平野紫耀号泣!キンプリ3人脱退劇…5人揃い活動する未来はなかったのか

こじらぶ ライター
更新日:2023-05-27 06:00
投稿日:2023-05-27 06:00

5人全員で退所し再スタートを切る選択

 3人の脱退については海外挑戦についてジャニーズ現社長とのトラブル等が報じられているが、脱退発表から半年、事務所を取り巻く状況は創業者の性加害問題で大きく変わっている。社名や事務所そのものの存続すら危惧されるほどだ。

 それならば、ジャニーズJr.内グループから全員退所しグループ名を改め、同じメンバーのまま活動している7ORDER(旧Love-tune)や、5月25日に全員退所し新天地で活動を続けると見られるIMPACTorsのように、キンプリも5人全員で退所し再スタートを切ることはできなかったのだろうか。

「初めて会った時と印象が違うメンバーは?」

 3人が脱退する直前、5月19日に5人で最後の出演となった「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で、神宮寺はMCのタモリ(77)に「初めて会った時と印象が違うメンバーは?」という問いを投げかけた。タモリは「(CDデビュー5年は)人間が一番変わるとき」で、「全員違うよ、やっぱり」と返した。

 平野主導のもと「6人でデビューしたい」と直談判し願いを叶えたキンプリだったが、5年の歳月がそれぞれの目指す方向性を変えたのだろう。

 平野は退所発表以降、テレビ誌などで“王子様路線は恥ずかしかった”、“退所後はやりたい仕事をしたい”といった主旨の本音を打ち明けている。退所日に投稿した最後のブログでは、キンプリから離れる寂しさを綴りつつ、「できないといわれたら仕方がない」とも記した。

 一方、残る側となった永瀬は21年に日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞して以降、俳優業に重きを置いているように思える事務所でその後も連ドラ出演が続いている。現在もTBS系日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」に出演中だ。

 また、幼少の頃からダンスエリートだった髙橋が事務所に残ったのは意外だったが、数々の人気ドラマに出演後、22年に「未来への10カウント」(テレ朝系)で事務所の大先輩・木村と共演。アイドル業と俳優業を長年両立した木村の存在は、彼の選択に少なからず影響を与えたのではないだろうか。

仲の良さ、結束力は最後まで

 脱退組と残留組に分かれる形とはなったが、目指す方向性が違うだけで、その仲の良さは最後まで随所に垣間見られた。5月20日、「King & Princeる。」の最終回となったゴールデン2時間SPでの5人旅でも、はしゃぎあい、「一生忘れない」と誓い合った5人の絆は本物に見えた。

 5人のキンプリとして最後の露出となった同日の「Venue101」(NHK総合)では、本格派アーティスト路線となったキンプリの代名詞「ichiban」で圧倒的成長を見せつけ、続いて原点である「シンデレラガール」を披露。

 岩橋退所後も、5人は岩橋のポジションを空けて同曲を披露してきた。そのことに否定的なファンもいたが、岩橋を想う5人はそれを最後までやめなかった。

目に涙を浮かべ歌い切った「Beautiful Flower」

 最後の歌唱曲となった「Beautiful Flower」は3人脱退発表後に発売されたベストアルバムで唯一の新曲で、5人からのファンへの想いが込められている。これまでたくさんの“最後”を経験してきた中でも気丈に振る舞い、一見やんちゃで負けん気が強く見える平野が、歌い出しから号泣した。

 それにすぐ両隣の神宮寺と岸が気づき、肩に手をやったり微笑みかける。涙で歌えない平野に2人が歌を重ねフォローした。歌唱中、どのメンバーも目に涙を浮かべ、髙橋は顔を覆い涙を流していた。

 泣き顔を見せないようにしばしば後ろを向く平野と、自身のパートを歌えず同じく後ろを向いた岸。最後のパート「ありがとう」を平野がなんとか歌い切り、5人並んで深々とお辞儀。永瀬は自身の両サイドにいる平野と岸の背中に手を添えた。

