「さげちん?猫かぶりしてたくせに」子連れ妻とのコロナ婚を後悔する男

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-05-27 06:00
投稿日:2023-05-27 06:00
冷酷と激情のあいだvol.144〜女性編〜」では、コロナ禍に結婚をした夫・エイジさん(仮名)との結婚は間違いだったのではないかと悩む妻・亜紀子さん(39歳・仮名)の心情をお届けしました。
 結婚してからいいことが何もなく、むしろ人生が下降していると感じている亜紀子さんは、エイジさんと結婚したことを深く後悔しています。では、夫であるエイジさんは夫婦関係についてどう感じているのでしょうか。

疫病神扱いにうんざり

失礼にも程がある!(写真:iStock)
失礼にも程がある! (写真:iStock)

「妻は僕のことを疫病神みたいに言ってくるんですよ。こっちからすれば、とんでもなく失礼な話だし、なんの根拠もないのにそんなふうに責め立てられる立場にもなってほしいですよね」

 夫婦関係が良好ではない認識はあるものの、自分から関係を修復しようとは考えていないと話すエイジさん。今のような夫婦関係になった原因は、すべて妻にあると話します。

妻は猫をかぶっていた

どんどん心が荒んでいく(写真:iStock)
どんどん心が荒んでいく (写真:iStock)

「妻のことは結婚をする3年くらい前から知っていたので、ある程度の人柄をわかったつもりで結婚しましたが、とんでもない誤算でしたよ。

 実際に付き合ったのは4カ月くらいで、要するにスピード結婚をしちゃったからね、妻は4カ月の間、猫をかぶっていたのでしょうね。

 結婚してみたら、口うるさいしスピリチュアルみたいな精神論もうるさいし、僕は家にいてもまったく休まらないどころか、どんどん心が荒んでいく有り様です」

しらけた夫婦関係

結婚したけれど…(写真:iStock)
結婚したけれど… (写真:iStock)

 結婚願望があまりなかったエイジさんは、コロナ禍に亜紀子さんからプロポーズをされたときに「社会全体に閉塞感があったし、独り身でいるよりも家族を持ったほうがいいかなと思ってOKした」と振り返ります。

「でもねぇ……、自分から“この女性と結婚したい!”って思ったわけではないので、結婚してからもなんだかしらけた夫婦関係が続いてきたというか……。

 こんなことを言うと申し訳ないけれど、コロナ禍じゃないときに亜紀子からプロポーズされても、もしかしたらOKしなかったかもしれないですね。

 僕はもともと結婚願望が本当になくて、誰かと一緒に暮らしていくなんて考えたこともなかったですから。それなのに今は亜紀子の息子と3人で一つ屋根の下に暮らしているわけですから、人生は何が起こるかわかりませんね。

一生添い遂げる自信はない

コロナ禍がなければ……(写真:iStock)
コロナ禍がなければ…… (写真:iStock)

 ただ……、結婚を決めた当時は結婚がこんなに大変だとは思ってもいなかったんです。自分が結婚したいと強く思った相手だったなら、ひょっとしたら今みたいな気持ちにはならなかったかもしれない。

 だけど今の僕は、亜紀子といる選択をした自分をちょっと後悔しているし、このまま一生亜紀子と暮らし続けていく自信もありません。

 コロナ禍がなければ……って思うこともありますが、そんなことを言っても仕方ないので、今は粛々と日常生活を送るので精一杯です」

家を出ていく覚悟を決めている

いつの日か限界が来るだろう(写真:iStock)
いつの日か限界が来るだろう (写真:iStock)

 すぐに離婚をするまでは考えていないものの、亜紀子さんへの愛情については自信がなくなっていると話すエイジさん。自分のなかで、このまま結婚生活を続けていくのは無理だろうという結論に達したときには家を出ていく覚悟を決めているそうです。

