出戻ったら旧友の役所職員とばったり!子の戸籍問題に直面!!

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:37
投稿日:2022-06-21 06:00

人生で初めてお世話になった家庭裁判所

 こうしてはいられないと、早速地元にある家庭裁判所へと手続きに行きました。

 今まで生きてきて家庭裁判所にお世話になったことはありません。むしろ、私には縁がないものだとさえ思っていました。ほんと、人生ってどうなるかわからない。

 初めていくその場所は、中心市街地を抜けた丘の上にあります。私の勝手なイメージかもしれませんが、ひっそりと佇む大きな建物から禍々しい圧を感じました。心拍数が上がっていくのがわかります。

 しかし、なかに入ると普通の市役所とあまり変わらない雰囲気で職員がせかせか働いていました。なんだか少し拍子抜けです。

(裁判所だから法廷とかあるのかな? 上の階とか行ってみたいなー)

 そんなことを思う余裕が出てきた頃、私の順番が回ってきました。

状況によっては許可が降りにくいケースも…

【子の氏の変更許可申立書】
・収入印紙 800円 子どもの人数分
・郵便切手 84~300円 1枚
・子の戸籍謄本(元夫の戸籍謄本) 1通
・子が入籍しようとしている戸籍謄本(私の戸籍謄本) 1通

 あらかじめ準備をしていた上記書類を窓口の職員へ渡します。不備がなければそのまま手続きは一旦終了です。あとは後日、許可が降りれば連絡の手紙が郵送されます。私の場合、約1週間後に手紙が手元に届きました。

 今回は離婚に伴う子どもの姓を変更するための申し立てだったのでスムーズにいったようですが、状況によってはなかなか許可が降りないケースもあるそうです(その場合は変更の理由を裏付ける資料、同意書が必要)。

最後の仕上げは子どもの入籍手続き

 届いた手紙には「許可」の文字が書かれており、ホッとしました。これでようやく、子どもたちも自分と同じ姓になったのかと安堵したいところですが、実はまだ最後の手続きが残っています。

 この許可審判書を持って市役所に行き、自分の戸籍へと入籍の手続きを行いました。自分の戸籍についても、離婚時は元居た戸籍へと戻ったのですが、親、子、孫の三世代が同じ戸籍に入ることは法律上できません。そのため、子どもたちと同じ姓を名乗るために分籍をする必要があります。もちろん、分籍しても両親や兄弟との親族関係が断たれるわけではありません。

 幼馴染のすすめもあって、引っ越し手続きの際にあらかじめ私を筆頭者とする新たな戸籍を作っておきました。分籍の手続き自体は申請する場所が本籍地であれば、市役所の窓口で書類を記入し、印鑑と本人確認ができるものがあれば簡単にできます。

 やっとすべての手続きが完了しました。元夫の戸籍謄本を郵送で請求したり、収入印紙などの準備をしたりと、1カ月ほど時間がかかりましたが、可愛い我が子のためなら頑張れます。子どもの改姓をする際は、くじけずに最後まで踏ん張りましょう!

