フェミニン男子の象徴的な俳優
志尊淳(27)は多くの人に誤解されているのではないでしょうか。彼の名が広く知られるようになったのは、「女子的生活」(2018年、NHK総合)です。
このドラマで志尊くんはトランスジェンダーを演じていました。性別は男性で見た目はスレンダー女性。だけど男性に興味はなく、恋愛対象は女性、という複雑なヒロインみきを、チャーミングに演じ、その愛くるしさもさることながら演技の巧さに志尊くん本人もトランスジェンダーなのでは、と思ってしまった人がいるほど。
ちなみに、志尊くんはこの「女子的生活」では2018年度(第73回)「文化庁芸術祭」の放送個人賞を受賞。それほど目立っていたのでした。
■朝ドラではゲイセクシャルの漫画家アシ役
さらに、同じ年の4月、朝ドラ「半分、青い。」でもゲイセクシャルの漫画家アシスタント役を演じ、その鮮烈な印象が今も残っている人が多いと思われます。ちょうどその頃、バラエティではりゅうちぇるなども出て来て、フェミニン男子、ジェンダーフリーな俳優の象徴的存在でもありました。
見た目やイメージ以上に男らしいエピソード
ところが、バラエティやトーク番組に出てきた志尊くん、その見た目とは違って案外、男らしくて、「おっ!」と思ったことがありました。
芸能界入りのきっかけはスカウトされたことだけれども、そこでは入らないで、やるならちゃんと勉強しないと、と自分の意思で養成所に入った、という話です。それまでは、その見た目からどうせチャラ男なんだろうなと思っていたのですが、この時、そんなふうに誤解してごめんなさい、と反省しました。
2.5次元&戦隊モノ、W登竜門をクリア!
デビューは、ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズン。さらに、2014年「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日系)で主演を務めます。2.5次元ミュージカル&戦隊ヒーローというイケメン俳優の登竜門を2つくぐり抜けて、私たちの前に現れた志尊くん、その輝きもハンパではありません。
ちなみに「トッキュウジャー」には横浜流星も出演しています。まさにイケメンの原石は戦隊ヒーローにあり、ですね。
1000万円を寄付!
昨年は映画「さんかく窓の外側は夜」に主演。今年に入り、1月期ドラマ「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」(日本テレビ系)では高畑充希を相手に、私たちをキュンキュンさせてくれました。
2020年にはコロナ自粛期間中に、自身のインスタグラムで始めたプロジェクト「#志尊の自粛部屋」の収益の一部、合計1000万円を日本赤十字社と共同募金会へ寄付すると表明。わずか25歳(当時)でなんと立派なことでしょう。頭が下がります。
見た目の柔らかさとは違って、実に剛健。頼もしさ100%。男とか女とか、そんなことは関係ない、自由な時代のジェンダーフリーなイケメン俳優。それが志尊淳なのです。
【志尊淳(しそん・じゅん)】
☆1995年3月5日、東京都出身。A型・魚座。誕生花「カンパニュラ」の花言葉は誠実、感謝。
☆2021年、急性心筋炎で入院した際には退院後、3週間程度に及んだ入院生活などをインスタライブで発表し「生きていられるだけで幸せです」と明かす姿が話題となった。
☆2022年2月には短編映画プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season2」に参加、初監督作品はセンセーショナルなテーマに挑んだ。
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