付き合っていないのに肉体関係を持つのは失礼
香代さんと会い始めてすでに半年近くが経っているそうですが、肉体関係はなし。その理由をナオキさんは「だって、付き合っていないのにそういうことをするのは、相手に失礼でしょう?」と話します。
「もちろん肉体の相性も、カップルになるには大事だと思いますけどね。残念ながら、僕のなかでまだ香代さんへの気持ちはそこまで盛り上がっていないんです。
香代さんがそういうことを僕としたがっているのは、理解しています。何度か露骨に誘われたこともありますし、泊まりがけで旅行に行きたいともねだってきていますから。
自己防衛のため彼女とは寝ない
でもねぇ……、僕が中途半端な気持ちだから香代さんの要望に応えてしまうと、あとあとになって面倒な話になりそうな気がしているんですよ。だから香代さんを抱かないようにしているっていうのがホンネです。
こういうことを言うと失礼かもしれないけれど、肉体関係をもったあとに『責任をとってくれ』って言われるのがイヤなんですよね。いや、香代さんがそういうことを言ってくる女性なのかは知りません。でも言われたくないから、自己防衛ですよ」
交際も結婚も個人の自由では?
今後、香代さんとの関係を深めていくことになるのかについては「現時点では完全に未知数」と話すナオキさん。
「焦って関係を進めたっていいことはないと思うし、自然に任せたいだけです。それが不満なのだとしたら、他の男性を探してもらいたいなというのが僕の本心ですよ。アプリで出会ったからと言って、必ず付き合わなくてはいけないわけではないし、もちろん結婚だって当人の自由でしょう?
結婚という結論ありきになっている香代さんの考え方は、ちょっとついていけない部分もありますね。
まぁ僕もこのトシなので、老後を一緒に過ごすパートナーはそろそろ見つけたいなと思いますけどね。それが香代さんなのかと聞かれれば、まだわからないということですよ」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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