不安定な関係を続けたくない
「僕は不倫関係を継続してまで、菜摘と一緒にいたいわけではないんです。もちろん菜摘のことは好きですけど、不安定な関係を何年も続けるほど、僕もお人好しではない。
でも、菜摘に何度『離婚の件は、どうするんだ?』と尋ねても『そろそろ進める』と返ってくるだけで、行動に移してもらえないことに苛立ちます」
ユウスケさんと菜摘さんは、現在プチ遠距離不倫中。車で2時間ほどかかる距離に離れているふたりのデートは、月に1〜2回程度だそうです。
なぜそんなに時間がかかるのか
「それでもこの1年半の間に、何度も旅行に行きましたし、菜摘や僕が出張のときにはそのスケジュールに合わせて出張先で一緒に過ごすデートも繰り返してきました。
僕も裕福ではないので金銭的な援助はしていませんが、菜摘は旦那さんの収入が低く、家計は菜摘の収入で賄っていると聞いています。
正直、子どももいないうえに甲斐性のない旦那さんならば、離婚するのはそんなに大変じゃないと思うんですが……」
菜摘さんの離婚が成立しないならば、ぼちぼち今の関係は清算をしたいと考えているユウスケさん。しかし菜摘さんとの話し合いをはぐらかされてばかりいるために、どう決断すべきか迷っていると話します。
生産性のない関係にウンザリ
「『そろそろ離婚する』って言われれば、そうですかとしか言えない。でもまったく動いていない、という繰り返しです。
そろそろ本当になんとかしないと、こんな生産性のない関係を続けていても無意味です。菜摘にも話しているんですけどね、なぜ理解してもらえないのか……。
ひょっとすると、僕に言えない特別な事情でもあるんですかね? 歯がゆいですし、将来が見えないことへの不安も大きいです」
◇ ◇ ◇
不倫期間が2年を迎える前に、決着をつけたいと考えているユウスケさん。では菜摘さんは、なぜ「離婚をする」と言いながら行動に移していないのでしょうか。そこにはユウスケさんには言っていなかった切ない事情が隠されていました。
次回に続きます。
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