元夫と肉体関係にある42歳女性「私は彼女でも妻でもない」

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-06-01 12:28
投稿日:2022-04-23 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

離婚から1年…元夫と男女の関係に

 離婚してから元夫であるマサカズさん(仮名)と交際関係にあるという英美さん(仮名・42歳女性)。子どもの養育のために週末は一緒に過ごすことを離婚時に約束し、離婚から1年経った頃、男女の関係が復活した仲だとのこと。

「だけど、今のところは再婚の話は出ていません。別れた理由は性格の不一致。一緒に住んでいるときは喧嘩ばかりで、存在そのものがストレス源でした。それで私から離婚を申し出て、元夫が了承した形です。

 でも、別れてみたら案外と良い人だなって再認識するところがあって……。週末は私と娘が暮らす家で一緒に過ごします。離婚して半年くらいの頃だったと思いますが、元夫が娘とではなく私と寝るようになり、離婚から1年くらいのときに彼から誘われて再び男女の関係に戻ったって流れです」

ほぼ毎週カラダの関係…再婚への思いは強まるばかり

 離婚の際は、弁護士を立てず当人同士の協議のみで離婚をしたとのこと。子どもの養育費や面会権については口頭で合意したものを、元夫はきちんと守っているそうです。

「カラダの関係は、もはやほぼ毎週。顔を合わせるたびにそうなっていますから、夫婦でいたときよりも仲はいいですね。

 でも私は元夫の“彼女”でもないし、“妻”でもないという微妙な立場なんです。

 元夫に恋人はいないようですが、なんできちんと『やり直してみよう』って言ってこないのかが引っかかっています。

 本人に、それとなく話を出したことはあるのですが、明確な答えがないまま時間が経っているんですよね」

 英美さんは娘のためにも、今の状況なら元夫と再婚をしたい気持ちが強まっているとのこと。「娘だって実父と実母の仲がいいなら、嬉しいに決まっていますから」と言います。

復縁したい…けどギクシャクした関係になるのは嫌

 おそらく元夫も同じ気持ちだろうと感じてはいますが、ふたりの関係が進展しないことに不安と苛立ちを覚えているとも語ります。

「元夫が今どんな生活を送っていて、親しくしている女性がいるのか、私のことをどう思っているのかなど、聞きたいことはたくさんあります。

 でも、娘のためにいい関係をキープしていきたいこともあって、なかなか私からそういう話を元夫に出すのは難しいのです。それが原因で関係がギクシャクしたら、娘に申し訳ないので……。

 カラダの関係を持ち始めて、もう半年以上です。元夫の存在が私の中で大きくなっていて、片思い状態って感じですから、他の異性も目に入らなくなっていますし、どうしていいのかわかりません」

 離婚した関係にありながらも男女の仲になり、復縁できればベストだと考えている英美さんは、今の状況が「メンタル的にも苦しい」と話しています。

 では、元夫であるマサカズさんは元妻との関係について、どう捉えているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


もう「恋人と過ごす=勝ち組」はやめない? クリスマスは“特別じゃなくていい”と気づいたわけ
 20代の頃、クリスマスは恋人と過ごすべき特別な一日だった。でもアラフォーになった今はちょっと違う? 大人になって変化し...
おがわん 2025-12-23 11:45 ラブ
【漫画】「僕のマーメイド」元夫から届いたポエムメールに絶句…なにこれ?『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#3
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、ただ彷徨っていたね…...
「もう友達には戻れない」30代女性が忘れられない冬の夜。ふたりの“関係が変わった”背徳感
 クリスマスが近づくと、ふと昔の恋を思い出してしまう人もいるのではないでしょうか。  今回はアラサー女性が大学時代...
おがわん 2025-12-22 08:00 ラブ
【漫画】バカはそっちだろ!新婚早々、目撃した“最悪”の現場『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#2
【『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、...
聖夜に冷めるわ!クリスマスを台無しにする呆れたLINE3つ。「プレゼントは俺」って言う男いるんだ…
 街中がイルミネーションに包まれて、ロマンチックなムードが高まるクリスマス。心ときめくメッセージが届くのを期待していたの...
恋バナ調査隊 2025-12-21 08:00 ラブ
「俺が損してる」妻の“だらしなさ”を叱るのはモラハラか? 帰宅拒否寸前、44歳夫のストレス
「冷酷と激情のあいだvol.277〜女性編〜」では、結婚2年目にしてモラハラ疑惑が浮上した夫と、離婚以外の方法で問題を解...
並木まき 2025-12-20 11:45 ラブ
「お前は犬以下だな」夫のモラハラ発言が耐えられない! 40歳妻がそれでも離婚を拒む“打算的な”事情
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-20 11:45 ラブ
【漫画】結婚は“ゴール”じゃない…バツイチ女が「恋愛不要」と言うワケ『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#1
【『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、...
「熱い愛情表現がクセに…」脱いだら全身タトゥー!40代女性が“元ヤン男子”を手懐けた3つのコツ
 ヤンキーばかりが共同生活を送るNetflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』が大きな話題を呼んでいます。  マ...
内藤みか 2025-12-19 11:45 ラブ
「どちらも捨てられない」恋に溺れた男の苦渋の選択。恋人は“脳検査”まで…56歳が土下座に追い込まれた理由
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-12-19 11:45 ラブ
6割の女性が「オープンマリッジ」にNo、でも1割は賛成! “円満成立”するためのカギは?
 最近、「オープンマリッジ」という言葉を耳にする機会が増えています。結婚していても、パートナー以外と恋愛をしてもよいとい...
恋バナ調査隊 2025-12-17 08:00 ラブ
う、羨ましい~! 2025年、最高の恋愛エピソード6選♡ 10歳年下彼と交際、推しの連絡先をゲット
 他人の恋の自慢話なんて聞きたくない! 羨ましくなるだけ! という領域を超え、他人の恋バナでいいから聞きたい! きゅんを...
恋バナ調査隊 2025-12-16 08:00 ラブ
【2025年】私史上最大の“恋愛”失敗談を大告白!貢ぎすぎて借金、既婚者に騙された…
 2025年、恋が実った幸せな人もいれば、失敗に終わってしまった人もいるでしょう。今回は後者のエピソードを募集しました。...
恋バナ調査隊 2025-12-15 08:00 ラブ
「無駄が多すぎる!」だらしない妻に限界寸前の38歳夫。つけっぱなし、出しっぱなし…貯まらないお金にため息
「冷酷と激情のあいだvol.276〜女性編〜」では、日々の出費に細かく指示を出す夫が、その裏では自分だけマッサージやサプ...
並木まき 2025-12-13 11:45 ラブ
「夫の節約は間違ってる!」“おつとめ品”は買いたくない39歳パート妻の不満。働いているのは何のため?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-13 11:45 ラブ
「ホテル集合で」って舐めてんの? クリぼっち女の心をエグるLINE3つ。父の優しさが逆にツラい!
 恋人がほしいシングル女子にとってのクリスマスは、独り身を強く実感する日ではないでしょうか? そうした中こんなLINEが...
恋バナ調査隊 2025-12-13 08:00 ラブ