なぜ黙ってたの?聞けば納得!大事な話を言わない大人の思惑

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-08-12 06:00
投稿日:2022-08-12 06:00
 皆さんは、相手から「実はね……」と話を切り出されて、「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」となる経験をしたことがありますか? そういう時って、すごく複雑な心境になりますよね。
 私はまさに最近そういう経験をしたのですが、視点を変えると気持ちがちょっと軽くなりました。さて、どろんぱでは、ママがなにやら暗い顔で電話中……。

 

 

 

大人の沈黙の半分は優しさでできている

「実は……」と切り出された話が、自分と関係のある内容だと複雑ですよね。

 知らなかったショックから始まり、自分への信頼度の低さを感じてしまったり、怒りにも似た感情が湧いてしまったり。その気持ち、本当によくわかります。

 先日、私が若い頃からお世話時なった恩人が、急に亡くなってしまいました。あまり体調が良くないと聞いていたのですが、詳細はわからず、ずっと心配をしていたのです。

 その連絡を受けた時、いろんな人が「いや、実はずっと〇〇だったみたいなんだけど」「〇〇ってことは知ってたんだけど」と口々に言っていて、少しショックでした。

「私の知らないことをみんなは知っている……。私には信頼がなかったのかな」と凹みました。

相手を尊重していた

 しかしあとから話を聞くと、その恩人は自分が弱っているのを周囲に知られたくなかったようでした。そして周りの人たちは、しっかりと黙っていてくれたのです。

 誰かの信頼に応えるために沈黙を守るのは、簡単ではありません。ましてやつらい内容なら尚更です。だけどその人の気持ちを尊重して、ずっと苦しさを胸に秘めていた……。

 そう思うと胸が締め付けられました。私もいつか、自分が黙らなければならない側になった時、ちゃんと沈黙を貫ける大人になりたいものです。

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。最近は気に入ってくれるお客さんも増えて、前よりは自信がついたかも。ウナギ坂さんは一番の仲良しなので、入院と聞きものすごく心配していた。

ママ:どろんぱのママ。モジョ子を厳しくも優しく見守っている。時にはお客さんと女の子の間に立ってくれることも。ウナギ坂さんの入院は知っていたが、口止めされていたのでモジョ子には黙っていた。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


中学受験のプロが推薦 御三家でも新御三家でもない将来安泰の「中堅校」
 今年の中学受験シーズンも真っ只中。首都圏では、1月10日に埼玉県、1月20日に千葉県、そして2月1日には東京都と神奈川...
アラフォー女性のリアルがここに! 元旦に誓った今年の目標
「一年の計は元旦にあり」とも言われるように、年のはじめに計画を立てることはとてもいいことです。でも、一年の目標に何を掲げ...
話し合い好きは平和主義?むしろ支配欲強め!一歩間違えるとモラハラに…
 話し合いで解決を図る人、みなさんはどんな印象がありますか? たぶん平和的とか、論理的なイメージが強いのではないでしょう...
美STの開運マスク付録ってなに?ドモホルンリンクルは一式試せて嬉しい
 今回ご紹介する雑誌付録は、「美ST」2024年3月 増刊号(松嶋菜々子表紙)の「開運&美肌見え! PITTA MASK...
なんて素敵な夫! ド近眼の妻にICLを提案した「永久保存版トーク」
 昨年の夏頃から計画して、お正月明けに眼内にレンズを挿入して視力を矯正するICLの手術を受けました。  小学生の頃から...
「正」の字に振り回されて…
 はいっ、新しい年が始まりました。みなさん、お正月は楽しく過ごせましたでしょうか。  お正月の「正」の字には、「あ...
YOUはどうしてバンザーイ?  全開“たまたま”にあれこれ妄想
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
季節の中へ向かう道で 黄色のまぶしさに目がくらんだ
 鮮やかな黄色がまぶしくて思わず目を細める。季節の色ってなんでこんなに力強いんだろう。  葉も実も花も落ちて枝だけ...
冬の園芸は難しい?花屋が教える「ご注意あそばせ」な4項目
 お花屋さんは1年中忙しいイメージがあるかもしれませんが、寒さこたえる1、2月は比較的まったりムード。慌ただしかった年末...
「財布落とした」→先週もだよね? サボり言い訳LINEはリスト化必須
 普段、一生懸命仕事をしていても、人間なら時には「サボりたいな」と感じる日もあるはず。  でも困るのが、サボるため...
生まれた性別で誰かが誰かに恋をした きっとそれだけのこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
スマホ中毒な娘にお手上げ!不要で必要な事情、鍵付き棚に入れたのに…!!
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
鍵シッポでつかんだ幸せを“たまたま”にたっぷり貯めこんで♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
誰かを待つのも悪くない 夜の片隅とそれぞれの大切な時間
 誰かを待つ時間、実はそんなに嫌いじゃない。街の片隅に留まるには周囲が納得する理由が必要だったりするから。  最近...
ダブル女偏の「嫉妬」の語源は何?美容院でジェラシった話。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
先輩から「デートのチークはピンク系」デキる女アピの熱血LINE指導w
 他人からの評価を気にして、仕事や意識の高さ、モテ力など、「デキる女アピール」をしてくる女性は多いですよね。  で...