今が正常な状態…交際3ヶ月でデート頻度を減らした男性の事情

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-01-15 06:00
投稿日:2022-01-15 06:00

理解しない恋人に感じるわずらわしさ

 転職をしたばかりだというソウタさんは、今の会社で上司に認められるために「今は仕事の踏ん張りどき」と本人は言います。そのため、残業代の有無に関係なく、平日の夜でも休日でも「仕事のことで頭がいっぱい」なのは、事実だそう。

 そのため、真理恵さんに対して「仕事」を理由にデートの頻度を減らしていることについては「僕は、真理恵ちゃんに嘘をついていません」と言います。

「まぁ、真理恵ちゃんの不満もわからなくはないです。最初のころは、それでも睡眠時間を削ってまで真理恵ちゃんと会っていたときもありましたからね。

 けれど、そんな生活をいつまでも続けていたら、こっちの身がもたないですから。今は正常に戻ったっていうのが僕の本心です」

 つまり、仕事が忙しくても無理をして会っていた交際初期は、ソウタさんにしてみれば「異常な状態」であり、仕事を理由にデートをしない今の状況が「正常」だとのこと。しかしそのことを真理恵さんに説明したところ「まったく理解している様子がなく、感情的に罵られたので、それ以上、説明するのも面倒になった」とソウタさんは言います。

仕事と恋愛を両立させるスキルはない

「最初に会いすぎたかなぁっていうのが、僕の今の本音です。恋愛初期って誰でも盛り上がると思うんですけど、僕自身も当初は彼女のことが大好きだったから、かなり無理をして時間を作っていたというのはありますね。

 今も真理恵ちゃんのことは好きですけど、付き合い始めたときみたいな感じではないですから。

 やっぱり僕は、仕事が大事だし、仕事は恋人よりもはるかに僕にとって重要なことです。だから、いつまでも仕事よりも恋人との時間を優先するってことは、ありえないですね。

 実は、今だから言いますけれど、本当は、こんなふうになるのが嫌だなと思って、僕はしばらく恋人は作らないつもりだったんです。だけど飲み会で真理恵ちゃんに出会って、彼女が僕に好意を抱いてくれたのが嬉しくて、つい浮かれてしまいました。

 仕事と恋愛を両立できるだけのスキルは、今の僕にはありませんから、このまま真理恵ちゃんが、僕との交際に不満を抱き続けてしまうのであれば、残念ですが、近いうちに別れるって話にもなってしまうかもしれませんね……」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


結婚前は好きだったのに…夫の嫌いなところと3つの打開策
 結婚前は、大好きで仕方なかった夫の性格や癖。それなのに、結婚して夫になり、気がつけば大嫌いになってしまったという人は多...
恋バナ調査隊 2023-01-14 06:00 ラブ
47歳で婚歴ゼロの理由は? 過去をひた隠す恋人に不安な女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ
「古傷をえぐる行為だ」恋人の詮索に嫌悪する47歳男性の憂鬱
「冷酷と激情のあいだvol.125〜女性編〜」では、恋人・ナオトさん(47歳仮名)が過去の恋愛について自分に一切明かして...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ
見知らぬIDで「これだーれだ」彼の奥さんから修羅場LINE3選
 不倫相手vs妻の修羅場は、映画「危険な情事」にあるようにすさまじく、そして壮絶に描かれてきました。娯楽としてスカッとす...
2023-01-14 06:00 ラブ
女の浮気は男のせい?「私はダメな女」と卑下する前に読んで
 好きな彼がいるのについ出来心で浮気してしまったら、「私はなんてダメな女だ」と落ち込むでしょう。その浮気が原因で彼を失っ...
恋バナ調査隊 2023-01-13 06:00 ラブ
恋の始めかたを忘れてしまった人へ 即試して欲しい3つのこと
 長引くコロナ禍で「恋の始めかたを忘れてしまった……」とぼやく女性が大勢います。  今までは知らない人と顔を合わせて交...
内藤みか 2023-01-12 06:00 ラブ
友情結婚とは? 従来婚との違いと決めておきたい4つのルール
 友情結婚とは、恋愛感情や体の関係がなくても「友情」という気持ちの繋がりで婚姻関係を結ぶこと。まだ認知度はさほど高くはあ...
恋バナ調査隊 2023-01-11 06:00 ラブ
知らないと損!男性がコクるまでの“恋愛の仕組み”を理解せよ
 なかなか本命の恋人関係になれず、友達止まりであったり、大人の関係になったりしていませんか?  誰かを好きになると、「...
若林杏樹 2023-01-11 06:00 ラブ
旅行中だからこそわかる彼の本性!経験者たちの悲喜こもごも
 今の彼との結婚を考えているなら、旅行がおすすめ。これまで見たことのない彼の本性がポロリと出る瞬間を見逃さないで! 結婚...
恋バナ調査隊 2023-01-10 06:00 ラブ
セックスレスで離婚する際、子供にどう伝える?シミュレーションしてみた
 前回、離婚を考えた時に問題になる「お金」についてお話ししました。今回はもう1つ大きな懸念である「子供」について考えてい...
豆木メイ 2023-01-10 06:00 ラブ
婚約中の筆者が考える「マッチングアプリ婚」うまくいく人・いかない人の決定的な違い
 新年を迎えると、なんとなく身が引き締まりますね。昨年はやりきれなかった仕事や恋愛の目標に対して「今年こそは」と燃えてい...
ミクニシオリ 2023-01-10 06:00 ラブ
恋愛は喧嘩した後が大事! 絶対に仲直りできるセリフ4つ
 大好きな彼と喧嘩してしまった時って、本当に落ち込みますよね。怒りにまかせて言ってしまったセリフに後悔したり、意地を張っ...
恋バナ調査隊 2023-01-09 06:00 ラブ
チューの回数激減!黄信号・キスしなくなった彼氏の心理5選
 彼氏と最後にキスしたのはいつですか? 最近、彼氏がキスしてこなくなっているなら、静かに“別れのとき”が近づいているのか...
恋バナ調査隊 2023-01-08 06:00 ラブ
マッチングアプリに生息する「地雷男」特徴5つで自己防衛!
 出会いの方法のひとつとして当たり前になってきた、マッチングアプリ。便利な反面、一見普通に見える男性の中に、地雷男が隠れ...
2023-01-07 06:00 ラブ
「私の体ばかりねだる中年彼氏ってどうなの?」43歳女の憂鬱
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-07 06:00 ラブ
「中年の恋愛は性生活の充実が重要」と断言するアラフィフ男
「冷酷と激情のあいだvol.124〜女性編〜」では、アプリで知り合った恋人・ユウジさん(49歳・仮名)とのデートが、体の...
並木まき 2023-01-07 06:00 ラブ