大人になって誕生日の意味が変わってきた 2022.12.7(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2022-12-07 06:00
投稿日:2022-12-07 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

「何歳から大人」と区切れるわけじゃないけど、だいたい35歳を超えたあたりで誕生日の意味が変わってくるような気がする。

 学生時代の友達とのプレゼント交換も楽しかったし、20代のときは恋人からの高価なプレゼントに浮かれたこともあったけど、人生も半ばに差しかかると、ちょっとだけ世界の見え方が変わってくるんだ。

 大きな決断をした日、運命の1冊に出合った日、たくさん泣いたけど「いまに見てろ」と心に誓った日。そんな人生のターニングポイントがどんどん遠ざかっていく感覚。

 きっと、あの時代を青春と呼ぶんだろう。これから先、あんな風に心が動かされることが、あと何回あるのかな? 子どもたちの近くにいると、彼らが新しいものと出合う瞬間に立ち会わせてもらっているような感じがするよ。

 何歳になっても「今こそ青春!」って言える人に憧れちゃう。1年に1度、こうやって自分の過去と未来について考えてみるのも悪くないよね。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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