初めての女が激白!息子のカテキョは“童貞大学生”でした #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-08-12 13:40
投稿日:2022-08-05 06:00

土砂降りの夜…2人の関係に変化が

ひどい雨の夜に…(写真:iStock)
ひどい雨の夜に… (写真:iStock)

――続けてください。

「変化が起こったのは3カ月目に入る前でした。息子の課外授業の帰り道に大雨が降ったため、貸し切りバスの到着が大幅に遅れるとのこと。その日は火曜日。いつも通り午後6時からU君が訪問してくれる日でしたが、息子からスマホに連絡が入ったのは、すでに5時半を過ぎていたんです。

 東京も土砂降りでした。息子から連絡が入ると、私はすぐに家庭教師の本部に電話したんです。当日キャンセルはキャンセル料が発生しますが、肝心の息子が不在ですからどうしようもありません。

 でも、なぜか本部の電話はコール音が鳴るだけで、誰も出てくれません。そうこうしているうちに、玄関のチャイムが鳴って……。

 ドアを開けるとU君が立っていました。

 それも、ずぶ濡れになって……。私、思わず『風邪ひくわよ。早く入って』と招き入れましたね。すぐにタオルを渡し、未使用の主人用の部屋着に着替えてもらって……」

土砂降りの雨の音に「これもまた運命だ」と

リビングで休んでもらうことに(写真:iStock)
リビングで休んでもらうことに (写真:iStock)

――続けてください。

「U君は恐縮しながら、着替えました。そして、息子の帰りがかなり遅れるので、今日はキャンセルする旨を伝えたんです。

 ずぶ濡れになった洋服は洗濯機に入れました。洗いと乾燥までは2時間ほどかかりそうです。温かなココアを出し、リビングで休んでもらったんです。

 息子からは『まだまだかかりそう。家に着くのは9時過ぎかも』とメールがありましたね。

 外では土砂降りの音。そして部屋には2人きり。リビングのソファーにはL字の位置で私たちが座っています。私は緊張しながらも『これもまた運命だ』と感じました。ええ、2人がもっと親密になるという運命です。

彼は真っ赤に頬染め「まったくモテません」

 さりげなく、話を切り出しました。

『U先生は聡明でカッコいいから、大学ではモテモテでしょう?』

 そう言うと、彼ったら頬を真っ赤に染めて否定するんです。会話は以下のようなものだったと記憶しています。

『い……いえ、まったくモテませんよ。そもそも女子はほとんどいない学部ですし』

『あら、学部が男子ばかりでも、サークルや合コンに行けば女の子がいっぱいでしょう?』

『ああ、一応、映画研究会のサークルには籍を置いていますが、そこも男子ばっかりですね。合コンは苦手で……』

『じゃあ、彼女いない歴何年かしら?』

 つい口をすべらせてしまったんです。しまったと思ったのですが、彼はうつむいたまま、

『年齢そのまま、彼女いない歴になります……』

 と消え入りそうな声で言ったんですね。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「結婚前提交際だよね?」婚姻関係を露骨に拒む彼と闇落ち寸前の38歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-18 09:24 ラブ
彼の本妻になりたい!アラフォー「内縁の妻」が略奪愛を目論むまで #1
「内縁関係」という言葉を聞いて久しい。「内縁関係」とは、夫婦としての実態はあるものの、法的な婚姻が成立していない状態をし...
蒼井凜花 2024-05-24 15:14 ラブ
夏前に元カレと「復縁できる女/無理な女」自爆テロより効果的な仕掛けは
 夏が近づくにつれて増えてくるのが、「元カレと復縁したい」と考える女性たちです。  なんとか彼の気持ちを取り戻そうと、...
内藤みか 2024-05-16 06:00 ラブ
元彼との復縁、前兆あり。リアルでもXでも「おすすめ」されたら…
「彼ともう1度やり直したい」と、復縁を望んでいる女性は要チェック! 今回は、復縁の前兆として見られるサインを6つご紹介し...
恋バナ調査隊 2024-05-16 06:00 ラブ
結婚したくない男たちのホンネ6選 見切るか粘るか決めるのはあなた次第
 アラサー・アラフォー女性なら、今の彼氏との結婚を視野に入れているのではないでしょうか。でも、その彼氏があなたとの将来を...
恋バナ調査隊 2024-05-14 06:00 ラブ
「将来見据えて倹約したいのに…」妻のお出かけ願望が理解できない30代男
「冷酷と激情のあいだvol.194〜女性編〜」では、結婚早々に節約生活を強いられている生活に嫌気が差している新妻・果穂さ...
並木まき 2024-05-11 06:00 ラブ
非正規雇用のアラフォーが結婚した男は、“夜のベッド”が生き甲斐のケチ夫
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-11 06:00 ラブ
「子供欲しい」が夫に言えない…タイムリミットに焦る妻の複雑事情
 夫婦であれば、夫に「子供欲しい」と言うのはそう難しくないはず。でも、言えずにモヤモヤしている女性もいるようです。今回は...
恋バナ調査隊 2024-05-10 06:00 ラブ
結婚に優柔不断な彼はいつ見限るべき?「時間を返して」と嘆く女性たち
 定期的に会い続けている仲の男性がいるけれど、今後のことについて話をしようとすると避けられてしまう。そんな悩みを抱えてい...
内藤みか 2024-05-09 06:00 ラブ
①ナル②浮気③競う④群れ サッカー部だった男の嫌いな特徴5、ラス1は
 モテる男の部活といえば、何を思い浮かべますか? そうですね、サッカー部です。学生時代、サッカー部のイケイケ男子に憧れて...
恋バナ調査隊 2024-05-08 06:00 ラブ
幸せになれるのは超わずか…セフレの終わりは突然やって来る
 付き合ってはいないものの体の関係を持つセフレ。「割り切った関係」「楽な関係」であるため、恋愛が億劫になっている人は憧れ...
恋バナ調査隊 2024-05-07 06:00 ラブ
父が浮気している…? 大人になった今だからできる4つの家庭崩壊回避術
 あなたは自分の父が浮気していると知ってしまった時、どうしますか? もし知ったのが未成年の頃であれば、誰に相談していいか...
恋バナ調査隊 2024-05-06 06:00 ラブ
え、彼氏いたの?処女のままの私と、処女を喪失していたオタ友への嫉妬。
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかった私ですが、これまで処女...
mirae.(みれ) 2024-05-06 06:00 ラブ
サレ妻「不倫相手に会う」の巻 ママ友、かばう夫…ただで済むと思うなよ
 夫に不倫された“サレ妻”。「ただで済むと思うなよ!」と、怒りや憎しみMAXで不倫相手に会いに行く人もいます。  ...
恋バナ調査隊 2024-05-05 06:00 ラブ
性欲満たしたいだけでしょ?マチアプスピード婚を“汚点”と言い切る40男
「冷酷と激情のあいだvol.193〜女性編〜」では、マッチングアプリで知り合ってスピード結婚へと至った夫とのレスに悩む妻...
並木まき 2024-05-07 10:33 ラブ
子づくり提案→アバズレ認定に絶望しかない…37歳バリキャリ女性の後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-04 06:00 ラブ