「子育ては夜の生活と交換条件ですと?」夫の要求に限界突破な35歳女

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-04-08 06:00
投稿日:2023-04-08 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

夫のトンデモ要求に愕然

 千晶さん(仮名)は結婚4年目の35歳。夫・マコトさんとの間に、2歳の娘がひとりいます。しかし夫婦仲はそこまでいいとは言えず、千晶さんは夫と別居をしたいと考えているとのこと……。

「今はまだ離婚までは考えていませんが、子育てや家庭運営に対する夫のスタンスが私と違いすぎて、一緒にいるとストレスになるんです。

 だからせめて別居をして、できれば週末婚みたいな関係にしたくて……」

 千晶さんが夫に対して最も不愉快に思っている要求が、“子育てをする代わりに、夜の生活に応じてくれ”というもの。娘を出産後からすでに年単位でレス気味になっている夫に「子育てにもう少し参画してほしい」と伝えたところ、交換条件のように夜の生活の話が出てきたそうです。

子育ては夫婦の営みと交換条件なの?

「それを夫から言われたときに、なんだかすごく嫌な気持ちになっちゃって。そもそも子育てって交換条件でやるものではないし、自分の子どもなんだから、お世話をするのは当たり前じゃないですか。

 これまで夫は子育てには無関心で、娘が赤ちゃんのときもほとんど何もしてくれませんでした。本当は少し前まで、私は二人目がほしいなと思っていましたが、夫があまりにも子育てをしないので、これじゃあ無理だと思って提案するのをやめたくらいです。

 そんな夫に、いくらなんでもこれじゃあ実態はシングルで子育てしているのと同じだから、娘とお風呂に入るとか、休日は遊ぶとか、もうちょっと子育てに関わるように伝えたんです。そうしたら『いいけど、じゃあ君はちゃんと俺と夫婦の営みをしてよ。それだって夫婦の義務でしょ』って言い出したんですよ……」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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