キンプリ永瀬廉が宝の持ち腐れ…橋本環奈が「夕暮れに」ヒロインなら?

こじらぶ ライター
更新日:2023-02-25 12:06
投稿日:2023-02-25 06:00

期待はずれの「夕暮れに、手をつなぐ」

 広瀬すず(24)主演、King & Prince・永瀬廉(24)共演のドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」が苦戦している。初共演となる2人の美しいラブストーリーを期待されていたが、世帯平均視聴率は初回8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)から、第2話で6.6%に下落して以降、最新の第6話で5.9%を記録するなど6%前後をうろうろしている。

 番組の面白さの指標として世帯視聴率だけでは判断できない時代になったとはいえ、初回から明らかに数字を落としているのは、脱落者も多く出てしまったと考える。見逃し配信も初回こそ260万回と同局火曜ドラマで1位を記録したものの、以降は低迷しているようだ。初回の数値はキャスティングの話題性で取っていたのだろう。

「silent」との決定的な違いは何か

 同じ演技派美形女優×ジャニーズイケメンの純愛ものという意味では、川口春奈(28)とSnow Man・目黒蓮(26)が共演した昨年10月クール放送の「silent」(フジテレビ系)の一大ムーブメントが思い起こされる。

 こちらは平均世帯視聴率こそ7%台だったものの、初回の6.4%から最終回では9.3%まで数字を上げており、また見逃し配信も安定して400万台、500万台とオバケのような数値を叩き出し続けた。

 どちらも美男美女の共演と、美しい映像という共通点がありながら、「夕暮れに、手をつなぐ」と「silent」との違いは、ストーリーや設定が現実的で視聴者が感情移入できるか否かだ。

「silent」では川口演じる主人公・青羽紬が、高校時代に付き合っていた目黒演じる佐倉想と、偶然最寄り駅ですれ違うことから再び恋愛に発展するまでが描かれていた。

ヒロイン・浅葱空豆に突っ込み相次ぐ

 実際の世田谷代田駅前が使用され、紬は渋谷のタワーレコードの店員。登場人物がお手頃価格の洋服を着回しするなど、徹底的にリアルさを醸し出していた。

 想が聴力を失い、手話で会話をするといったことは日常でよくあることではないものの、主人公に感情移入した視聴者は、実際大切な人と同じ状況に置かれたらと想像し、涙したり、心を温められたりした。

 一方で、「夕暮れに、手をつなぐ」で広瀬が演じるのは、浅葱空豆(あさぎ・そらまめ)という九州の片田舎で育った野生児みたいな女の子。だが目につくのは、超非現実的なぶっ飛んだ言動の数々だ。

 オリジナルのブレンド九州弁でズケズケとものを言い、公園の噴水で顔を洗い、目上の人にも厚顔無恥な態度で場の空気をかき乱す。ネット上では「田舎をバカにしすぎ」との声も噴出した。

「サイコパス」の声も

 オリジナル九州弁の丸出しも上京したてならまだ理解できるが、回が進んでも、下宿先の家主の口利きで有名高級ブランドに勤められることになっても、全く変える気配がない。

 方言を使ってはいけないということではなく、職場の人が理解しづらいレベルの訛りで、自身を「おい」と呼び、しばしばタメ口になるのを一向に直さないのは常識の度を越えている。

 また、家主の120万円するという高級ワンピースを「服ちゅうもんが、どがんに作られているか知りとうなった」という理由で躊躇なくハサミで分解するエピソードは、奇行を超えて「サイコパス」とまで言われてしまった。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


紙上再録「TAMORI80~勝手にタモリ80歳大生誕祭!!」(2)
 間もなく「戦後80年」が暮れようとしている。「終戦の日」からちょうど1週間後、1945年8月22日にタモリ(本名:森田...
2025-12-29 10:58 エンタメ
【2025年人気記事】永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 2025年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
堺屋大地 2025-12-29 09:00 エンタメ
人気はヒット作のスペシャル版? 正月特別ドラマおすすめはこの3本
 正月の特別ドラマといったら、「忠臣蔵」や「大奥」のような長時間の大型時代劇という頃もあったが、テレビ局にもうそんな予算...
2025-12-28 17:03 エンタメ
Xmasイブの番組を見て思った「明石家サンタ」消えたのは残念!「さんま御殿SP」は面白かった
【桧山珠美 あれもこれも言わせて】  今年はクリスマス恒例「明石家サンタ 史上最大のクリスマスプレゼントショー」(フジ...
2025-12-28 17:03 エンタメ
岡田准一は役にストイックに徹し愛されキャラを生む「普通」の人
【今週グサッときた名言珍言】 「僕もどこかからか、『ひらパー』のポスターになるために役柄決めてってるところ(笑)」  ...
2025-12-28 17:03 エンタメ
荒木飛羽・松本怜生・秋谷郁甫、湊かなえドラマ『人間標本』に考察は無駄!? 等身大な3人の本音トーク
 イヤミスの女王こと作家の湊かなえさんの同名小説を実写ドラマ化した『人間標本』が、Prime Videoにて全5話全世界...
望月ふみ 2025-12-29 11:06 エンタメ
国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後
 コンプライアンス上の問題を理由に日本テレビから同局系『ザ!鉄腕!DASH‼』を降板させられ、無期限の活動休止を表明して...
2025-12-28 10:58 エンタメ
ドラマ的「2025年イケメン大賞」を勝手に発表!5位ツダケン、2位竹内涼真、1位は“ウブ男子”俳優に決定
 2025年も、記憶に残る素敵なドラマがたくさん生まれました。その中で物語に彩りを与え、私たちをキュンキュンさせてくれた...
M-1グランプリ優勝の「たくろう」に5年半前、徹底して注意したこと
【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#272  たくろう   ◇  ◇  ◇  先日の「M-1グランプリ2025」で栄...
2025-12-27 18:08 エンタメ
佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身
 秋篠宮家の次女、佳子さまが12月29日に31歳の誕生日を迎えた。佳子さまについては、18日配信のFRIDAYデジタルが...
2025-12-27 15:08 エンタメ
M-1王者・たくろうが「面白くない」人に伝えたい。現役芸人が圧倒された“凄まじさと名人芸”
 漫才師の頂点を決める「M-1グランプリ」(朝日放送テレビ)が12月21日に開催。結成9年目のたくろうが優勝を掴んだが、...
帽子田 2025-12-27 11:45 エンタメ
「ばけばけ」ラスト3分が最高の演出だった。想いが一つになった2人、次回がなんと待ち遠しい!
 月照寺での帰り、トキ(髙石あかり)は銀二郎(寛一郎)から、やりなおしたいと告げられる。一方、ヘブン(トミー・バストウ)...
桧山珠美 2025-12-27 08:00 エンタメ
ワーナー・ブラザース ジャパンの劇場配給年内終了にみる視聴システムの変化
 ワーナー・ブラザース ジャパンが、日本国内での映画の劇場配給業務を2025年12月31日で終了する。2026年からは東...
2025-12-26 17:03 エンタメ
生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景
【続続・あの有名人の意外な学歴】#8  生田絵梨花   ◇  ◇  ◇  ミュージカル女優として活躍する乃木坂46...
2025-12-26 17:03 エンタメ
M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ
 12月21日放送の漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2025」(テレビ朝日系)で、優勝したコンビ「たくろう」がネタに...
2025-12-26 17:03 エンタメ
真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング
 女優の真木よう子(43=写真)が12月24日、弟と一緒にやっているYouTubeチャンネルで第2子の出産を発表した。 ...
2025-12-26 17:03 エンタメ