実は卵並みの安定価格!ユリで金運と恋愛運UP、今が最盛期!!

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-06-15 06:00
投稿日:2022-06-15 06:00

まるで卵みたいに安定価格の優等生

 神奈川でささやかなお花屋さんを営んでいるワタクシですが、年がら年中たくさんのお花に囲まれた生活のせいか、“四季”みたいなものは入荷してくるお花で感じることが多いのでございます。

 まさに花屋の特権みたいなもんでござんすな。今しかない“旬”な商材も多く、そんなお花や植物が入荷する度に一年の移ろいの早さを感じるのでございます。

 とはいえ、八百屋さんでいえばトマトやキュウリのように年間通して売られている種類も当然あるわけで、どんな時期であっても入荷伝票を見るたび「まるで卵みたいな安定価格だわ……」と花屋のワタクシでさえ感じてしまうお花がございます。

 しかもそれは、圧倒的な美しさで冠婚葬祭には欠かすことのできないお花ーー。

 “安心安定価格”ではあるものの、ワタクシたちを支えてくれている頼れる相棒にも旬がございます。ただでさえ種類豊富なその花が、旬ともなるとギョ! とするほどのレパートリーでお花屋さんを惑わせます。それがまさに今! なう! なのでございます。

 今回はお買い得情報と感謝の気持ちを込めまして、「夏が旬! 魅惑のユリの世界」の解説でございます。

知られざるユリの世界

 意外とご存じないかも知れませんけれども、ユリの種類はものすごいたくさんございます。ユリは古代より神聖な植物としてさまざまな象徴とされてきた歴史があるからでございます。

 たとえば古代エジプトでは女神イシスに捧げられる花として豊穣の象徴とされ、美術館で見るような中世の宗教画に描かれてきたユリは聖母マリアと純潔の象徴となり、キリスト教で白いユリは特別な存在となっております。

 日本では古事記にも登場しており、8世紀初期から続いている三枝祭り(さいくさの祭り)で3人の巫女が神に捧げるのは、日本だけに自生した「ササユリ」でございます。

 19世紀にはあの有名な植物学者シーボルト(鎖国時代に日本地図を国外に持ってちゃったアノ人)が日本自生品種や栽培品種など多くのユリの球根をヨーロッパに持ち帰り、のちの西洋における爆発的人気のきっかけを作りました。

 つまり古代より人はユリの花の美しさに心奪われちゃってる、ということでございますな。

花屋でも覚えきれない…豊富すぎるユリの種類

 そんな昔からみんな大好きユリの花、あまりの種類の豊富さにワタクシ、覚えきれませんわよ! ツボミが小指の先ほどのものから、咲けば顔よりデカい特大サイズのユリや、最近では花びらがめちゃくちゃいっぱいある八重咲きのユリまで……本当にたくさんの種類があります。

 ユリは日本全国生産農家さんのリレーで絶やすことなく、1年中お花屋さんで何かしらの品種を見ることができます。それもこれも、品種改良・栽培方法を確立した育種家さんや育成農家さん、そして研究者たちのたゆまぬ努力のおかげ……。

 ですが、豊富に見られる季節がございます。それは前述の通り、今が旬。特に6月こそがユリの最も豊富な季節といっても過言ではございません!

 いろいろなユリを見たいと思うのであれば、チャンス! とはいえ、「やっぱりお高いんじゃないの~ユリって敷居がちょっと高いわ~」なんて思っているアナタ。

「カサブランカ」に代表されるようなオリエンタルリリーは確かに敷居が高いと感じるかもしれませんが、これからの季節、逆にお得かもしれません。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


夜明けとともに起きだしたコハクチョウの胸の内
「あ~! 眠いけど、きょうも1日がんばるかあ!」  なんて言ってたりして。今朝の自分のことだけど(笑)。  ...
バカにしてる、よね? 部下になめられる理由と上司が改めたい悪癖3つ
 キャリアアップはうれしいけれど、部下ができると「なんだかなめられている気がする…上司としての威厳がないのかな?」と新し...
そのあえぎ声、どこまでが本当ですか?
 素朴な疑問、と頭に付ければ何を聞いても許されるとは思っていないのだが、失礼を承知で、どうしても聞きたいことがある。 ...
いつだって癒しを提供…成長が楽しみな“たまたま”を愛でる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
お正月にしめ縄って必要かぃ?「しめ縄」と「しめ縄飾り」の違いも解説
 今年もあと2週間を切りました。年末だというのにあまりの暖冬、ここ数日は少しは寒くなったものの更年期のワタクシは、本職の...
「女は見た目がすべて」の思い出に悶々…容姿いじりのトラウマの克服法
「女は見た目がすべて」なんて言葉が昔からあるように、男性よりも女性の方が外見を厳しく見られる傾向です。そして残酷なことに...
落ち込んだらシーラカンスのことを考えるといいかもしれない
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
人生初のぎっくり腰なぜ発症? 40女の激痛を救った意外なコスメは…
 齢46、人生初のぎっくり腰になりました。腰が砕け、身動きがまったく取れない状態に陥るって本当にあるんですね。  デス...
韓国は「ひとり飯」ほぼタブー! おひとり様=みじめな人認定で苦労した
 ちまたでは『孤独のグルメ』(テレビ東京系)や『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京系)、『めんつゆひとり飯』(BS松竹東...
2023-12-19 06:00 ライフスタイル
“たまたま”とももうすぐお別れ…去勢前のおやつシーンを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
自然の石を積んだ石垣でできた江戸時代から続く「棚田の村」
 見知らぬ土地で、山道を越えて現れた見事な石垣に圧倒される。ここまで積み上げる労力を想像すると途方に暮れるし、これが自然...
妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2023-12-16 06:00 ライフスタイル
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...