ryuchell「男性が好き」で物議!されど美しくなり開かれる道

コクハク編集部
更新日:2023-01-13 06:00
投稿日:2023-01-13 06:00

学生時代から「私は男性が好き」で再炎上

 タレントのryuchell(りゅうちぇる=27)が10日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「『性』に悩んだ学生時代」と題した動画で、高校生の時に母親に「私は男性が好き」とカミングアウトしたものの、母親の反応はいいものではなく「育て方を間違えた」と言われたなどと振り返り、また物議を醸す事態となっている。

 ryuchellは2016年12月にモデルのpeco(ぺこ=27)と結婚、18年7月に第1子である長男が誕生している。持ち前の発信力も相まって芸能界のおしどり夫婦として人気を博し、テレビ番組やイベントに引っ張りダコだったが、pecoとは従来の関係を解消。

「これからは“夫”と“妻”ではなく、人生のパートナー、そしてかけがえのない息子の親として、家族で人生を過ごしていこうね。という形になりました。もちろん、今まで通り家族で暮らします」と、昨年8月に新しい家族のカタチを表明。「これからは、今こうして皆さまに打ち明けられた事によって、僕自身が認めてあげられた本当の自分で、新しい形の家族を愛していきたいです」と“性自認”に悩んでいたことも明かしている。

ますます美しくなっていくryuchell

 しかし、だ。pecoが「墓場まで持っていってほしかったと一瞬たりとも思ったことはないと言えばうそになります」とインスタグラムに投稿したことも後押しし、ネットでは《りゅうちぇるさんの苦しみも分かりますが、結局は自分だけが楽になりたい気持ちを選んだ。と思われても仕方ないと思う》などと炎上。

 そして、冒頭に記した動画の投稿ではryuchellの口から高校時代から男性が好きだと自覚していたことが語られ、以下のような疑問視する声が相次ぎ、再炎上になったというわけ。

《結婚は一人の問題ではない。自分と相手と、その両家のことだ。そして子供が生まれたら、その子の人生までも共に背負う責任が生じる。新しい生き方、というと確かに今は時代も変わったと思うけれど、配偶者に性自認を隠したまま結婚をして子供を作るということは、やっぱりどうしても共感しづらい。》

《結婚する随分前から自覚があるのに、一人の女性を巻き込むのはどうなのかなって。》

イクメン代表から美の追求者へ

 ryuchellはこれまで雑誌連載やイベントなど“イクメン代表”としての仕事が中心だった。現在は美を追求したメイクやファッションで、動画やインスタ投稿をしているが、今後はどうなるのだろうか。

 芸能リポーターの川内天子氏が言う。

応援しづらい

「個人の生き方については他人がどうこう言うことではありませんが、このたび、高校時代から悩んできたことが明らかになり、pecoさんとの夫婦として応援してきたファンの中には、『自分の都合だけでは?』といったモヤモヤがより深まってしまいました。

 世間から見たら好きな男性と結婚し、家族を持ったのが一転してしまったpecoさんの立場を考えると、手放しでは応援できませんよね。元妻への配慮が足りていない印象もあります。

 また、これまで変わらず家族で暮らすと公言しながら、ryuchellさんの投稿や活動からはpecoさんの存在が薄れています。ryuchell & pecoファミリーとして応援していた層は多かったので、SNSで『息子と2人でピューロ』などと画像と合わせてツーショットを強調することに対する口惜しさは否めません」

 挽回の余地なし……?

「そうとは限りません。ryuchellさん本人が望むかどうかは別ですが、性自認やLGBTQの問題で悩みを抱える人びとにとって、ryuchellさんが、自分らしい生き方を表現することは勇気になるでしょう。

