【2022年アツかった記事】イオンのど真ん中にフェムテック専門店!「性」商品はタブーなんかじゃない

コクハク編集部
更新日:2023-01-05 06:00
投稿日:2023-01-05 06:00

フェムテックのプラットホームに

 店内では、販売以外にフェムテックに関するアプリやサービスの紹介も行う。八幡さんやbyeASU(バイアス)が目指すのは、手にする人とメーカーをつなぐ「フェムテックのプラットホーム」だ。

「お客様にとっては、ふらっと気軽に立ち寄れるような安心感のあるお店に。メーカーさんにとっては、お客様の意見を聞ける場として定期的にセミナーを開催しています」(八幡さん)

 当初予定していたショップの営業期間は8月末までだったが、11月末に延長した。実は、実証実験店舗としての役割もあるため、もう少しデータを集めたいと考えていたところ、社内外から「閉めてしまうのはもったいない」という声があり、延長を決めた。

 今後の展開については未定だが、実証実験の結果を踏まえて検討するという。

手の届くところにある安心感

 話を聞かせてくれた八幡さんは「もっと多くの人に知ってもらいたい」と何度も口にしていた。

 女性特有の健康の課題を技術やテクノロジーで解決しようというフェムテックだが、一部の人を除けば、確かにまだまだ敷居が高いような気がしている。

 自分の体のことは、自分では分かりにくいところもある。悩みを悩みと自覚せずにいる人もいるし、ある程度の年齢になると、分かりやすい症状がなく「病院に行くほどでもない」くらいの不調を我慢してしまうことも多い。

 そんな女性の悩みに寄りそう商品が、いつも遊びに行くショッピングモールに置いてあるとしたら。商品知識の豊富なスタッフに、解決に向かう手助けをしてもらえるとしたら。そんな場所が“日常”の近くにあったら、とても心強いはずだ。

(取材・文=箕浦恵理/コクハク編集部)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


出費額は100万円!? なぜ筋肉マッチョは「ミスターコンテスト」に挑むのか
 女性の外見や内面の美を競うミスコンテスト(以下、ミスコン)。ルッキズムの議論が広がる昨今、ミスコンの意義を問う議論が絶...
記憶鮮明な阪神・淡路大震災発生前夜の“異変”。冬眠モードのカメが突然大騒ぎして…
 8月8日16時42分ごろ、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。その後、気象庁が初めて「南海トラフ地震臨時情報(...
“たまたま”チェックに余念のない茶トラ君♡ 写真集の表紙になれるかな?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「妊娠アウティング」経験者たちのエピソード 悲劇はどうすれば防げたのか
 皆さんは、「妊娠アウティング」という言葉を知っていますか? もしかしたら、実際に被害を受けたことがある人もいるかもしれ...
あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話
 テレビ画面に映し出される南海トラフの「巨大地震注意」の文字…。不安で心が押しつぶされそうになりますな。ワタクシが生...
アプローチ中のおんにゃの子は塩対応? “たまたま”の恋の行方にドキドキ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
盆地を見下ろす丘で
 盆地を見下ろす丘で。  くるくると回る風に吹かれ、空に風の交差点を観た。
ほっこり癒し漫画/第79回「来るかな? ニャー」
【連載第79回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「女郎花と男郎花」読める? ヒント:ジョロウは間違い。初秋に愛でたい
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミルクに難色、昭和育児の「母乳信仰」って何なん? 押しつけがましい上から目線LINEにイラッ
 初めての育児や、何人もの育児をしているお母さんは、とりわけ、毎日大変! そんなお母さんを追い詰める身内、どうにかならな...
セレブ妻が赤羽のサイゼリヤに落ちるまで 上流階級との「品格の差」に絶望
 悠々自適なセレブ生活を送っている医師の妻・大宮由香。ある日、お嬢様学校に通う娘のクラスメイト・愛舞(らぶ)とその母親・...
勝ち組ママ友が放った屈辱的な一言。私を「一般人」と一緒にしないで!
 四ツ谷・番町エリアに暮らす医師の妻である大宮由香は、娘・葵を名門お嬢様学校に通わせている。小学校に入った葵から友人がで...
嘘でしょ…娘の友達が「キラキラネーム」? 玉の輿セレブの大きな誤算
 都会の中心でありながらも、ハイグレードな住宅街として知られる四ツ谷・番町エリア。  大宮由香は、小学校に入ったば...
スメハラ? 90年代の出版社は“異臭”がプ~ン…男と香水と時代の変化
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
移住の思わぬ落とし穴。収入激減で大後悔!こんなはずじゃなかった…
 コロナ禍でリモートワークに対応する会社が多くなり、地方への移住を一つの選択肢として捉える人は増えました。でも、あまり調...