改姓は子どもの人生を一緒に歩むために必要な手続き

 婚姻時の姓を名乗っているシングルマザーの方も世の中にはたくさんいらっしゃいます。それは子どものため、仕事のため、さまざまな理由があるでしょう。

 しかし、これから長い時間を共に過ごすのだから、どうしても私と同じ姓にしたかった。子どもたちのこれからの人生は元夫の姓に縛られることなく、私と一緒に歩んで欲しい。

 私のエゴかもしれませんが、その一心でこの面倒な手続きを進めていました。

 改姓は新しい人生をスタートするための一つの象徴です。もし離婚をするなら、子どもにとって・自分にとって最善な選択はなんだろう?と考えてみてくださいね。

 次回へ続きます。

  ◇  ◇  ◇

 ※本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


つらすぎる!「40代の大恋愛」が終わっちゃった…別れた後の“ズタボロ”はどう癒せばいい?
 40代で失恋するのは、心身ともにとてもつらいものですよね…。今回は40代の失恋にありがちな別れの理由や、立ち直り方をご...
恋バナ調査隊 2025-04-25 06:00 ラブ
えっ、そんなことで? 勝手な男が語る「飽きる女」の特徴。尽くすのは勘弁…とか何様だよ
「付き合ってもすぐフラれる」「好きな人といい感じになっても連絡が途絶える」と、恋愛が長続きしないことに悩む女性は男性にす...
恋バナ調査隊 2025-04-25 06:00 ラブ
20代イケメン先生めぐりママたちが壮絶バトル…いまやPTAの係決めは新学期の風物詩に
 新入学や新学年の季節。子どもたちも新しい環境で張り詰めている時期ですが、そのウラで保護者のPTA役員決めの熾烈な争いも...
内藤みか 2025-04-24 06:00 ラブ
値上げラッシュで恋も砕けた… 物価高のせいで終わった恋愛エピソード。一方、得したことも?
 どこも値上がり、値上がりで勘弁してほしい! その物価高は、恋愛にも大きく影響しているのだとか…。悲喜こもごもなエピソー...
恋バナ調査隊 2025-04-24 06:00 ラブ
私はATMだった…彼が「お金目当て」と気付いた残酷な5つの瞬間。あんなにラブラブだったのに!
 世間一般的に、お金目当てで異性に近づくのは女性の方が多いと思われがち。でも、実際はお金目当てで女性に近づく男性ももちろ...
恋バナ調査隊 2025-04-23 06:00 ラブ
期待した私がバカだった…特別な日の「がっかりデート」体験談。私服に秒で蛙化、パチ屋で待機ってアリ?
 気張ったバレンタインデーの1カ月後にやって来たホワイトデーのデートに心躍らせていた女性もいるはず。でも、予想外のデート...
恋バナ調査隊 2025-04-22 06:00 ラブ
女をダメにする「メンヘラ製造機」男のヤバすぎる6つの特徴。当てはまったら即逃げて!
 不安が爆発して泣きじゃくったり、ヒステリックになって彼を追い詰めたりする、精神的に不安定なメンヘラ女は男性に敬遠されが...
恋バナ調査隊 2025-04-21 06:00 ラブ
「許されたとばかり…」10年前の浮気で離婚宣言された48歳男の遅すぎる後悔
「冷酷と激情のあいだvol.242〜女性編〜」では、夫の浮気を10年許すことなく、ついに離婚を切り出した美幸さん(仮名)...
並木まき 2025-04-19 06:00 ラブ
「10年前から決めていた」夫と不倫相手の妊娠騒動を耐えた45歳女の復讐
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-19 14:52 ラブ
おいおい…既婚者からLINEで告白、どうかわす? NG返信で1つですべてを失うかも!
 既婚者にLINEで「好き」と言われたら、どう返信するのがよいのでしょうか?  実際に経験がある女性たちにやりとりを見...
恋バナ調査隊 2025-04-19 06:00 ラブ
「女は求められてなんぼよね」還暦女とも男女の仲に…若旦那を共有するセレブ妻らの同盟 #3
 静香さん(35歳茶道講師/既婚子供アリ)は、祖母、母と3代にわたり、都内の邸宅で茶道教室を開いている女性だ。彼女は懇意...
蒼井凜花 2025-04-18 06:00 ラブ
会えなくて不安…彼と休みが合わない問題、どう乗り越えた? 長続きカップルに聞く秘訣
 休みが合わないカップルは、寂しさや不安が膨らんだり、相手への気持ちが分からなくなったりしがち。ただ、長く順調に付き合っ...
恋バナ調査隊 2025-04-18 06:00 ラブ
専業主婦なんてもってのほか! 正社員じゃなくなった途端、モテなくなっちゃう婚活の超リアル
 正社員の時には、婚活アプリに男性からのアプローチがたくさん届いていた……それが退職して無職になった途端、激減したという...
内藤みか 2025-04-17 06:00 ラブ
夫の育成に失敗した女たちの悲劇。「門限0時」に設定したら帰ってこなくなっちゃった!
「夫にはこうであってほしい」と、夫の育成を試みる女性もいるのではないでしょうか? でも育成方法を間違えると、自分で自分の...
恋バナ調査隊 2025-04-16 06:00 ラブ
「もう向き合う気力もない」夫婦のセックスレスに疲れました。自分を守るたったひとつの方法は?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  セックスレスや夫...
豆木メイ 2025-04-15 06:00 ラブ
「GPSアプリ入れて」と要求されたらどう思う? アラサーアラフォー世代の男性のホンネ
 相手がどこにいるのかリアルタイムで把握できるGPSアプリ。若いカップルの間では利用している人が少なくないようです。 ...
恋バナ調査隊 2025-04-15 06:00 ラブ