「妻は年下男と不倫中」財産と親権は絶対死守したい夫の離婚大作戦

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-04-29 06:00
投稿日:2023-04-29 06:00

親権と財産分与がネック

 決して取り乱すことはないものの、苦々しい表情で淡々と妻の浮気を語るマナブさん。離婚をするにあたって気がかりなのは、子どもたちの親権と財産分与だと言います。

「本当は今すぐにでも離婚を進めたいのですが、子どもたちの親権を僕が欲しいことと、財産分与をするにあたって僕のほうが妻よりも収入がいいので、我が家で貯めていた分からそれなりの額を妻に持っていかれちゃうのが悔しくて、時間がかかっています。

 妻とは12年いましたからね、向こうの浮気が原因で別れるから慰謝料はもらえるとしても、財産分与でそれなりに向こうが受け取る分もありますから。

 そのお金が、あの若い男とのデート代だか新生活の費用だかに消えてしまうのが、僕からすると悔しいんですよ。だからなんとかして、妻に渡すお金を少しでも減らせないかと画策しています」

妻に離婚の打診をしても…

 金銭的な事情さえ整えば、すぐにでも妻と別れたいと話すマナブさんは、つい最近になってから、何度か妻に離婚の打診をしたことがあるとのこと。しかしそのときの妻の答えがマナブさんの期待するものではなかったことから、妻の真意がわからずに困惑しているそうです。

「俺が『離婚しないか?』と打診したら、妻は『いいわねぇ。もう一緒にいるのも飽きたものね』って言うんですよ。でも具体的な離婚話には、まったく進んでいかない。俺のことをバカにしているのか? って思ってしまいますよね。

 しかも不倫をしているのがバレていないと思っているのか、妻はいつも僕の前で堂々とした様子です。

バカにされている? 妻の真意がわからない

 そろそろ不倫ネタを本人に突きつけてギャフンと言わせたいですけどね、有利に離婚するためには証拠は最後までとっておいたほうがいいのかなって思って隠しているんですよ。

 それにしても、妻はなんで『いいわねぇ』なんて呑気なことが僕に言えるんでしょうね? ぶっちゃけこっちは、いつ離婚の引き金を引いてもいいと思っていて、それをされたら困るのは妻のはずなのに。

 なんだかバカにされている気がして、不愉快なんですよ。妻が何を考えているのかわからない。そこまでバカにするならすぐにでも離婚してやろうかとも思っちゃいますけど、自分に有利な離婚をしたいので、今は静かに“そのとき”を待っているんです」

 夫から「離婚」の2文字が出てもまったく動じることがなかったという妻。では、妻の楓さんは今の夫婦関係についてどう受け止めているのでしょうか。実は、妻は妻で、夫であるマナブさんが想像もできないような心境で過ごしていたのです。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫が“家事放棄宣言”でも…知らん顔の義母に不満を募らせる妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-08-21 05:45 ラブ
夫婦で解決すべきことにまで…過干渉な義母に辟易とする夫
「冷酷と激情のあいだvol.52〜女性編〜」では、夫婦問題に無関心すぎる義母への不満を募らせる妻・Eさんの叫びをご紹介し...
並木まき 2021-08-21 05:43 ラブ
心惹かれちゃう♡ 恋愛上手な男性の特徴6つ&注意すること
 初デートの際、スマートなエスコートをしてくれる男性は魅力的に映るものです。しかし、それだけ恋愛経験、女性経験が多いとい...
恋バナ調査隊 2021-08-20 06:00 ラブ
嫌悪感がピークに達し…不毛な結婚生活に終止符を打った女性
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えて...
並木まき 2021-08-20 06:00 ラブ
コミュニケーションがうまくいかない夫婦の共通点&5つの対策
 恋人同士の時にはうまくいっていたはずなのに、結婚後に関係性が悪くなってしまうことがありますよね。これは、距離が近すぎる...
恋バナ調査隊 2021-08-19 06:00 ラブ
「もしかして浮気?」パートナーの不貞を見抜く3つのコツ
 残念ながら、コロナ禍であっても浮気をする夫やパートナーがいます。むしろおうち時間が増えたぶん、女性の監視をすり抜けるテ...
内藤みか 2021-08-19 06:00 ラブ
覚えていれば安心♡ 好きな人と盛り上がるLINEの例文5つ
 好きな人とLINEを交換しても、結局会話が盛り上がらずに音信不通になってしまった……なんてことはありませんか? 恋を成...
恋バナ調査隊 2021-08-18 06:00 ラブ
コロナ中のおうちデート♡ 5つの楽しみ方&気を付けたいこと
 コロナウイルスまん延により、自由に外出ができなくなった今、彼との過ごし方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか? そ...
恋バナ調査隊 2021-08-18 06:00 ラブ
恋人に自分を出す?出さない?…別れたくないならすべきこと
 恋人との関係において、大好きなパートナーであればあるほど“長続きした〜い”と願うもの。別れる原因は数あれど、よくあるケ...
若林杏樹 2021-08-18 06:00 ラブ
“両片思い”は雰囲気でわかる♡ 両思いに発展させる方法は?
 本当は両思いなのに、それに気づかず片思い状態を続けてしまう「両片思い」。相手の思いに確信が持てず、一歩踏み出せない人も...
恋バナ調査隊 2021-08-17 06:00 ラブ
いつもと違う…同棲中の彼が出す別れのサイン5つ&対処方法
 好きな彼と同棲がはじまると、嬉しくて幸せを感じますよね。しかし、同棲はゴールではありません。中には、「最近、彼の様子が...
恋バナ調査隊 2021-08-17 06:00 ラブ
恋愛タブーな取引先の男性に恋したら?社交辞令を見抜く方法
 取引先の男性との恋愛は「公私混同」と、タブー視する人が多いですよね。また、脈ありだと感じても「ただの社交辞令かも?」と...
恋バナ調査隊 2021-08-16 06:00 ラブ
この子しかいない♡ 男性が惚れ直した彼女からの愛情LINE5選
 女性の中には、いつも彼氏に愛されて大切にされる人と、そうでない人がいますよね。この違いがなぜ生まれるのかというと、男心...
恋バナ調査隊 2021-08-15 06:00 ラブ
女性の体で男性が好きなパーツ5選&パーツごとに隠れた心理
 意中の男性からいつ見られてもいいように、メイクやネイルを研究するなど、日々努力している女性は多いですよね。でも、実際の...
恋バナ調査隊 2021-08-15 06:00 ラブ
“イクメン”はブランディング…理解なき妻に夫が抱く不快感
「冷酷と激情のあいだvol.51〜女性編〜」では、「イクメン」を気取る夫の本性に我慢の限界を迎えた妻・1さんの心情をご紹...
並木まき 2021-08-14 06:03 ラブ
実際は何もしてないのに…イクメン気取りの夫にウンザリな妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-08-14 06:02 ラブ