「面倒くせぇ!」と撤去したら災いが? 榊(さかき)の由来と効果

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-04-05 06:00
投稿日:2023-04-05 06:00

不思議な出来事

「やっぱり再開することにしたって」。

 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我が花屋には、古くからご贔屓にしてくださっているお得意様がたくさんいらっしゃいますが、さぶ店長が我が店にやってくるずっと前からのお得意様・H様が、息子さんと一緒にお越しになると、不思議な話をしてくださいました。

 H様は若いうちにシングルマザーとなり、3人の幼子を育てるために女手一つで男社会が色濃い特殊重機関連の会社経営に乗り出します。会社は順調に成長を成し遂げ、ご子息たちはお母様の経営する会社に入社。昨年の暮れをもって、晴れて全てを託し、H様は引退なさることとなりました。

 その後、会社の新代表になった長男さんの「面倒くせぇからやめる」の一言で、H様が守ってきた事務所に祀ってある神棚へのお供えを全てやめてしまうことにしたのですが、月日が経つこと3カ月――。異変はすぐにやってきたようでございます。しばらくぶりにH様と共に来店なさった三男さんが、「うちの事務所の人間の7割が入院したし、俺も入院してた」とのこと。

「面倒くせぇ」と言ったご本人にも災いはふりかかり、根を上げたご長男さん。お供えを再開することにしたからよろしくね、とご挨拶にいらしたというわけなのでございます。

 不思議な体験話を聞く機会に尽きない花屋というお商売……。さあ、ボチボチ始めてまいりましょう! 今回は「よくも悪くも効果テキメン! 神様と榊(さかき)」でございます。

榊(さかき)ってなんですか

 最近では神棚を設ける一般家庭はめっきり減ってまいりましたが、お店や会社などには神様をお迎えしてらっしゃる方はまだまだ多くいらっしゃいます。

 日本古来の宗教、神道において神聖な重要ものとされる榊。漢字は「木」「神」が合体させたものですが、「神様と人との境にある木」との意から「境木」が転じたものだといわれています。

 常緑樹でもあるので、常に栄える(繁える)から繁木(さかき)とも呼ぶ説もあるのですが、いずれにせよ、榊は地鎮祭など神道における行事に欠かせない最重要アイテムです。

 その理由は、神様が憑依する「依代(よりしろ)」の役目を榊が果たすためですが、神棚の役目もまた神様の宿り木であり、神棚に神様をお呼びした以上、榊が存在しないのは神聖な場所との境目が曖昧になるわけで、神様に対して失礼な話なのでございます。だから前述の「面倒くせぇ」兄ちゃんにバチがあたっちゃったのかしらね。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


中年の“集中力”はどこに消えた? 若い頃と「同じ脳じゃない」と気づいた私の小さな工夫
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
なんで全部マネするの?次男の妻が意味不明…悩む57歳義母が見つけた意外な突破口
 かつての嫁姑問題といえば「同居」や「家事」、「子育て」をめぐる衝突が定番でした。しかし令和の時代を迎え、別居が当たり前...
“イヤホン女子”は狙われる? 知っておきたい夜道のNG行動と自衛テクニック
 悲しいことに、女性をターゲットにした物騒な事件が続いています。日頃から防犯意識を高め、対策をしておきましょう。今回は特...
で、出た~! 絶対に謝らない奴らのお通りだ。友人・職場・恋人のトンデモエピ7連発。逆切れに納得いかない…
「明らかにあなたが悪いよね?」という場面でも、絶対に謝らない人、いますよね。素直に「ごめんね」の一言を言えば済む話なのに...
私だって一人になりたい! 家族は大切だけど…ママが「自分時間」を確保する工夫と伝え方6つ
 夫や家族と過ごす毎日は幸せいっぱいだけれど、たまには「ひとりになりたい」と感じることってありますよね。特に、小さな子供...
「味噌汁の味を覚えないのよ~」義母の“昭和な価値観”に苦しめられ…28歳新妻が取った静かな逆襲
 幸せなはずの新婚生活に影を落としたのは、姑からの「お嫁さんなんだから当然」という圧力と、夫の無関心だった――。令和の時...
猫のしっぽがピン! 誰を待ってるの? 幸せの黄色い花に映える“にゃんたま”見せて♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ぼっち上等! 私が“ママ友”を作らないワケ6選「子どもの言葉で目が覚めて…」
 ママ友がいないことに焦りや不安を抱えている人もいるでしょう。でも「あえてママ友を作らない」という人もいるもの。そんなマ...
「美的GRAND」が大サービスすぎて大丈夫? 1,870円→15,233円相当の付録ってウソでしょ
 今回もなにやらすごそうな『美的GRAND 2025年秋号 通常版』。  本屋で雑誌を手に取ったときに付録の厚みに...
「一緒にトイレ行こ!」40代でそれはキツい。“大人の自覚ゼロ”な女のイタイ言動。謝らないって中身は5歳児?
 40代は立派な大人。だからこそ言動には注意したほうがよいかもしれません。あなたも普段、こんな言動していませんか!?
グサッときたぜ…「孫の顔も見れずにあの世行き?」未婚ガチ勢の心をエグる“親からのLINE”3選
 結婚するかどうかは自分で決めること。でも親から「結婚はまだ?」なんて言われると、モヤモヤしたり焦ったりしちゃいますよね...
神かよ…つら~い生理中、男性にされて感動したエピソード6選「喧嘩ばかりの弟がナプキンを買ってくれた」
 女性にとって、心身ともに負担が大きい生理中。あなたの周囲の男性は、どんな風に寄り添ってくれますか?  今回の記事...
親と“SNS共有”が裏目に! 教えて「我が家のスマホルール」。リアルな成功&失敗エピソード6選
 制限がないと、いつまでも触れ続けてしまいがちなスマホ。今回は夫婦間、親子間などで決めている「我が家のスマホルール」にま...
増える通り魔的事件、現代人の「狙われやすい」歩き方。危険時に身を守る方法とは【元警部が解説】
 神戸市のマンションで24歳女性が刺殺された事件は、見知らぬ男に50分間つけ回された末の凶行だった。犯人は数日前から神戸...
「色恋営業」は人を選ぶ? スナック嬢が教える“地味に長続きする”接客テクニック
 夜の世界は接客業。来ていただいたお客さんになるべく気持ちよく、そしてなるべく多くのお金を継続的に落としてもらわなければ...
元芸能人「売れるため覚悟を決めた」“暗黙の関係”を選んだ女の後悔。スポットライトの裏で失ったもの
 芸能界の華やかさに憧れて飛び込む若者は多い。しかし、その裏には語られにくい現実がある。元タレントのAさん(仮名・30代...