や会社に送られてしまったら――。
もう考えるだけでゾッとします。
不安なのに勃起すること自体、異常で滑稽だと思うでしょう。
でも、ここで萎えたままだと、彼女はさらに逆上したかもしれません。
完全に勃起させると、彼女はスカートをめくり、パンティを脱ぎました。
着衣のままベッドに四つん這いになり、尻を露出すると、挿入を求めてきたんです。
『早く……入れて……』って。
そうねだる姿は、先ほど怒り狂っていたR美さんとは別人でした。彼女の求めに応じれば、妻にも会社にも暴露されることはありません。
鼓動が高鳴り、汗が滲んでいました。恐怖と興奮が入り混じった気持ち……と形容するのは、あまりにも単純ですね。実に様々な思いが交錯していました。
ただ、僕がすることは一つ。
彼女を『手なずける』ことです。
僕は彼女の尻をつかみ、引き寄せると、鋭く勃起したモノをズブリと叩きこみました。
『ああっ……いいっ!』と、のけ反った彼女が歓喜の声を放ちます。
その悩ましい喘ぎと、先ほどの重い空気との落差に昂ぶりが増したのか、僕の勃起がもうひと回り膨らんだんです。
力任せに腰を前後させ、怒張をズブズブと突き入れました。
いつもより締まりがよく、透明な愛液も飛び散って……正直、興奮しました。
周囲からは、最低の男に見えるかも知れませんが、家族や社会的ポジションを守るため『この女を飼いならしてやる』みたいなことを思いながら、勃起を叩きこんでいましたね。
悔しさと興奮、後悔が津波のように押し寄せて……。ただ、分かっているのは、この女を逆上させてはいけない。それだけです。
僕は必死に腰を振りたて、それに応じるように、彼女もヨガリ声をあげ続けました。
続きは次回。
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