「らんまん」は脚本にブレなし! 演じる神木隆之介に人たらしの共通点

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2023-05-21 06:00
投稿日:2023-05-21 06:00

「らんまん」にハマってます

 4月にスタートし、はや2カ月。NHKの朝ドラ「らんまん」にすっかりハマっております。なんといっても主人公が植物一筋なところがいいですね。

 前作「舞いあがれ!」のヒロイン舞(福原遥、24)はてっきりパイロットになるのかと思いきや、あっさりその夢を捨て、実家の町工場で働き、起業。最後はなんと未来の話で、ドローンのでっかいので空を飛ぶという謎展開だったので、万太郎(神木隆之介、30)も油断はなりません。

 気がつけば和菓子屋の娘婿になって、菓子職人・文太(池内万作、51)の隣りでニコニコしながら餡を練っているのでは、と今でもビクビク。舞のトラウマはなかなか消えません。

モデルは“日本の植物学の父”

 もっとも、「らんまん」の万太郎には、“日本の植物学の父”といわれる植物学者・牧野富太郎という立派なモデルがあるので安心です。ブレない主人公のなんと清々しいこと。応援のしがいもあるってものです。

 などということを踏まえたうえで、まずは主人公・万太郎役の神木隆之介。5月19日は神木くんの30歳のバースデーでした。

芸歴28年!

 2歳でCMデビューし、芸歴28年の超ベテランです。そのわりにいつまでも初々しさを感じるのは、童顔のせいもあるでしょうが、なによりも性格の良さにあるのではないでしょうか。

 天真爛漫、いつも明るくて、可愛げがあるところが愛されポイントで、それがそのまま万太郎のイメージになっています。

 人たらしという点でも、神木くんと万太郎は共通しています。それだけ魅力があるということでしょう。

万太郎の理解者・竹雄

 その万太郎を「若」と呼び、子どもの頃から支えてきたのが、志尊淳(28)演じる峰屋の使用人の竹雄です。2人が「若」と使用人という関係を超えて、良き“相棒”になっていくのは、前半の見せ場でした。

 誰よりも万太郎の理解者であり、植物以外のことはダメダメな万太郎を支え、時には叱咤、厳しいことを言う場面も。

 東京に来ても考えなくお金を使ってしまう万太郎に「峰屋は若の財布じゃない」と復唱させるところは、愉快な名シーンでした。2人の仲の良さにはBLファンでなくともニコニコしてしまいます。

高知編で魅せたおディーン様と宇崎竜童

「高知編」では、坂本龍馬役でディーン・フジオカ(42)が出てきたり、ジョン万次郎役で宇崎竜童(77)が出てきたりと歴史的有名人の登場にも遊びが感じられます。

 そして、そういう歴史的人物が少なからず万太郎の生き方に影響を与えているのもいい感じです。

 おディーン様の龍馬がイケメンなのは当然として、ジョン万さんの宇崎竜童の枯れイケオジぶりもかなりなもの。伊達に「カッコマン・ブギ」を歌っていたわけではありません。

宮野真守は“うるさ顔”だけじゃなかった

 高知編では、万太郎の姉・綾(佐久間由衣、28)の憧れの人、蔵人の幸吉(笠松将、30)が綾野剛似というのも話題になりましたが、忘れてはいけないのが、この人、自由民権運動家・早川逸馬を演じた宮野真守(39)です。

 話題の「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で主人公のマリオの声を演じるなど、人気声優の宮野ですが、正直いって、柳沢慎吾を彷彿させる「うるさ顔」が苦手でした。

 が、早川逸馬のエネルギッシュな演技にすっかり魅せられました。人気があるのも頷けます。それにしても、早川逸馬、あのあとどうなったのか、気になります。

 東京編に入り、高知時代の学友・祐一郎(中村蒼、32)や、十徳長屋の倉木(大東駿介、37)とイケメンも再投入され、楽しみでなりません。東大植物研究室のメンバーも今はアレですが、そのうちイケメンに見える日がくると信じて……。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


