彼の心が欲しい…! いくら貢いだら私のものになってくれるのか問題

内藤みか 作家
更新日:2023-05-04 06:00
投稿日:2023-05-04 06:00

どのくらい貢げば恋人になれる?

 彼に一番貢ぐエースの座を巡って女性客同士が争う時もあります。

 ホストの場合、一番高いシャンパンを入れてくれた女性客のところに最も長時間滞在したり、アフターデートをしてもらえたりなど、貢ぐメリットも大きいようです。

 コンカフェでも大金を使ってポイントを貯めると、特典として推しキャストとデートをできることがあります。

 では、最も貢ぐ客(エース)になれれば、恋人になれるのでしょうか?

 残念ながら答えはノーです。恋愛関係になれるかどうかは、お金だけで決まるものではありません。「あんなにお金を払ったのに恋人になれないなんて!」と怒る人がたまにいるのですが、彼らは恋人を探すためではなく、仕事のためにコンカフェで働いているのです。

 たとえばキャバクラ嬢に熱心な男性客がいて、誰よりも貢いでいたとしましょう。だからと言って、そのキャバ嬢とお付き合いができるわけではありませんよね。もしなにかしてもらえるとしても、やはり店外デートくらいでしょう。

わずかなチャンスはある

 元々、彼の「お客様」として出会った以上、自分の貢ぎが彼の収入源である状況はなかなか消えません。

 彼の頭の中には「どうしたらこれからもお店に来てくれるだろうか」「どうしたらもっと高いボトルを入れてくれるだろうか」といった営業上の考えがあり、なかなか恋愛感情が生まれにくい状況ではあるのです。

 とはいえ、100%望みがないわけではありません。ごくまれに女性客と結ばれる人もいるようです。

 彼が不調の時にさりげなく助けてくれたり、優しく励ましてくれるような女性は、かなり好感度も高いでしょう。

ポイントは応援の心

 彼がどんな状況でも変わらず応援してくれる女性はポイントが高いのは確かです。何かアドバイスをする必要はありません。

 彼を批判せず、黙って話を聞いてくれたり「あなたならきっと大丈夫!」と心から信じてくれる女性については、お客様という関係を超えて大切な人だと感じてもらいやすいでしょう。

 逆に、彼の仕事に対して「こんな仕事早くやめたほうがいい」「いつやめるの?」などと説教してしまう人は、頑張っている彼のプライドを傷つけてしまいます。

 余計な口を出さず、黙って支える。これができる女性は男性から認めてもらいやすいでしょう。これからの人生もこの女性ならそばにいてくれるだろうと彼が感じるからです。

 当たり前ですが、お金をただ出すだけでは、男性の心をものにすることはできません。信頼関係を彼と築いていく必要があるのです。

 せっかちな女性は「お金なら出すから私だけの恋人になって!」と先を急ごうとしますが、その気持ちをぐっとこらえ、彼のペースに合わせて見守る寛大さを持つことが、じれったいかもしれませんが、恋愛成就の秘策なのかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


