「古傷をえぐる行為だ」恋人の詮索に嫌悪する47歳男性の憂鬱

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-01-14 06:00
投稿日:2023-01-14 06:00
冷酷と激情のあいだvol.125〜女性編〜」では、恋人・ナオトさん(47歳仮名)が過去の恋愛について自分に一切明かしてくれないことに不満を募らせる女性・楓さん(38歳仮名)のエピソードをお届けしました。
 楓さんは、40代後半まで独身を貫いてきたナオトさんに、一抹の不信感すら抱き始めているそう。では、いったいどうしてナオトさんは、恋人に自分の過去を話さないようにしているのでしょうか。

恋人なら古傷をえぐってもいいのか

「そんなこと、恋人だからって包み隠さずにすべてを言う必要がありますか?

 楓は、僕が秘密主義なことに不満を募らせているみたいですね。僕も直接文句を言われたことがあるので、楓の希望は理解しています。

 だけど、恋人だというだけで古傷をえぐるような話を、根掘り葉掘り質問していいっていうことでもないでしょう?

婚約破棄の過去

 僕はね、過去に2回も婚約破棄をした経験があるんですよ。1回は僕から、2回目は相手からでしたね。2回の婚約破棄は、それぞれ別の相手との話です。

 1回目はそこまでダメージだと思わなかったけれど、さすがに2回目の婚約破棄を経験したときには、かなり落ち込みましたよ。年齢も30代後半だったので、これで結婚のチャンスはもうないなって覚悟も決めましたし」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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