 ダイバーシティの時代で、テレビ番組や雑誌なども多様性のあるキャスティングが求められます。実体験も踏まえ、社会問題を提起するオブザーバーとして、これまでとは違った活躍の場があるでしょう」(前出の川内天子氏)

 pecoの本音が見えないぶん、複雑ではある。今後も目が離せない。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)、“何か”が始まっちゃう? 嵩は作詞能力をいつ見抜かれたのか
 舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、なぜかぼんやりした様子の嵩(北村匠海)。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとた...
桧山珠美 2025-09-04 12:26 エンタメ
カズレーザー、山里亮太…芸人はなぜモテる? 業界人が分析する「メロい」現象が起こりやすい納得の理由
 カズレーザーさんと女優の二階堂ふみさんが結婚した。週刊誌にも撮られなかったどころか、噂すらなかったので世間はびっくり&...
帽子田 2025-08-15 11:45 エンタメ
島崎遥香31歳、40代を迎えても「幸せの更新」方法は変わらない。カテゴライズせず“ぱるる”として生きていく
 昨年、初めての著書『ぱるるのおひとりさま論』(大和書房)を出版するなど、このところ「ひとりが好き」「結婚願望はナシ」と...
望月ふみ 2025-08-14 11:45 エンタメ
ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?
『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でも...
「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫...
桧山珠美 2025-08-13 18:06 エンタメ
【芸能クイズ】ヒントは有名コンビ!「佐藤嘉彦・粋子」が本名な芸人は誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク
 近年、小説や映画を中心に巻き起こっているホラーブーム。Web記事から単行本化された小説を原作とし大ヒット映画となった「...
ヒカキンは本当に“聖人”だったのか? 炎上騒動で見えたトップYouTuberの人間くささ
 日本を代表するYouTuber・HIKAKIN(以下、ヒカキン)が、パクリ動画を公開したことで炎上しました。  ...
堺屋大地 2025-08-14 10:37 エンタメ
「あんぱん」のぶの不器用設定はどこへ? ボツ原稿を持ち歩く嵩…まだまだあるクエスチョン
 独立した嵩(北村匠海)は独創漫画派という集団に所属し、そこで割り振られた仕事をこなしていた。だが、決して順調とは言えな...
桧山珠美 2025-08-11 17:03 エンタメ
キンプリ岩橋玄樹、A.B.C-Z戸塚祥太ら夏の深夜ドラマ、極上イケメン4選。“フェミ男”の二世息子も俳優デビュー
 常夏の国、ジャパン 日本列島沸騰中です! 連日、熱中症警戒アラートが発令し、無駄な外出はしないようにと呼びかけます。コ...
1位の道枝駿佑を抜いた!2025年上半期「国宝級イケメン」を検索数でランキング。最も調べられた日の出来事は
 7月15日、「ViVi国宝級イケメンランキング 2025年上半期」(以下、「ViViランキング」)が発表されました。N...
こじらぶ 2025-08-10 11:45 エンタメ
「あんぱん」手嶌治虫(眞栄田郷敦)と運命の出会い…だけど。“靴紐”シーンは何かの伏線なの?
 嵩(北村匠海)はカフェで打ち合わせをしていた手嶌治虫(眞栄田郷敦)に声をかけられる。いたたまれない気持ちで会社に戻った...
桧山珠美 2025-08-09 10:38 エンタメ
山田裕貴、“気持ち”を考え続けて撮影に挑んだ。W主演の堤真一に「恥ずかしくて聞けないこと」とは?
 太平洋戦争末期の沖縄で、アメリカ軍に追い詰められて木の上に身を潜めた日本兵が、終戦を知らないまま2年間にわたって潜伏生...
望月ふみ 2025-08-08 11:45 エンタメ
「あんぱん」健太郎(高橋文哉)闇市→ディレクターへ謎すぎる大出世。スピンオフに期待していい?
 嵩(北村匠海)の漫画が入選し、大喜びののぶ(今田美桜)。嵩はのぶの笑顔がうれしくてたまらない。そんな中、蘭子(河合優実...
桧山珠美 2025-08-05 16:53 エンタメ
お受験界隈が「神回」と絶賛。藤本美貴、澤部ら芸能人はなぜ私立を目指す?『しくじり先生』で語られた“二世”息子の壮絶エピソード
 実業家の岸谷蘭丸(24)さんが7月25日深夜に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA・テレビ朝日...
「あんぱん」ミセス大森、キター!! 誰もが知る名曲がどう生まれるのか? のぶのパヤパヤ感はちょっと不安
 のぶ(今田美桜)は鉄子(戸田恵子)の秘書として多忙な日々を送っていた。嵩(北村匠海)も三星百貨店の宣伝部で一目置かれる...
桧山珠美 2025-08-04 21:25 エンタメ