今期もジャニーズ偏重!起用理由とゴリ押し批判回避の術は?

コクハク編集部
更新日:2022-10-21 09:55
投稿日:2022-10-21 06:00

タッキー副社長へのご祝儀?

 なぜこんなに多い? TVコラムニストの桧山珠美氏はこう言う。

「ジャニーズ主演ドラマが多い流れは前クールから続いていて、それに拍車がかかった感じですね。ドラマ制作は企画段階から考えれば半年、1年以上前から始まるのですが、逆算すると、今回の主演ラッシュは2018年に芸能活動を引退し事務所副社長業を務めるタッキー(滝沢秀明氏)へのご祝儀とみています。

 タッキー副社長と各局のつながりが軸となり、そこに営業努力が加わって、後輩たちにチャンスが集まった。あちこちの機が熟したのでしょう」

ジャニーズ尽くしは一長一短

 若い世代の視聴率を取り込みたいテレビ局側、グループが乱立する中でドラマ出演させることで知名度アップを図りたいジャニーズ事務所。桧山氏は「双方にメリットがある」と分析する。

「ただし事務所側は、1クールの出演数やメンバーは厳選したほうがいいように思います。今クールのように“ジャニーズ一色”になるとインパクトはありますが、コケた作品が続出しようものなら、ファンではない一般視聴者から“ゴリ押し”“うざい”といった声があがり、悪目立ちしてしまいますから。

 イケメンアイドル=ジャニーズ一強の時代は終わりを告げ、いまは戦国時代真っ只中。本田翼(30)主演の『君の花になる』(TBS系、火曜22時~)は若手男子が複数人登場する“イケメン祭り”ですが、ジャニーズは起用していません。こういう“NO,ジャニーズ”のキャスティングに拍車がかかる可能性もあります」(前出の桧山珠美氏)

「silent」目黒蓮と「クロサギ」平野紫耀

 ジャニーズ事務所以外にもイケメン枠の俳優はわんさかいる。容姿に加え、これまで以上に演技派の俳優を育てることが求められそうだが、何はともあれ今クール期待大のジャニドラマは?

「TVerでフジテレビ歴代最速で160万再生を突破した『silent』でしょう。王道の泣ける恋愛で、作品の力も大きいのですが、手話も含めて言葉を発しない目黒蓮くんの演技は見応えがあります。続いて、平野くんの『クロサギ』。ジャニーズ事務所から独立した先輩で俳優として活動する山下智久さん(37)との演技力の比較もできますし、作品ファンだけでなく楽しめる要素が満載です」(前出の桧山氏)

 ジャニーズ出演ドラマは前述以外にも、テレ朝系「ボーイフレンド降臨!」(土曜23時~)にキンプリの髙橋海人(23)。テレビ東京系には、「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」(水曜深夜24時半~)にキスマイの千賀健永(31)、「警視庁考察一課」(月曜23時6分~)ジャニーズWESTの藤井流星(29)、「記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~」(金曜20時~)にSexy Zoneの松島聡(24)が新レギュラーとして加わっている。

 やっぱりジャニーズ多いかも……。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

エンタメ 新着一覧


TOKIO 国分太一騒動で危うい“料理イケメン”たち「男子ごはん」での気になる発言
 またひとり、旧ジャニーズのタレントが消えてしまいました。今度はTOKIOの国分太一(50)です。今月20日、無期限の活...
東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか? ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
 高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に...
桧山珠美 2025-07-01 18:19 エンタメ
【再募集】2025春ドラマどうだった?面白かった&ガッカリを教えて!『あんぱん』『最後から二番目の恋』『対岸の家事』etc
 引き続き、2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。続々と最終回を迎えた4月よりスタートの春ドラマ、あなた...
「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