たった一言で…「離婚するorしない」の分岐点。妻たちが明かす“決定打”になった言葉
 言葉は人の心を映す鏡。夫の心無い一言で、離婚を決意する妻も少なくない一方で、“子供の一言”で離婚を思いとどまったケース...
恋バナ調査隊 2025-07-02 08:00 ラブ
言えないけど…夫が我慢している妻への叫び。「お金がない」って責めないで~!
 妻に対して不満を抱いていても、「怖くて言えない」「我慢している」という男性が多いようです。  そんな男性のホンネ...
恋バナ調査隊 2025-07-01 08:00 ラブ
エリート男が“地雷男”に豹変。「痩せるまで会わない」宣言、「ニキビができた」でドタキャンのクズさに唖然
 マッチングアプリで婚活する人も多い昨今。大勢のプロフィールから条件に合った人を探すことができ、アプリによっては独身証明...
ナツエ 2025-06-30 11:50 ラブ
親友→結婚はうまく行く?  “友達夫婦”が離婚した6つのケース「女として愛されたかった…」
 友達まるで親友のような関係の、いわゆる“友達夫婦”に憧れている女性もいるでしょう。でも、友達夫婦にも問題点や試練がある...
恋バナ調査隊 2025-06-30 08:00 ラブ
森香澄のモテテクが物議。脈あり「LINE」判定が”危ない”と話題だけど本当?【心理学者に聞く】
 フリーアナウンサーの森香澄(30)が18日深夜放送の「森香澄の全部嘘テレビ」(テレビ朝日系)で語った自身の恋愛テクニッ...
「あいつはポンコツなんですよ」妻にスキンシップを拒否され…気持ちを理解できない夫の悲しみ
「冷酷と激情のあいだvol.252〜女性編〜」では、息子の一人暮らしをきっかけに、夫から求められる頻度が増え、心身共に疲...
並木まき 2025-06-28 11:50 ラブ
結婚21年目、まだ新婚気分の夫にウンザリ。46歳夫との「行為」を拒否しちゃダメですか?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-06-28 11:50 ラブ
恋も冷めるわ… 男性が心底萎える“追いLINE”3選。被害妄想炸裂で「何してるの?」「返事して」は怖いよ!
 大好きな女性からの追いLINEを喜ぶ男性もいます。しかし、いくら好きでも内容次第では萎えるときもあるのだとか。 ...
恋バナ調査隊 2025-06-28 08:00 ラブ
急増中の“回避型男子”に要注意! 振り回された女性が語る2つのケース「1年の交際が一度のケンカで終了に…」
 女性を悩ませていると最近話題の「回避型男子」をご存じでしょうか。話し合いを避ける、連絡を避けるなど、回避の仕方はさまざ...
ナツエ 2025-06-27 11:50 ラブ
23歳に本気の恋。40代男性が味わった“地獄と再生”の日々「妻とは離婚寸前だったのに」
 世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-06-27 11:50 ラブ
なぜ刺激的な小説を書きたがる? 作家が見た女性の二極化する意識変化。“満足”の先にあるもの
 女性の性を描く小説賞が複数募集されるなど、今や刺激的なシーンを含む小説を女性が書いて投稿することは珍しくなくなっていま...
内藤みか 2025-06-26 11:50 ラブ
社内恋愛で破局…失恋後の「NG行為」と乗り越えるためのマインド。目で追っちゃダメ!
 職場の人に告白して振られたり、別れたりしたらとにかく気まずいですよね。失恋後も仕事相手として接したり、顔を合わせるのつ...
恋バナ調査隊 2025-06-26 08:00 ラブ
「私、他に好きな人がいるのに結婚しました」5人の女性が語る複雑な事情
 結婚といえば、多くの女性が「最愛の人とするもの」と考えるはず。でも世の中には“他に好きな人がいるけど結婚した”なんて女...
恋バナ調査隊 2025-06-25 07:50 ラブ
夫とメンエス嬢のエグい不倫。そのとき妻がとった驚きの行動「相手の“職場”に入店したんですが…」
「妻の妊娠中に夫が不倫した」という話、残念なことによく聞きますよね。10年近く経った今でも、第一子の妊娠中にされた夫の不...
くらげ 2025-06-25 17:54 ラブ
“既婚者おじ”の誘いにドン引き… 篠崎愛似の20代女子に「騙されないか心配だよ…」と囁く50代の男
 いまだ世間の注目を集めている田中圭と永野芽郁の不倫疑惑。流出した写真やLINEからは、人気絶頂の25歳清純派女優の永野...
はつ 2025-06-23 10:11 ラブ
「介護の問題があるでしょう?」実家も義実家も勘弁…同居を断固拒否する44歳夫の心配ごと
「冷酷と激情のあいだvol.251〜女性編〜」では、自身の実家と夫の実家の双方から二世帯住宅を建てる提案を受けた妻・律子...
並木まき 2025-06-21 06:00 ラブ