人付き合いの“やらかし”から学ぶ「感情系語彙力」の大切さと鍛え方

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2023-02-12 14:47
投稿日:2023-02-10 06:00
 みなさんは、自分のことを語彙力が豊富な方だと思いますか? それとも口下手だとか、無口な方だと思うでしょうか。円滑なコミュニケーションのためには、語彙力はあったほうが良いし、日々鍛えるのがベストです。
 今回は私のやらかし談などを交えつつ、語彙を鍛える方法を紹介させてください。どろんぱは営業おわり、コミとママが飲みに行くための帰り支度をしています。

 

 

 

感情を言葉にできれば、人付き合いが楽になる

 先日、スナックの先輩お姉さんたちとの定例ランチ会で、昔お店であった珍事件の話題になりました。

 その中で印象に残ったのは、常連さんが集まってワイワイ飲んでいた夜に、急に立ち上がって何も言わずに帰ったお客さんがいた話。

 最初は誰も気に留めなかったのですが、それに一人だけ気づいたお姉さんが後日連絡をしてみたそうです。

 するとそのお客さんは、「酔っていたので話題に入れず、急にさみしくなって帰ってしまった」と、こぼされたのだとか。口下手で大人しいその人を十分に考えられなかったと、お姉さんは反省していました。

 しかし、この話を聞いた私は「私もやらかした経験あるわ……」と、猛烈な羞恥心に襲われたのです。

自分の感情、素直に話せていますか?

 実は私も若かりしころ、なんとなく疎外感があった友達グループから、一人だけ静かに離れたことがありました。

 今思うと、これはきっとそのお客さんと同じ状態だったのだと思います。そしてお姉さんと同じく、友達を不安な気持ちにさせてしまったのだと思います。

 私の場合は解決に至らず、そのまま疎遠になってしまいました。もしも、あの時に一言「さみしい」と言えていたら……。

 感情を伝えられる語彙力があったなら、きっと友人を失わなかったでしょう。

 だからぜひ、みなさんは語彙力を高めてください。まずは、ポジティブな感情を口にだしてみましょう。

 おいしい、好き、最高……。そしてその後にもう少し、どんなところが? と具体的な詳細をひとつ加えて話してみてください。

 また、誰かに自分の好きなものを薦めるのも良い練習になります。

 目に見えないことだからこそ、しっかりと言葉にできる人は強いですよ!

登場人物紹介

コミ:どろんぱの人気ホステス。気配り上手でお客さんからもママからも大きな信頼を得ている。ママと飲みに行くのが好き。酒乱なのが玉にきず。

ママ:どろんぱのママ。お店の女の子を娘のように思っている。そのために厳しい指導もするが、アフターケアも万全。ちょっぴり気分屋なところがある。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


円満退職に必要な最低限のマナー6選、「立つ鳥跡を濁さず」は社会人として当たり前!
 終身雇用の時代は終わり、今では6割の社会人が転職経験ありだというデータも出ています。読者の皆さまのなかにも、「転職しよ...
更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老...
生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?
 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PM...
兄弟姉妹なのになぜ不仲? 怒る前に知っておきたい原因5つと対応策3つ
 子育てをしていると、兄弟姉妹の不仲に悩む人が多いですよね。一体何が原因なのでしょうか? また、自身が親になっても兄弟姉...
思わず二度見!『バブ』新商品・MEGA級のボコボコ泡の実力は? 自宅の風呂がジャグジーになるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの? 」「買ってみたいけれど、...
手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...
え、これだけで? 爆速で人と仲良くなれる「超簡単」なテクニック
 みなさんは距離を縮めたい人にはどんな風に接していますか? 私はミリ単位でジリジリ近づくことが多いのですが、スナックでの...