主婦レズビアンの告白#2…同性ならではの甘美さに溺れて

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2019-04-28 06:00
投稿日:2019-04-28 06:00

 夫とのセックスレスに悩む主婦・Y子さん(35歳・薬剤師)が恋に落ちてしまったのは、女性・Dさん(37歳・独身、映像関係)だった。

 第一話の記事はコチラ

 長身でスリム、端正な面差しのDさんは、宝塚の男役さながらの颯爽とした魅力を放っていた。

 Dさんとの食事中、酔った勢いで夫とのセックスレスを打ち明けてからの展開は「女同士のセックス」という予想外の流れに行き着く。

 今回は、Y子さんが溺れてしまった女同士のセックスについて述べてみたい。

理性を忘れて激しく求め合った夜

「ホテルの部屋で二人きりになるなり、Dさんは私をきつく抱き締めてきました。すでに車中で熱いキスを交わしていたので、もう言葉は不要……そんな感じです。Dさんに抱かれたいと心から欲する自分がいました」

 そう頬を赤らめるY子さんの表情は、人妻にもかかわらず、初恋を経験した少女のように初々しい。

 二人が訪れたのは、Dさんの会社が提携している、港区の外資系のホテルだ。

「シャワーも浴びず、お互い服を脱がせ合って、ベッドに倒れこんだんです。キスの時も思いましたが、女性って本当にいい匂いがしますね。肌もすべらかで、夫とは全く違う……柔らかなバストが押し付けられる頃には、私も異常に興奮してしまって」

 セックスレスに悩み、欲望を溜めこんでいた体は、理性という言葉など忘れたかのように、激しく求め合った。

 乳房を揉んでくるDさんの手つきは、男性よりも優しく、女体へのいたわりを感じさせた。同時に、もどかしいような飢餓感も味わわせる「焦らし」も与えられたという。

 触れるか触れないかのわずかなタッチで責められたかと思えば、次の瞬間、ぐっと手指が膨らみに沈みこむほど、情熱的に揉みしだかれる。ピンと勃った乳首が吸い転がされる時には、もう全身が性感帯になったかのように、わずかの刺激にも反応してしまったという。

「『恥ずかしがらないで、力抜いて』って、彼女は私の内腿を撫でながら脚を広げさせたんです。両脚の間に身をすべりこませたDさんは、ダウンライトに照らされた私のアソコをじっと見つめていました。夫はもう関心を示してくれない体に、Dさんはうっとりと見入っている。恥ずかしさよりも、嬉しさのほうが勝っていました……」

 Dさんの細い指が陰毛を梳いて、濡れた粘膜に触れてきた時、Y子さんは「ああっ……」という悩ましい喘ぎとともに、腰を突き上げてしまった。

 それをOKと理解したようで、Dさんの柔らかな唇がヴァギナに接吻し、生温かな舌が差し入れられた。ゆっくりと這いまわる舌先は、左右のヒダの溝や敏感なクリトリスを愛撫してくる。膣奥からあふれてくるトロトロの液を啜りながら、Dさんは、『もっと声を上げていいわよ。Y子さんのエッチな声を聴かせて』と告げてきたという。

「女の人の舌って細くて薄いから、よくくねって……男の人よりも断然、丁寧なクンニリングスでした」

 指と舌で情熱的なクンニリングスを受けたY子さんは、Gスポットとクリトリスを執拗に刺激され、イッてしまったという。

「私が達して呼吸を整えていたら、ふいに彼女にキスをされて『女同士のセックスは底なしよ。こんなものじゃないわ』と、再び、彼女の愛撫が始まったんです。

 わずかに残っていた夫への罪悪感はとっくに消え去っていたという。

 女ならではの底なしのセックスとは――。

(続きは次回)

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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