「資産狙いの寄生虫かも…」恋人の打算に幻滅し始めた男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-12-10 06:00
投稿日:2022-12-10 06:00

対等でいたいからこそのダメ出し

「あまり相手のことを悪く思いたくはないですけどね、あからさまにそういうことをされると、気持ちが冷めていくじゃないですか。

 だから最近は、香代子に対してダメ出ししちゃうことも増えたんですよね。僕はパートナーとは、対等な立場でいたいタイプ。どちらかが相手の何かに依存した時点で、関係性が変わると思っています。

 実際、過去にもそういうのが理由で、歴代の彼女とダメになったこともありますから。

 でも、香代子にはそこがわからないみたいです」

妥協してまで結婚する気はない

 ただ付き合っているだけならば、気になるところがあっても、あえて指摘する必要まではないとツヨシさん。しかし「結婚を視野に入れるなら、話は変わってきます」と語気を強めます。

「香代子が寄生虫狙いの結婚をしたいのであれば、それは僕にとって困るんです。

 ここまで独身を貫いてきたのは、結婚相手としてふさわしい女性と出会えなかったのが理由ですから、ここで妥協してまで結婚をするつもりもありません。

 でもね〜、今の香代子を見ているとこの人なら大丈夫だろうって思えなくなってきたんですよ。むしろ、この人もこれまでの彼女と同じで、僕自身というよりも僕に付随するものを狙って結婚したいのかなって。

 こんなふうに思い始めると、男女ってダメになるのも早いですよね。あくまで僕の経験上の話ですけどね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


アラフォー妻が実践するセックスレス解消の秘技。夫と再び燃え上がった3つのステップ
「ダンナがしてくれなくて…」とセックスレスに嘆く女性は少なくありません。  近頃は女性用風俗や恋人レンタルに癒やしを求...
内藤みか 2025-04-10 06:00 ラブ
「気になる人」と「好きになる人」の違いとは? 自分の恋愛感情を6つの判断軸で考えてみよう
「気になる男性がいるけど、恋愛感情として好きになっているかはわからない…」と自分の気持ちに疑問を抱いている女性、必見。今...
恋バナ調査隊 2025-04-10 06:00 ラブ
「浮気してね?」男性の怪しい言動5選。意外でも深掘りしてみる価値あり
 今回は、男性の浮気を見破ったきっかけについて女性に話をうかがいました。中には意外な言動から見抜いた女性も! ちょっとで...
恋バナ調査隊 2025-04-09 06:00 ラブ
お花見デートの失敗談5選。飲みすぎ→リバースで大ヒンシュク! 桜とともに恋が散った…
 お花見デートのシーズン到来! 「気になる彼と約束してる」なんて女性もいるのではないでしょうか?  そこで今回は、お花...
恋バナ調査隊 2025-04-08 06:00 ラブ
マッチングアプリの意外な成功談4選。まさかの恋愛成就、“加工詐欺”は悪い話とは限らない?
 今回は、マッチングアプリでの意外な成功談を紹介します。マッチングアプリには下心しかないヤリモク男が溢れている印象ですが...
恋バナ調査隊 2025-04-08 06:00 ラブ
彼が萎える彼女の言動7選。遅刻、スマホチェック以外にクチャラー、口ヒゲもドン引きの対象に…
 彼にドン引きされた経験はありませんか? 今回は男性が「マジで萎えるからやめて」とドン引きする彼女の行動をご紹介します...
恋バナ調査隊 2025-04-07 06:00 ラブ
既読スルーをくらって連絡が途絶えた…ラリーが続くやり取りとは? 思わず返したくなるLINEテク3選
 気になる男性からのLINEが途絶えると、「脈なしなのかな?」「また送ったら迷惑かな…」と考えてしまうでしょう。  そ...
恋バナ調査隊 2025-04-07 06:00 ラブ
家事をしない夫への“プチ仕返し”3選。気が済んだら、上手に心を入れ替えさせるコツ3つで改善を
 今の時代は、夫婦共働き世帯が多いですよね。それなのに家事をしない夫に、イライラがつのって爆発寸前の妻たちも大勢います。...
恋バナ調査隊 2025-04-06 06:00 ラブ
「俺のこと好き?」LINEのダメな返し方3選。“真の正解のヒント”は彼との前後の会話にあり
 好きな彼から「俺のこと好き?」とLINEがきたら、あなたはどう返すでしょうか?  3人の男性に「これは嫌だな」「ちょ...
恋バナ調査隊 2025-04-06 06:00 ラブ
「腐れ縁でも寂しくなる」社会に強い不満を持つ55歳男性の別れの予感
「冷酷と激情のあいだvol.240〜女性編〜」では法律婚を選択せず交際10年を迎えた、一回り上の恋人・ハルトシさん(55...
並木まき 2025-04-05 06:00 ラブ
老害予備軍それとも男の更年期? ひと回り上の恋人の豹変ぶりに慄く43歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-05 06:00 ラブ
【漫画】「彼女のフリをして欲しい」そんな顔で見ないで…元同僚がたくらむ“偽装恋人”計画『プラチナム』#3
【『プラチナム』あらすじ】  広告代理店を不当に解雇された真中愛は、現在フリーライターとして新たな仕事を探し中。今日も...
【漫画】元同期のシゴデキ男が「俺の時間、体で返してくれ」。それってどういう意味?『プラチナム』#2
【『プラチナム』あらすじ】  広告代理店を不当に解雇された真中愛は、現在フリーライターとして新たな仕事を探し中。今日も...
【漫画】同期NO.1男と5年ぶりの再会…「今日は会えてよかった」と彼が耳元で囁いた『プラチナム』#1
【『プラチナム』あらすじ】  広告代理店を不当に解雇された真中愛は、現在フリーライターとして新たな仕事を探し中。今日も...
浮気男の「10年待ってる」にグラリ…女心をかき乱す元彼からの嬉しいLINE3選
 元彼と別れた原因によっては「復縁は絶対にしない」「戻っちゃダメだ」と思うこともあるでしょう。でも、元彼からこんな嬉しい...
恋バナ調査隊 2025-04-05 06:00 ラブ
いい男はシェアする時代? 呉服屋・イケメン若旦那の色仕掛け営業「僕が見立てたんですが…」#1
 不倫の多くには、「後ろめたさ」「嫉妬」が付きまとう。でも多様性の現在、イケメン男性やハイスぺ男性と「シェア不倫」するの...
蒼井凜花 2025-04-04 06:00 ラブ