 事務所で何があったか、本当のところは分からない。ただ、この5人ならそれぞれ自身の力で新しい道を切り拓いていくだろう。彼らに素晴らしい未来が待っていることを願ってやまない。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」健太郎(高橋文哉)闇市→ディレクターへ謎すぎる大出世。スピンオフに期待していい?
 嵩(北村匠海)の漫画が入選し、大喜びののぶ(今田美桜)。嵩はのぶの笑顔がうれしくてたまらない。そんな中、蘭子(河合優実...
桧山珠美 2025-08-05 16:53 エンタメ
お受験界隈が「神回」と絶賛。藤本美貴、澤部ら芸能人はなぜ私立を目指す?『しくじり先生』で語られた“二世”息子の壮絶エピソード
 実業家の岸谷蘭丸(24)さんが7月25日深夜に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA・テレビ朝日...
「あんぱん」ミセス大森、キター!! 誰もが知る名曲がどう生まれるのか? のぶのパヤパヤ感はちょっと不安
 のぶ(今田美桜)は鉄子(戸田恵子)の秘書として多忙な日々を送っていた。嵩(北村匠海)も三星百貨店の宣伝部で一目置かれる...
桧山珠美 2025-08-04 21:25 エンタメ
高野洸は同郷の大スター“藤井フミヤ”を追いかけたい。実は過去2回の紅白出場、3度目を目指す目標とは
 ミュージカル『刀剣乱舞』の主演や、近年では帝国劇場での舞台『キングダム』主演など、舞台を中心に、歌手やダンサー、俳優と...
望月ふみ 2025-08-05 12:03 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)初めてのチュウ、少しズレてなかった? 2人の“長屋生活”でいろいろ気になる点も
 朝田家、柳井家の女性陣が集結し、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の結婚のお祝い会が開かれる。にぎやかに宴会が進む中、お...
桧山珠美 2025-08-02 13:13 エンタメ
「あんぱん」嵩の“三星百貨店 包装紙”誕生秘話にそうだったのか!プロポーズよりそっちに感心
 就職した嵩(北村匠海)は、複雑な表情ののぶ(今田美桜)に漫画は描き続けると言って安心させる。一方のぶは、法の整備が進む...
桧山珠美 2025-07-30 16:25 エンタメ
38歳 大河俳優の電撃婚に“ロス”の声「どんな徳を積んだの」「最後の希望が…」一方、好感度上昇の理由は?
 7月27日、俳優の松下洸平さんが結婚したことを発表しました。インスタグラムに文書を掲載する形で「突然のご報告となります...
まりも 2025-07-29 11:00 エンタメ
「あんぱん」のぶと嵩のラブコメから一転、ホラー! 登美子、怖すぎです。なぜ家を知っている…?
 お互いの気持ちを確かめ合ったのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)。あれから3か月後、のぶは鉄子(戸田恵子)の選挙運動で高知...
桧山珠美 2025-07-28 12:46 エンタメ
「ダブルインパクト」ニッポンの社長、優勝の瞬間がエモかった。ロングコートダディとの深い関係
 7月21日(月・祝)に放映された新たなお笑い賞レース「ダブルインパクト」(日本テレビ系)。コントと漫才の両方で審査され...
【急上昇】星野源のMVがなんか変…!? 有名ブロガーの“遊び心”満載な映像に「狂ってて最高」「トンデモない」
 シンガーソングライターや俳優として活動する星野源さん。2025年5月14日にリリースしたニューアルバム『Gen』の収録...
夏ドラマは松本潤、相葉雅紀、櫻井翔…嵐3人が揃い踏み!視聴率では見えない“ネットでバズっている”作品は?
 2025年夏期ドラマでは、嵐から松本潤(41)、相葉雅紀(42)、櫻井翔(43)の3人の主演作が同時に放送されている。...
こじらぶ 2025-07-26 11:45 エンタメ
「あんぱん」のぶの“嵩の二倍好き”に見える負けず嫌いっぷり…。ノロケを聞く八木、いい人すぎるよ!
 のぶ(今田美桜)は嵩(北村匠海)にひどいことを言ってしまったと、八木(妻夫木聡)に愚痴をこぼしていた。一方、元気のない...
桧山珠美 2025-07-26 11:23 エンタメ
「ダブルインパクト」は“成功”だったのか? 現役芸人が感じる優れた点と3つの不満
 漫才とコントの両方で競う新たな賞レース『ダブルインパクト〜漫才&コント 二刀流No.1決定戦〜』(日本テレビ系)が7月...
帽子田 2025-07-25 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)の“言葉”に心が動かされた…。トンデモ演出にちょっとだけ不安
 地震から2日後。未だ高知と連絡がつかず、居ても立っても居られないのぶ(今田美桜)。そんなのぶに、八木(妻夫木聡)はあい...
桧山珠美 2025-07-24 16:39 エンタメ
【写真特集】天海祐希の美デコルテにうっとり♡ 粋な着物姿も
【この写真の本文に戻る⇒】教師になってほしい有名人、第2位は天海祐希! 第1位は野球選手がランクイン。GTOやヤンクミは...
夏ドラマ、何見てる? 斎藤工『誘拐の日』には“顔面偏差値が高い”の声。TV版『ちはやふる』の評判は?
 2025年夏、注目の新ドラマシーズンが開幕しました。話題の続編や名作のリメイク、そして新感覚のオリジナル作品と、見逃せ...