櫻坂46キャプテン菅井友香 7年の激動アイドル人生に“幕”
「思い返すと本当に波乱万丈なアイドル人生でした」
今月9日、東京ドームで行われた櫻坂46の全国ツアー「2nd TOUR 2022 “As you know?” TOUR」の最終公演で、キャプテンの菅井友香が卒業した。2015年に前身の欅坂46が結成されてから7年、激動のアイドル人生を走り切った。17年に同グループキャプテンに就任し、20年に櫻坂46に改名後もキャプテンを継続し任務を全うした。
数々の女性アイドルグループが存在する中で、菅井ほど過酷な役割を背負わされたキャプテンはいないのではないだろうか。
“まゆゆ”に憧れてアイドルに
超がつくお嬢様である菅井はAKB48の正統派アイドル“まゆゆ”こと渡辺麻友に憧れ、15年に清純系の乃木坂46の妹分オーディションに合格した。と思ったら、そのグループはのちに、女性アイドル史上かつてないほどの「闘う集団」になっていく。
16年のデビュー曲「サイレントマジョリティー」を皮切りに、力強く社会性のあるメッセージを含んだ楽曲を次々とリリース。当時の女性アイドルの常識だった「従順に笑顔でお手振りをする女の子」というよりは、「社会に反抗する若者の代弁者」のような存在となり、「笑わないアイドル」と称された。
そんな欅坂46の象徴的なエピソードをのちに、音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で共演していたスガシカオ(56)がラジオで語っている。
曰く、出番前に舞台裏では他の女性アイドルグループがヒールを履き「ワイワイガヤガヤ」と戯れていた一方で、
「欅坂さんって結構無言で。下を向きながらすげー早足でダダダダダッって移動するんですよ。で、激しいダンスをするから靴もペッタンコの靴いつも履いて」
と驚いた様子で話していた。
そうした緊張感のある「闘う集団」の先頭で中心だったのは最年少エースの平手友梨奈(21)だった。1人の天才でありカリスマであるセンターが強大なエネルギーを放ち、他メンバーはその平手を生かしつつ楽曲を届けるためにバックアップする構図が幾度となくパフォーマンスで描かれた。
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