【募集】冬ドラマの感想は?面白かった&ガッカリを教えて!『御上先生』『ホットスポット』『べらぼう』etc
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。1月よりスタートした冬ドラマ、「面白かった」作品や「...
刮目! STARTO所属“歌うま”な佐野晶哉、ジェシー、田中樹以上に目が離せないアーティストは?
 田原俊彦(64)に初孫が誕生しました。おめでとうございます。「NINJIN娘」のトシちゃんも今やおじいちゃん…なんだか...
【おむすびにモヤっと】懐かしの風見先輩降臨でも願わくば…最終週はナベベ×詩のご対面?
 結(橋本環奈)は栄養失調の少女・詩(大島美優)になんとか食べてもらおうとラーメンを出してみるが、結局手をつけない。 ...
桧山珠美 2025-03-24 13:58 エンタメ
timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃
 一大ムーブメントを巻き起こした新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(...
こじらぶ 2025-03-22 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】「米田家の家訓」のほうが良かった? 悔やまれる「米田家の呪い」のネガティブ要素
 結(橋本環奈)の娘・花(新津ちせ)は、病院で未成年の田原詩(大島美優)が人目を盗み隠れる手助けをしようとする。しかし詩...
桧山珠美 2025-03-24 14:02 エンタメ
【おむすびにモヤっと】リーダーの結、栄養失調の患者対策に献立本をパラパラとめくるだけの物足りなさ
 2023年。一人前の理容師となった翔也(佐野勇斗)は、娘の花(新津ちせ)が中学生となり大人びるのを心配するが、結(橋本...
桧山珠美 2025-03-17 18:05 エンタメ
“桃尻”といえば佐野勇斗!? 翔也の何十倍も生き生きと見えた「あさイチ」出演でのはっちゃけぶり
 14日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プラチナトーク」は、朝ドラ「おむすび」でヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役を...
【おむすびにモヤっと】コロナ禍を描いた1週間。結の不可解な言動が目につく中、ピークだったシーンは?
 結(橋本環奈)は職場で、医療従事者の子どもたちが学校で除者(のけもの)扱いされる現状を同僚たちと嘆く。  それを...
桧山珠美 2025-03-15 06:00 エンタメ
NHKの峰不二子・中川安奈のフリー転身で恐れる女子アナら。森香澄との「あざと女」対決で勝つのはどっち?
 3月いっぱいでNHK退局を発表している「NHKの峰不二子」こと中川安奈アナウンサー。  彼女が世間から注目を集め...
堺屋大地 2025-04-03 10:41 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍でもスタンドプレイの結。本編以上に“制作の舞台裏”に興味が湧くばかり
 コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいの...
桧山珠美 2025-03-12 18:59 エンタメ
審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】弁当開発に「病院の管理栄養士」の売りはもう不要? “新型コロナ編”にも懸念が…
 新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されて病院で警戒感が漂う中、コンビニ弁当の開発をしないかという幼なじみの菜摘...
桧山珠美 2025-03-10 17:30 エンタメ
火曜深夜が熱い!FANTASTICS冠番組の対抗馬は純烈? 映画ぼくまほの八木勇征は大スクリーンで観るべき
 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(ポニーキャニオン配給)を観て来ました。タイトルに“魔法”がつくと、まるで魔法...
【おむすびにモヤっと】なっちゃん抜け駆けで「栄養はエエヨ~」は結(橋本環奈)に相談しなかった?
 コンビニ弁当の開発案を豊岡部長(隈本晃俊)にプレゼンする菜摘(田畑志真)は、今の説明ではダメだと言われ、結(橋本環奈)...
桧山珠美 2025-03-08 06:00 エンタメ
「芸人=女とギャンブル」の時代は終わった。M-1王者・高比良くるまの謹慎がもたらすもの
 吉本芸人の相次ぐ「オンラインカジノ」問題。M-1王者令和ロマンをはじめ、ダイタクや9番街レトロなど劇場の人気者たちが次...
帽子田 2025-03-07 06:00 エンタメ