「風間公親-教場0-」のおかげ キムタク本家の“ちょ、待てよ!”を堪能

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2023-04-09 06:00
投稿日:2023-04-09 06:00

「風間公親-教場0-」でキムタクと19年ぶりの共演!

 春の新ドラマが始まりました。イケメン的に注目なのは、やはり、10日スタートのフジテレビ月9木村拓哉(50)主演「風間公親-教場0-」でしょう。木村拓哉を筆頭に、染谷将太(30)、北村匠海(25)、赤楚衛二(29)、そして、なによりも楽しみなのがこのドラマで電撃復帰する坂口憲二(47)です。

 キムタクとは19年ぶりの共演ということですが、昨今めっきり姿を消しつつあるワイルド系イケメンの坂口がテレビドラマに戻ってくるなんて、こんな嬉しいことはありません。

 その番宣を兼ねて、キムタクの過去に出演したドラマがTVerやFODで配信されています。どれも昔見たものなので、敬遠していましたが、先日、見るモノがなく、どうしたものかとリモコンでガチャガチャしていたところ、ちょうどフジテレビで再放送していた「眠れる森」に遭遇。ロン毛のイケメンのキムタク、やはりカッコイイ。破壊力ハンパなしです。

故・野沢尚氏の緻密な脚本

 相手役の中山美穂(53)もお美しや。1998年10月期のドラマ、ということは今から25年前、キムタク25歳の作品です。

 当時、夢中になって見ていたドラマでしたが、いま見ても全く遜色ありません。当時としては珍しいミステリータッチの作品で、当然、犯人もわかっているわけですが、それでも見てしまいます。

 竹内まりやの主題歌「カムフラージュ」が好きで、CDを購入。ある時期、カラオケでいつも歌っていたことを思い出しました。

「犯人は誰か?」というのを募集していて、恥ずかしながら、ハガキを出した記憶もあります。昨今、考察ドラマが話題ですが、25年前にこんなにも凄い考察ドラマがあったのか……記憶から消えていました。緻密な脚本は今は亡き野沢尚氏。演出は「教場」の中江功氏です。

 最初、キムタクが中山美穂に付きまとうストーカーまがいの役で、求めているキムタクとは違うとがっかりしたファンもいましたが、それもこれも、回が進むにつれて明らかになっていきました。

 ちょうど、先日の放送では、キムタクが中山美穂に「ちょ、待てよ!」と言う場面があり、これがものまねの「ちょ、待てよ!」になったのか、と納得。

「抱かれに来たんだろ!」

 さらに別の日は、本上まなみ(47)演じる元カノが未練たっぷりでキムタクのマンションにやってきて、「あなた抱かれに来た」と言うも無視され、さらに挑発したところ、おもむろにシャツを脱いだキムタク。

「早く脱げよ!」「抱かれに来たんだろ!」「ここで抱きゃあいいんだろ!」とワイルド全開。ベッドシーンこそありませんでしたが、これは眼福でした。

 キムタクの友人役のユースケ・サンタマリアも、15年前の一家惨殺事件の犯人役の陣内孝則も、中山美穂の婚約者・仲村トオルも、出てくる俳優がそれぞれにいい持ち味で、ずっと見ていられます。キムタクの父親役の夏八木勲も存在感抜群のイケオジでした。

 25年前のキムタクの美しさを堪能できたのも、新作「教場」のおかげです。いよいよ4月10日にスタート。25年後のキムタクは、どんなかたちで私たちを魅了させてくれるのか、ドキドキです。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


寅子「あきらめたらそこで終わり」はもしや…名作漫画のイズムにニヤリ
 傍聴した裁判について尋ねた寅子(伊藤沙莉)に対し、穂高(小林薫)は皆で議論してみるよう促す。  暴力を振るう夫か...
桧山珠美 2024-04-11 15:25 エンタメ
トラコ入学、伊藤沙莉は表情筋を自由に操る女優…男装の山田よねにも注目
 昭和7年。晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子(伊藤沙莉)のクラスには女子の憧れの的の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユ...
桧山珠美 2024-04-08 18:38 エンタメ
“お騒がせ”青井実アナが心機一転、なにわ男子の道枝駿佑と似てるって⁉
 世の中の人がNHKに持つイメージといいますと、「真面目」「お堅い」「地味」といったところでしょうか。  そんな中...
逃げ恥の百合ちゃん役が“頭のいい女は頭の悪いふりをするしかない”発言
 穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。  娘に...
桧山珠美 2024-04-05 15:30 エンタメ
「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ
和田勉が転生したら中村倫也に!? 強烈インパクトで霞んだ礼子娘の初登場
 東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
桧山珠美 2024-03-18 14:30 エンタメ
「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...