3. 保湿は肌だけじゃない! 膣の乾燥ケア法
膣周りは日常的に見えない部分なので、顔と違ってケアを怠りがちになります。
しかし、肌と同じように膣周りも老化して、乾燥や萎縮が起こります。膣ケアを積極的に取り入れ、いつまでも若々しく快適な状態を保ちましょう。
3-1. 専用のソープで洗浄する
膣周りを洗浄する際は、専用のソープを使いましょう。
膣周りは繊細な部位であるため、洗浄力が強すぎるソープを使うとトラブルの原因になります。専用ソープならば、安全に清潔にできます。
洗浄後は、泡が残らないよう丁寧に流しましょう。洗い流すときは、ぬるま湯のシャワーを使うことをおすすめします。熱すぎるお湯だと乾燥の原因になるためです。
3-2. 入浴後、保湿ジェルやオイルを塗る
膣は皮膚が非常に薄い部位なので、からだのなかで最も乾燥しやすい場所だといわれています。
お風呂上がりに放置していると、水分が奪われて乾燥がどんどん進行してしまいます。入浴後は、なるべく早く保湿ジェルやオイルを塗るようにしましょう。
最近は、デリケートゾーン用の保湿ジェルが数多く販売されています。
3-3. 食事に大豆製品を取り入れる
エストロゲン減少が原因の膣乾燥対策には、食事に大豆製品を取り入れるのもいいでしょう。
大豆イソフラボンの一種が腸内細菌によって変換されてできる「エクオール」という物質は、女性ホルモンのエストロゲンによく似ています。
更年期でエストロゲンが減少した体内では、エクオールがエストロゲンの働きを補うといわれています。
大豆製品は、納豆や豆腐、油揚げなど、和食中心の食生活で手軽に摂れるのでおすすめです。
4. 膣のケアで毎日を快適に!
「膣周りのお手入れなんて考えたこともなかったです」
秋穂さんは驚いた表情をしています。
「あとは、からだのなかから潤いを与えてあげることも大切よ。食事以外にも、しっかり休養をとることやストレスをためないことも忘れないでね」
と、えりのボスはつけ加えます。
「なんとなく触れちゃいけない気がしていましたが、大切に扱うことで女性としても高まる気がします!」
「そうそう。見えないところだからといって放置せず、顔と同じように優しくケアしてあげてね」
えりのボスの言葉に、「今日からさっそく保湿します!」と笑顔でサロンを後にした秋穂さん。
「ええ、また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」
閉じられた扉から、一瞬冷たい冬の空気が流れ込みます。外はよほど寒いのでしょう。しかし、ムスメの笑顔でえりのボスの心はあたたかい気持ちでいっぱいなのでした。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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