羽生は別格でも…フィギュア選手が“一発屋”で終わらないワケ
羽生結弦がプロ転向を表明!
フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)が今月19日、記者会見しプロ転向を表明した。
「自分が理想としているフィギュアの形などを追い求めるのは競技会でなくてもできる」とし、アイスショーなどに出演するプロスケーターになるという。
2014年ソチ、18年平昌で五輪2連覇を果たした羽生は、個人最年少で国民栄誉賞も受賞している。今年2月の北京五輪では結果こそ4位だったが、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が国際スケート連合(ISU)公認大会で初認定された。前人未踏の偉業を成し遂げたスペシャルなスケーターだ。
実績は当然ながら、スラっとしたたたずまいと王子のようなルックスで、「ゆづ」の愛称で国内のみならず、中国でも絶大な人気を誇る。プロ転向となれば、競技の解説はもとより、バラエティーやトーク番組への出演などなど芸能界や広告業界からも引く手あまただろう。
タレントとしても活躍するフィギュアスケーターたち
実際、フィギュアスケート選手はタレント活動で成功するケースが多い。プロフィギュアスケーターで元世界選手権女王の安藤美姫(34)はバラエティー番組や「ABEMA Prime」の週替わりMCなど情報番組に出演。村上佳菜子(27)は21年3月まで放送された日本テレビ系トークバラエティ番組「メレンゲの気持ち」のMCを務め、19年には「グッドワイフ」(TBS系)で女優デビューを果たしている。昨年6月にスポーツマネジメント会社から大手芸能事務所ホリプロに移籍したのも、芸能活動にさらに軸足を置きたいからだろう。
織田信成(35)も、情報番組などに出演するほか、北京五輪のフィールドリポーターを務めている。そして、羽生に劣らない人気を誇ったバンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央(31)は、プロスケーターの傍ら、料理雑誌「オレンジページ」での連載やCM出演などで大活躍中だ。
喜怒哀楽のテクニシャン!
こう見ると他競技の選手に比べて、芸能界でも活躍しているイメージがあるが、なぜなのか。芸能リポーターの川内天子氏が言う。
「野球やバレー、陸上、水泳などは技術をはじめ競技そのものが見せ場となりますが、フィギュアには採点基準に表現力が加わります。喜怒哀楽の心の表現を魅せるスポーツですよね。そのためか、感受性が豊かな方が多く、トークの質が高い印象です。
これは、喋りがうまいという意味ではなく、言葉の選び方だったり、表情だったり、リアクションが豊富。テレビで光る個性があります。活躍したスポーツ選手は“ご祝儀”やフレッシュさが重宝され、一時期引っ張りだこになりますが、フィギュア選手が長期間、情報番組やバラエティー番組で生き残る理由は、“喜怒哀楽のテクニシャン”だからと考えます」
エンタメ 新着一覧