NHK朝ドラ「らんまん」~第8週「シロツメクサ」#37
植物学教室では、みんなと仲良くなりたいと話に加わろうとする万太郎(神木隆之介)だが、ことごとくよそ者扱いされる。植物学教室の画工・野宮(亀田佳明)にも話し掛け、絵を見せてもらおうとお願いするが、「見せられませんよ、君、よそ者でしょ」と断られ、落ち込む。
孤独感に苛まれた万太郎は気分転換か、長屋の差配人りん(安藤玉恵)を誘って、竹雄(志尊淳)の働く西洋料理店を訪れる。りんの言葉、そして家に帰り、竹雄の言葉に励まされる。
その頃、寿恵子(浜辺美波)は、万太郎の好きなカル焼きを用意して彼が来るのを待つが、なかなか来ない。
【本日のツボ】
「大学は植物学を目指す人らの憧れだ。夢のような場所じゃ。けんどのう寂しいがよ。佐川でひとりっきりでおったときよりのう」(万太郎)
※※以下、ネタバレあります※※
万太郎の落ち込む様子を見て、「仲間に入れてもらえないのかい? そりゃそうだよ。よそから来る人間は怖いよ。ましてや玄関からじゃなくいきなり縁側から上がり込んだみたいなもんだろ。泥棒なのかお隣りさんなのか福の神かもわかんないしね」と言葉をかけるりん。
「うちだってみんなでドクダミ抜いて大騒ぎしたから万さんの人となりがわかったけど、わからないものは気味悪いよ」と。初めてみた気味悪い(?)ステーキを前にこんなことを。
自分も最初は不審に思っていたが、引っ越して来たとたん、保護紙やら枯草やらで部屋いっぱいにして、そこでニコニコしている姿を見て「あっ、こりゃ悪い人じゃない、変わった人だって。わかってよかったよ」と続けます。
ナイフフォークではどうにもならなかったステーキを箸でかぶりつく逞しいりんに、少し元気を貰った様子の万太郎でした。
「悪い人じゃない、変わった人だ」
家に戻った竹雄とのシーンでは、綾(佐久間由衣)に送るために自分の似顔絵を描いてと頼まれ、竹雄にだけは本音を打ち明けます。
同じ植物を愛する仲間が出来たと思っていただけに、よそ者扱いが堪えかねた様子。自分中心に世界が回ってきたかのような万太郎、初めての挫折です。
りんの言うように「悪い人じゃない、変わった人だ」ということを植物学教室のみんなに早くわかってもらえるといいのだけれど。
それにしても「うちの家賃は大丈夫なんでしょうね」とりんに言われ、「こうやって竹雄が働いてくれますき、家賃は心配いりません。さ、もりもり食べましょ」と平気でステーキとオムレツを食べてしまう相変わらずのお坊ちゃま体質が心配です。
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