おとなと子どもの時間の流れ方は違うみたい 2023.3.22(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-03-22 06:00
投稿日:2023-03-22 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 冬の日に小さな子が「寒いの好きじゃないから、早く夏にならないかな」って言ったんだ。

 夏には「雪が好きだから、早く冬になってほしい」と言っていたのを思い出して指摘したら、「そうだっけ? 昔のことだから忘れちゃった」ととぼけてた。

 確かにおとなにとっては「ついこの間」の出来事でも、生まれて数年の子どもにとっては「大昔」なのかも。おとなと子どもの時間の流れ方は違うみたい。

 同じ子が今度は教育番組を見て、「人は昔は魚だったんだよ」と言った。「ママの(祖先となる)魚がほかの魚に食べられなかったから、僕らここにいるんだね」だって。

 半年前のことは忘れても40億年前に思いをはせることはできるんだから、子どもって不思議。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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