「それが1カ月後なのか10年後かなのは、自分でもわからないですけどね。でもちっとも楽しくない結婚生活をいつまで続けられるかってところまで来ているので、そう遠くない未来に僕は家を出ていくんじゃないかな」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「子供欲しい」が夫に言えない…タイムリミットに焦る妻の複雑事情
 夫婦であれば、夫に「子供欲しい」と言うのはそう難しくないはず。でも、言えずにモヤモヤしている女性もいるようです。今回は...
恋バナ調査隊 2024-05-10 06:00 ラブ
結婚に優柔不断な彼はいつ見限るべき?「時間を返して」と嘆く女性たち
 定期的に会い続けている仲の男性がいるけれど、今後のことについて話をしようとすると避けられてしまう。そんな悩みを抱えてい...
内藤みか 2024-05-09 06:00 ラブ
①ナル②浮気③競う④群れ サッカー部だった男の嫌いな特徴5、ラス1は
 モテる男の部活といえば、何を思い浮かべますか? そうですね、サッカー部です。学生時代、サッカー部のイケイケ男子に憧れて...
恋バナ調査隊 2024-05-08 06:00 ラブ
幸せになれるのは超わずか…セフレの終わりは突然やって来る
 付き合ってはいないものの体の関係を持つセフレ。「割り切った関係」「楽な関係」であるため、恋愛が億劫になっている人は憧れ...
恋バナ調査隊 2024-05-07 06:00 ラブ
父が浮気している…? 大人になった今だからできる4つの家庭崩壊回避術
 あなたは自分の父が浮気していると知ってしまった時、どうしますか? もし知ったのが未成年の頃であれば、誰に相談していいか...
恋バナ調査隊 2024-05-06 06:00 ラブ
え、彼氏いたの?処女のままの私と、処女を喪失していたオタ友への嫉妬。
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかった私ですが、これまで処女...
mirae.(みれ) 2024-05-06 06:00 ラブ
サレ妻「不倫相手に会う」の巻 ママ友、かばう夫…ただで済むと思うなよ
 夫に不倫された“サレ妻”。「ただで済むと思うなよ!」と、怒りや憎しみMAXで不倫相手に会いに行く人もいます。  ...
恋バナ調査隊 2024-05-05 06:00 ラブ
性欲満たしたいだけでしょ?マチアプスピード婚を“汚点”と言い切る40男
「冷酷と激情のあいだvol.193〜女性編〜」では、マッチングアプリで知り合ってスピード結婚へと至った夫とのレスに悩む妻...
並木まき 2024-05-07 10:33 ラブ
子づくり提案→アバズレ認定に絶望しかない…37歳バリキャリ女性の後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-04 06:00 ラブ
圏外男性からの告白LINE、顔を合わせるの気まずっ!上手に断る3本立て
 異性に告白されるのは嬉しいものですが、中には好きになれない相手、恋人として見れない相手からの告白もありますよね。 ...
恋バナ調査隊 2024-05-04 06:00 ラブ
アラフォー世代以上の婚活成功の近道は「ありのまま」より「ちょいモテ」
 アラフォー、アラフィフという年齢に達してから慌てて婚活をスタートさせる女性が少なくありません。  しかし「ありのまま...
内藤みか 2024-05-02 06:00 ラブ
好きになった彼はモテ男でした。ライバルに勝ち、選ばれる女になる法5つ
 たまたま好きになった人がとてもモテると、恋のライバルも当然多いはず。中には積極的なライバルもいて、自分の恋を諦める人も...
恋バナ調査隊 2024-04-29 06:00 ラブ
40代既婚男性が20代女子からモテる謎…理由5つと夫に浮気心が出る面倒
 40代の既婚男性は、実は20代の若い女子に特にモテるといわれています。「なぜ40代の既婚者なのに、若い女子からモテるの...
恋バナ調査隊 2024-04-27 06:00 ラブ
22時半すぎ「さみちぃ!さみちぃ!!」連投⇒30分後のレスに激おこで“こじらせ40代独女”と見なされた件
 40代の女性は立派なオトナ! 豊富な恋愛経験に魅力を感じる男性も多々いるでしょう。  しかし、固定観念や思考の癖...
恋バナ調査隊 2024-04-27 06:00 ラブ
バツ2の恋人を「リゾート地の愛の巣で癒してあげたい…」と夢見る50歳男性、実はご無沙汰な夜生活に悶々
「冷酷と激情のあいだvol.192〜女性編〜」では、好きではなかった男性・ヨシテルさん(50歳・仮名)から懇願され、形式...
並木まき 2024-04-27 06:00 ラブ
2人の老後を妄想する50代彼が「不気味」と女、行き場のない憎悪どうする
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-04-27 06:00 ラブ