昔の自分の写真を見て「かわいい」と思った 2023.4.16(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-04-16 06:00
投稿日:2023-04-16 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 いつ頃からかは忘れたけど、カメラを向けられると無意識に逃げてしまう時期があった。「加齢でアップが怖い」とかじゃなくって、中学生とか高校生の自意識マックスのタイミングでね。

 今なら若者にありがちだったな~って笑えるけど、当時は「こうありたい」「こんなのは嫌だ」って気持ちが強くて、なんだか世界からジロジロと見られているような感覚があったんだよね。(実際はそんなことないんだけど)

 それから時を経て、そんな自意識は跡形もなくへし折られ、物事を過度に気にしないほうが気持ちよく生きられると知った。

 当時の写真を久しぶりに引っ張り出したら、そこには日によく焼けた女の子が映っていた。ちょっとぎこちない笑顔だけど、すごくかわいかった。

 あの頃の自分に会えたら、教えてあげられること色々あるんだけどな。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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