私のキャリアより性欲優先? 同棲に疲弊した33歳女性の憂鬱

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-11-19 06:00
投稿日:2022-11-19 06:00

同棲後に“性の亡者”に豹変?

 もともと友人の紹介で知り合ったソウイチさんとは「価値観が合いそう」と思ったからこそ、同棲に踏み切ったと話す奈々恵さん。しかし暮らしてみると、想定していた生活とはかけ離れていて、特に夜の生活に関しては「まったくの想定外で、苛立ちのほうが大きい」と話します。

「彼って、もともとはエッチには、そんなに積極的ではなかったはずなんです。

 ところが一緒に住み始めてから、人が変わったかのように求めてくるようになって。こんな感じの人だったっけ? って戸惑いも大きいです。

 今、新しい仕事でかなり頑張りたい時期なので、本当は夜の生活をお休みして、仕事に集中したいのに、まったく理解がありません。

 一度だけ本人に『今はせっかく仕事のチャンスが回ってきたから、仕事に集中したい』と伝えましたが『応援するよ!』と言ってくれたものの、私から見れば言葉だけ。行動が伴っていないというか……」

キャリアが潰されるかもしれない

 夜の生活を断り続けると、ソウイチさんは露骨に不機嫌になり翌日以降の生活にも影響があることから、奈々恵さんは渋々応じていることが多いとのこと。しかし体力的にも負担が大きく「やっぱり仕事に集中したいのに……」と不満がたまる一方だそうです。

「このままだったら早々に同棲を解消しないと、私のキャリアが潰されそう。今の時代は、きちんとキャリア形成しないと将来が厳しいし、私のようなフリーランスはなおのことです。

 それを彼はきちんとわかっていない気がする。彼自身も脱サラして今は趣味の延長みたいな仕事をしているのですが、もともと商売センスがない人なので、あまりうまくはいっていません。

 だからこそ私が頑張らなくちゃって思っている部分もあるのに、いったい彼は何を考えているのか……」

 ◇  ◇  ◇

 日に日に恋人への不満が大きくなっている奈々恵さんは、なんとかして改善策を模索したいとのこと。しかし、ソウイチさんはソウイチさんで現状への不満と不安を口にしていました。

 次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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