甘美で倒錯的な世界へようこそ
皆さんは「M男」と訊いてどのような印象を受けるだろう。
「変態」「気持ち悪い」——多くの方が嫌悪感を持つかもしれない。あるいは「倒錯的で、ちょっと危険な匂いをはらんで、好奇心をくすぐられる」と好意的に受けとめる人もいるだろう。
今回取材に応じてくれたのはP子さん(41歳主婦/子供アリ)だ。
結婚前は六本木のホステスをしていたという彼女は、黒いロングヘアと切れ長の瞳が印象的なクール美人。しかし、容姿のクールさとは一転、話すとフレンドリーで姉御肌。テキパキとドリンクをオーダーしてくれる様子から、機転が利いてサービス精神も旺盛だ。
そんな彼女は現在、20歳年下のM男のボーイフレンドがいるという。単なる「20歳差の不倫愛」にとどまらない、その甘美で倒錯的な関係に、筆者が迫ってみました。
好みのルックスにときめいて
——早速ですが、20歳下のM男クンとの出会いをお聞かせください。
「ホステス時代の知人の紹介です。私は過去に六本木の高級クラブのホステスをしていましたが、今も数カ月に一度集まって食事会をするのが恒例なんです。そこに知人のひとりが、のちに私の『M男』として付き合うTクン(21歳学生/独身)を連れてきたんです」
——なるほど、彼の第一印象はいかがでした?
「まず年齢を聞いて驚きました。20歳も離れているんですよ。ただ、ルックスは私好みでした。スラリとした体に、眉が濃くて彫りの深いハーフ顔。私は元々、濃い系の顔が好きなので、ちょっとときめいてしまいましたね(笑)。
Tシャツにデニムというシンプルなファッションでしたが、彼のかっこよさが引き立っていて……すると、知人のひとりが彼に見とれる私に気づき、『やっぱりP子のタイプだと思ったのよ』と言って、彼を半ば強引に私の隣の席に座らせたんです」
イケメン名門大学生と飲めてラッキー!
——続けてください。
「私は年甲斐もなくドキドキしましたね。彼のほうは『初めまして。Tと言います』と礼儀正しく挨拶し、私も自己紹介をしてビールで乾杯。話しているうちに、彼は奄美大島の出身で、今は都内の名門大学に通う学生だということも分かりました。
『優秀なのね』と私が目を細めると『いえいえ、とんでもない』と恐縮した様子で……。Tクンを連れてきた女友達とは飲み会で知り合ったそうで、そのあたりは深く聞かなかったのですが、私は若くて優秀でイケメンの彼と一緒に飲めてラッキーと、心の中でガッツポーズをしました」
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